Urban Rhythmability
Published in
Mar 1, 2021
《Urban Rhythmability》は、都市が構造的に奏でるリズム性を探求し、都市のリズムとともに音楽を奏でる作品である。本プロジェクトは、六本木ヒルズ森タワー52 階TOKYO CITY VIEW から六本木のあらゆる風景を撮影することから開始される。その映像を機械学習プログラムを用い、六本木のオブジェクト(人間や自動車、電車、信号など)の動きを検出し、それらのオブジェクトの動きを楽譜上の音符として見立てることでリズムを生成する。それらのリズムと、六本木でフィールドレコーディングすることによって採取した環境音、そして楽音を等価に扱って作曲をすることで、都市・六本木が奏でる音楽の作曲を試みた作品である。かつてケヴィン・リンチは、その著『都市のイメージ』において、都市が人々の中で視覚的にイメージされうる可能性を「イメージアビリティ(imageability)」と名付けたが、人々は都市を思い浮かべるときに、その都市から奏でえるリズムを聴覚的に再表象することはできるのであろうか。
Credit:
- Kenta Tanaka : Sound
- Kye Shimizu : Machine Learning
- Ryo Yumoto : Programming
- Kazuki Takahashi : Video
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