[x-Music Lab 23秋]x-Musicと二年間

那須亮介
x-Music Lab
Published in
Jan 26, 2024

「お前、変わったようで全然変わってないな、それは変わったってことなんだよ」
トンチのようなことを魚住さんに発表直後に言われた。
まあでも、なんとなくいっていることは分かる。
結局x-Musicに入らないとこんなに作品を作ってこなかっただろうし、そして作品を作るということは、何かが変容していくということだ。
ただ、作品を作るスタイルという意味では徹底した。ありふれたことはやらない。
後期に入って、想像以上に自分の自我の強さをやっと自覚した。ORFの時なんて、自分のスペースだけ異常な空間になっていて少し笑ってしまった。
詩があって、映像があって、大量のキャプションがある。
マッシブで全て込めてブースを作った。そしたらお客さんがたくさん来てしまい、すごく疲れた。しかし楽しかった。
そう、「人とよく喋るようになった」これも後期に入って変わったことだ。夏休み中は卒プロにも書いたようにあまり楽しくなかった。
結局、誰かリアクションを取ってくれる人がいないと本当につまらないのだ。そして、認められないとそれはそれでキレる。めんどくさい人間だ。ただそれを受け入れる様な研究室だったのは間違いない。
いろんな同級生がいたが僕としては作品でバトルする様な気持ちで日々過ごしていた。完全に突き抜けてその上で圧倒したいという気持ちがあった。
不思議なもので、働けば働くだけ仕事というのがくる。ちゃんとしたオフィシャルサイトと名刺を作る日がアート系の仕事で来るとは思わなかった。
x-Musicには2年間いた。先輩や後輩や同級生には優秀な人がいた。藤井先生も楽しそうで尚且つハードワーカーという感じだった。どうすればこの人たちに勝てるのか?自分の強みを出すしかない。やれることより、やれないことを見極めてやれることを徹底する。気づけば随分と遠いところにきたものだと思う。
振り返ると、なんであれだけやれたかわからない。きっと、「その時やれることをやり尽くす」を繰り返してきたからだと思う。
変にセンチメンタルな気持ちなことばかり書いているが、あまりにも本文での文字量が多いので、ここでは精神論とかそういう話をしたほうが良いと思っている、
ただ振り返ってばかりもいられない。他の締め切りがあるから。締め切りがあるのは良いことだと思う。
x-Musicのことを今は楽しいかどうかは正確にはわからない。漠然と楽しいとか漠然と大変とか、全部が漠然としている。今がギリギリ最後の学生の時代だと思う。
まだまだ走るつもりだから、x-Musicのことはきっともっと遠くへ離れていくのだと思う。その時に楽しいかどうかは判断しようと思う。3月までやることが盛りだくさんだ。

ああ、でも楽しかった。

https://www.notion.so/log-520354b2e34549ce84240674f4766e1b?pvs=4#7320be991af74beb8fd1150ad25a2d1b

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