吉富のCES2017 レポート「VR & AR」

Ryosuke Yoshitomi
吉富亮介のCES探訪
4 min readJan 23, 2017

去年もおそらくこれぐらい多かっただろうこの分野。今年もすごく多くのブースが出ていました。

ということで、いくつか見て気になったものを紹介していきます。

Taclim by Cerevo

ここ数年毎年CESに出展されているCerevoさんが満を持して発表した新しいVRギアがこちら。この写真は私が実際に体験しているところなのだが、Taclimは触感センサー搭載VRシューズ&グローブというもので、特にシューズは振動の切り替えによって「砂漠、草原、水辺といった地面を踏みしめたときの触感の違い」を体感することが可能になるというもの。

これで、夢にまで見たRPGの世界をリアルに(VRだからヴァーチャルだけど)体験することに一歩近づいたのではないでしょうか。

実際に体験してみて、足を動かすことで映像がどんどん前に進む感覚は、これまで体験したことのあるVRよりも没入感がすごかったです。
https://taclim.cerevo.com/

CerevoさんがこのCES2017で発表していた「 Taclim 」

Vive by HTC

1つの部屋で口の字上に幾つもに分けてデモ体験ブースになっていた。

ちょっと意外だったのが、このブース。大きくLVCCやSandsにブースを出すと思っていたら、Sandsの隣にあるホテルの1階でいろんな体験デモを紹介する形でブースを出していました。(もしかして別でViveブースあったのかな?)

ここでは、会期前日の1/4にメディア向けリリース会「CES Unveiled」で発表されたトラッキングセンサー「 Vive Tracker」と専用ヘッドフォン「Vive Deluxe Audio Strap」をいち早く体験できる形になってました。
※時間がなくて体験できずでした、、残念、、
※体験してる人のTweetを見つけたので貼り付け。こんな感じのものがたくさんあった。

HTC公式で出していた紹介ムービー

HYPER SUITE by THEORY

モノが小型化していくことこそ正義な日本からすると逆をいき、通る人たちの興味関心をさらっていたのがこちら。
※自分のカメラロールを探したらブレブレの写真のみだったので、、

このシミュレーターに乗り、HMDを装着することで、鉄腕アトム、ドラゴンボールの孫悟空のように空を飛ぶ体験などができる、というもの。
おそらく、軍事系の訓練にもかなり使えそう。
https://www.the-ory.com/

その他

ゲーセンにあったら楽しそうなVRステーション。自分の荷物はロッカーとかに入れないと不安?
ついついテンション高くなっちゃう方もいました。

その他にも、有名メーカーブースや一見関係なさそうなジャンルの企業でもVRを用意し「製品のデモ体験を簡単に」というモノはとても多かったように感じた。そのあたりの「VR」は単純に「紹介する際に普通にビデオ見せるよりもVRの方がキャッチー」程度に感じたが、上記の新しい体験を提案しているモノなどからは「より強い没入感への探求」だったり「応用時の役立て方」を模索してる感があって、やはりまだまだ拡大市場なのかなと感じた。

あと、オフィシャルな場だからなかったが、アダルト業界との組合せでより技術向上、市場開拓は大きいだろうなと。今年のSXSWあたりではその辺に踏み込んだモノを出すところが出そうかな?

正直モノが多すぎて全部はもちろん見ることができなかったので、他にも「これが面白かった」などあれば是非教えていただけると幸いです!

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Ryosuke Yoshitomi
吉富亮介のCES探訪

吉富亮介 1984年生まれ。McCANN TOKYO Creative Planner / McCANN MILLENNIALS Co-Founder、MILLENNIALS TIMES編集長。色んなものを良くする、解決する「アイデア」を形にしたくて仕事しています。最近やっと英語勉強中。あと、PGFJごくごく。