ドイツのプリペイドSIM設定方法 (LIDL Connect 編)

yukimatJP
yymat
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8 min readOct 9, 2017

海外ですぐにぶち当たる問題が、ネットワーク回線の確保でしょう。
Google 先生にお世話になりっぱなしの私達にとって、回線がないことは致命的です。

かと言って、日本国内のSIMを海外に持っていくと高くつく…。
そこで、プリペイドSIMの出番です。

安くて大容量なSIMとして、LIDL Connect がいい感じです。

LIDLとはディスカウントスーパーであり、LIDL Connect はそこで提供されている、Vodafone系MVNOのSIMです。
http://lidl-connect.de/
(イオンが提供するMVNOのイオンモバイルみたいな感じ)

買い方は簡単。
LIDL のお店に行って、レジの横に掛かっているカードをレジに持っていくだけ。あとは店員さんがSIMカードのパッケージを持ってきてくれます。

LIDL Connect のパッケージと中身

色々プランはあるのですが、この SURF-KARTE ってのが、データ通信がメインのSIMカードです。

€ 15 で、 5.5 GB / 4 weeks

結構お安く大容量が利用可能です。

なお、SIMカード自体は € 10 で、はじめから € 10 がチャージされている状態になっています(SIM自体は実質0円)。

★ おすすめ
もともとSIMには € 10 しか入っていないため、SIMとは別に「€ 5」「€ 15」「€ 25」 って書かれたチャージ用カードも一緒に買っておくと良いでしょう。(クレカチャージする人は不要)

① SIMの登録

パッケージをゲットしたら、SIMのアクティベーションです。
アクティベーションには、SIMのあるカードの裏側の情報が必要です。

PIN : 端末起動時にSIMロックを解除するための番号
Mobilfunknummer : 電話番号
SIM-Seriennr : SIMカードのシリアルナンバー(下5桁を使う)

情報をゲットしたら、https://registrierung.lidl-connect.de/ にアクセスして、SIMの情報を登録します。

https://registrierung.lidl-connect.de/ のトップページ

早速、よくわからない2つのフォームが出てきますが、さっき調べたやつです(なんで名称合わせないんだろう…)

LIDL Connect Rufnummer = Mobilfunknummer
Freischaltnummer = SIM-Seriennr の下5桁

で、第1ステップクリアです。

次は、基本情報の入力画面です。
指示されたとおりに書いていくだけです。

もし友だちがいれば、その人の電話番号を入れて続行すると、€ 5 がチャージされる模様。友達紹介ボーナスですね。

これで第2ステップクリア。

次に支払方法の選択です。
1つ目のほうがクレジットカードとかで自動決済する方法
2つ目のほうが決済せずに続行する

今回は、手動チャージの方法がある(+自動決済は解除忘れが怖い)ので、2つ目を選択しました。
1つ目のほうが楽だと思いますが解除忘れに気をつけて。

これで第3ステップクリア。

続いて、色々同意したり契約内容確認したりして、登録の手続きは完了です。※ 2017年6月までは。

② Video-Identifikation での認証

コードが記載されているメール

面倒なことに、2017年6月から Video-Identifikation という、いわゆる「ビデオ通話での個人認証」がスタートしました。

上記手続きが終わると、登録したメールアドレス宛に、Video-Identifikation のコードが送られてきます。

← こんな感じに。

WebIDent の画面

ビデオ通話にはスマホアプリ「WebIDent」を使います。

Wi-Fiとかに接続しているスマートフォンに、「WebIDent」というアプリをインストールします。

■ iPhone : https://itunes.apple.com/de/app/webident/id1016629510

■ Android : https://play.google.com/store/apps/details?id=de.webidsolutions.webident

アプリを立ち上げると、Video-Identifikation のコード入力欄がありますので、入力します。

入力したら Start identification をタップ。

こんな感じで待機(数分待つこともある)

スマホをPCに立てるといい感じ。

通話が始まると、ドイツ語でバーっと喋りだすので、いい感じのタイミングで英語で話してほしい旨を伝えると良いでしょう。

話す内容は以下のようなものです(個人差あるっぽい)

・ビデオは録画されているがいいか? → はい
・誕生日を教えてくれ
・出生地を教えてくれ(たぶんパスポート記載の本籍でいいと思う)
・電話番号を教えてくれ(Mobilfunknummer)
・パスポートを見せてくれ
・証明写真を撮るから、カメラを見てじっとしてくれ

パスポートを見せるときは、左下ボタンでリアカメラに切り替えて、パスポートを写す必要がある。また、指示に応じてカメラを近づけたりする必要がある。

オペレータ、結構無慈悲です。

返答に詰まったり、オペレータがドイツ語しか話せない場合は、問答無用で通話を切断されます。めげずに「start identification」からやり直しましょう。

ちなみに、顔を見ただけで通話を切断されたりすることも。
(多分、日本人・アジア人と思われ鬱陶しがられるっぽい)

何回でもトライできるっぽいので、完了するまで粘るのみです。

無事に完了すると、以下の画面に飛びます。

③ お金のチャージ

ここまでくればゴールは目前です。

http://lidl-connect.de/ にアクセスし、右下の「Zum Kundenkonto」からログインします(Mobilfunknummer と設定したパスワードが必要)。

お金のチャージの方法は4つあります。

・PayPal を使った方法
・レジで買えるチャージ用カード(上述)を使った方法
・クレジットカードを使った方法
・クレジットカードによる自動決済による方法

それぞれ自分にあった方法でチャージすると良いでしょう。
チャージ申請の後、10.00 € になっているところが増えれば成功です。
(更新にはちょっとラグがある模様)

④ 通信プランの設定

最後に、通信プランの設定です。
SIMカードの刺さった端末で、 https://center.vodafone.de/vfcenter/ にアクセスします(Wi-Fi接続は切る必要がある模様)。

チャージ金額が 14.99 € 以上になっている場合「24-h-Flatrate」と「4 Wochen-Flatrate」の2つのプランが選べます。
4 Wochen のほうが 4週間 5.5GB コースなので、下を選びます。

プランを確認して… OKします。

戻ったページ下部で、残り時間が表示されていればOKです!

最終ステップ。 SIMの刺さった端末で操作する。

以上、LIDL Connect SIM の設定手順でした。

おそらく、どのキャリアの場合も同じような手順が必要になっていると思います。

ドイツで SIM をお買い求めの際は、参考にしてください。

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奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 ユビキタスコンピューティングシステム研究室(NAIST-UBI) 助教 / 吹奏楽団 インプリメーレ / Code for Ikoma / Code for Youth