YugabyteDB Japan Meetup #2 開催報告

Tokyo, Japan Yugabyte Meetup 2023 Social Image

2023年6月14日、第2回となるYugabyteDB Japan Meetupを開催しました。今回もリアルとバーチャルのハイブリッドにて、多くの方にご参加いただきました。

YugabyteDB, advanced level unlocked

最初のプレゼンテーションは、Yugabyte JapanのSolution ArchitechtであるGwenn Etourneauから、YugabyteDB の機能詳細についてです。YugabyteDB でテーブルを作成すると、プライマリーキーに基づいてHashまたはRangeで自動的にテーブルのシャーディング (分割) が行われます。シャーディングによってできたタブレットは、フラグ設定によってデフォルトの数や上限サイズが調節でき、データの増加に合わせて自動でスプリット (再分割) されます。

クラスタのノードに分散配置されたタブレットが、Raftコンセンサスによってリーダーを決定したり、読み取り/書き込みの分散トランザクションを行う動作について紹介しました。

YugabyteDBの拡張機能

2つ目のプレゼンテーションは、NTTデータ (現NTTデータグループ) の笠原様から、拡張機能についてご紹介いただきました。YugabyteDBはPostgreSQLと高い互換性を持っているため、PostgreSQLで提供されている拡張機能の多くをほぼそのまま使うことができます。pg_stat_statementsのような拡張機能がどのように作用するのか、複数ノード構成のYugabyteDBの場合はどのような違いがあるのか、内部動作の詳細を図示してわかりやすく説明いただきました。

会場の様子

当日はTwitterの#JYUG_Meetup タグで、リアルタイムにイベントの様子がツイートされましたが、「PostgreSQLについても勉強になる」という感想がオンライン参加者から出ていました。またYugabyteDBでサポートしてほしい拡張機能について、pg_bigmやPGroongaで日本語のマルチバイト文字検索ができるようになってほしいと紹介されると、他にもpg_tleなどをサポートしてほしい拡張機能としてあげるツイートがありました。

いつのまにか好きになっていた Yugabyte

続いては、TDSynnex斉藤様によるLightning Talk (LT) です。コンテナ好きの斉藤様は、YugabyteDBをローカルのminikubeやAzureのAKSクラスタにインストールして、ブログ記事として発信されています。

リスキリングやリカレント教育には、無償でコースの受講と資格取得ができるYugabyte Universityで分散SQLデータベースを学習するのが良いと熱く語っていただきました。

YugabyteDB 2.18 概要

続いてのLTは、Yugabyte Japan の市村から、最新バージョンの機能紹介です。分散ノードで効率的にクエリ実行するためのプッシュダウン機能や、インクリメンタル・バックアップやPITR (ポイント・イン・タイム・リカバリー)の拡張について説明しました。

特にPITRは、YugabyteDB Anywhere (YugabyteDBをDBaaSとして管理運用するためのコントロール・プレーン機能を提供する製品版) ではGUIから簡単に操作できることに会場およびオンライン参加者からも高い関心が寄せられました。

Yugabyte University (YBU) ご紹介

最後のLTは私から、日本のエンジニアの皆様向けにYugabyte Universityの活用方法をご紹介しました。YBUのコンテンツはほぼ全て英語ですが、入門コースを皮切りに日本語字幕をつける作業を進めています。

また認定資格の受験には制限時間や制限回数がないので、英語受験であっても自動翻訳ツールを使いながらゆっくりと回答することができます。完全無料で多くのコンテンツ受講と認定資格取得ができるYBUをもっと日本のエンジニアにも活用してもらうために、勉強会を企画していることをご案内しました。

Meetup#2開催をとおして

第2回となる今回のmeetupも、会場とバーチャルのハイブリッドで80名以上の方にご登録・ご参加いただきました。また前回はあまり告知できなかったハッシュタグ (#JYUG_Meetup) も、より多くの方にツイートしていただけてハイブリッド開催でありながら一体感のあるイベントになったと思います。

YugabyteDBに対する理解が深まり、さらに関心が高まったという声も聞かれました。ご登壇いただいた皆様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

今後も、皆様からいただいたフィードバックをもとに改善を続けながら、Meetupを開催していく予定です。今回の動画、そして前回の動画も、近日公開予定ですので、是非お楽しみに。

<2023/07/18 追記>

YugabyteDB Japan Meetupの動画がこちらに公開されました!

謝辞

前回に引き続き、今回のMeetupも、デル・テクノロジー様にセミナー会場をお借りすることで直接、皆様にお会いしてリアル開催をすることができました。デル・テクノロジーの皆様には、事前準備や当日運営を含め、多大なるご支援をいただきましたこと、深く感謝いたします。

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