吉富のCES2017 レポート「EV(Electric Vehicle)」

Ryosuke Yoshitomi
吉富亮介のCES探訪
5 min readJan 23, 2017

ニュースでもたくさん記事が出ていたのでいくつかは見た人がいたかと思いますが、車関連のブースはとても多く、そこを回るだけでも1日かかってしまいそうなぐらいでした。

人と成長する空間を提供する車 by TOYOTA

コンセプトカー「愛 i」を発表し、話題になっていたブースの1つ。
会場では流れるムービーに合わせて「愛 i」 が回転したり扉を開け閉めしたりしていました。

中身としては、「搭乗者である人と共に成長する人工知能」が搭載された車とどんな未来が待っているかを想像、夢見ることができるものになっていて、TOYOTAの車にすると素晴らしいコンシェルジュのいる空間を手に入れることができるぞ、といったエモーショナルな演出でした。

倒れないバイク Honda Riding Assist by HONDA

個人的にはこの車メーカーCES戦争ではここHONDAが1歩他社よりも前に出ていた印象。それは、まさに「実際に動いて見せるデモ」があったのが大きかったように感じた。

写真中央に写っているバイクが自動でドライバーのいるところまでゆっくりと移動してくる様や、写真左上に見える直感的操作が可能なヒューマノイドロボット「ユニカブ(UNI-CUB β)」の試乗など、ビジターやライターたちが「ここから未来がくるなー」と書きやすいその体験提供が上手いなと。

同社が以前より開発、提供してきた二足歩行ロボット「ASIMO」の自律制御技術の応用、とだけ説明してムービーを見せるだけだったらきっとここまで話題にならなかったんじゃないでしょうか。
ユニカブ乗りたかったです。

マイクロソフトと連携した NISSAN

日産は今回が出展初めてということでした。毎年出してそうなのに。

ちなみに、ここでも人工知能の話題は出ていて、日産はマイクロソフトの提供するパーソナルアシスタント技術「Cortana(コルタナ)」を取り入れていて、各社が採用する人工知能のベースが違うことによる未来を担う人工知能はどこなんだろう、と思わずにはいられないですね。また、これらの技術を活用して、日産は都市開発支援も行っていくとか。

また、CEOのカルロス・ゴーンさんが講演を行いました。
私はリアルタイムに聞くことができなかったのですが、CESのYouTubeアカウントではそのKeynoteを公開しています。興味のある方は是非。

NVIDIAと人工知能を共同開発したMercedes Benz

写真がぶれちゃいましたが、、

こちらもまた他社とは違うパートナーを迎えた車メーカーが。
NVIDIAと一緒に人口知能を開発しているというMercedes Benz。

こちらはディープラーニングを用いて、ドライバーの常日頃の身体状況、外界との組み合わせなどで健康管理を行う、というものらしい。
※残念ながら直接話を聞けていないので、又聞きの情報です。もし違ったら指摘してください!

Health Mobility な HYUNDAI

こちらはGoogle Homeとの連携を発表していたHyundai(現代自動車)。
“OK,Google”のかけ声から、様々な運転動作を可能にしますよ、という形で未来のコネクテッドカーを想像させるブースづくりとなっていた。

例えば、VRブースがあり、そこで来場者はドライバーのいない試乗というものを体験できる形になっていました。

などなど、本当に今年のCESでの車メーカーブースは盛りだくさんという状況でした。まだきっと、今年来年に向けての片鱗でしかないかもしれないこの分野。
より「健康」や「安心」といった「走りの楽しさ」とは別ベクトルからの車の取り組みに目が離せないなと思いました。

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Ryosuke Yoshitomi
吉富亮介のCES探訪

吉富亮介 1984年生まれ。McCANN TOKYO Creative Planner / McCANN MILLENNIALS Co-Founder、MILLENNIALS TIMES編集長。色んなものを良くする、解決する「アイデア」を形にしたくて仕事しています。最近やっと英語勉強中。あと、PGFJごくごく。