2017年4月-5月、シリコンバレーで仕事探し

Masashi Nakane
アメリカに引っ越ししました
6 min readNov 26, 2017

2月後半には家族4人で アメリカへ移動完了、3月にはSan Joseのアパート入居と子供たちの小学校入学。と、だんだん生活基盤が固まってきた。そして ついに、一番大事な、仕事探しが4月から 本格的に開始した。

正直、1か月もすれば、なにか見つかるでしょう。と、思っていた。だって、職探しのサイトをみても、何千ものポジションが近くで募集がかかってるし、少し技術的にずれてても、英語がネイティブ並でなくても、経験もあるし、そして最悪は現地の日系ITに入れるでしょう。なので、現地(シリコンバレー)にこれば、なんとかなると、鷹をくくってたが、本当に甘くなかった。

By courtesy of https://www.flickr.com/photos/alifaan/

履歴書(レジュメ)を出しても、出しても、ほとんど、なしのつぶて。技術や経験的にピッタリのところからも,日系からも反応なく。かなり凹み、アメリカの知り合いにレジュメを添削してもらたり、レジュメ修正サービスでお金払って直してもらってみたり。でも、効果はしばらく変わらず。

10年以上のJavaプログラミングの経験も、銀行での経験も、そもそも対面の面接にたどり着けないと、どうしようもない。そして、たどり着いたら、噂で聞いた ホワイトボード プログラミングが、本当に毎回行われる。これは、やったことなかったし、頭から湯気がでるほど、まじできつい。英語で話しながら、プログラムをホワイトボードに書くのだ。基本的に、オンライン/オフラインに関わらずうけた面接ではかならずやった。ただ、コーディングのスキルもみるが、半分は、こいつと仕事したいかなー、ということを見ているので、100点満点を目指す必要はない。

結果、運よく、5月末に4社めの面接で派遣社員の仕事をかろうじて手にし、4か月後働いた後、自宅近くのスタートアップの正社員に転職した。履歴書を出したのは30社くらいはあるだろうか。一度、職を手に入れて実績と信頼をえれば、社員になったり、転職も(比較的)簡単だが、1つめの職をみつけるのが本当に難しいと思った。

以下、シリコンバレーで経験者が職探しをするときの自分なりのアドバイス。

大きく2つのパートに分かれる。面接にたどりつくまで、と面接自体。

これらは全く別物だ。面接にたどり着けるかどうかはほとんど、運だ。凄い数の、レジュメを、ハイアリングマネージャーは、受け取る(中~大きな会社の場合)。もちろん、ベストを尽くしてレジュメを書くのは当然。(もちろん、正社員より、コントラクター(派遣社員)のポジションのが、通りやすいと思う。)レジュメの何が ハイアリングマネージャーに興味を持ってもらえるかは不明だ。確率を上げるためにできるのは、応募するジョブ・ディスクリプションごとに自分の経験の中で内容を変えるのは必要。
あと、かなりの数の派遣向けの仕事斡旋エージェントから連絡がくるので、変な自信を持ったが、彼らは数をこなしているだけで、親身に仕事を探してくれるわけでない。あと派遣会社の評判には気を付けたほうがいい。一度、また受けの、また受けの、また受けで、中間マージンとられすぎで、知らない間に給料が半分くらいになるようなものも来た。雇い側も派遣会社の評判をみてるようす。

スタートアップに入って、5か月たったので、追記。スタートアップに関しては、スキルが一致し、給料が少々低くても将来性(ストックオプション)やミッションへの共感が強ければ、結構ねらい目だ。

運よく面接まで行ければ、あとは準備の問題だ。以下の事をやっとけばいい。

  • データストラクチャーとアルゴリズムの練習(Leet codeのMiddleまでの問題やっとけば十分。)
  • ホワイトボードでコード書く練習(日本語でいいので、解きながらコーディングの思考過程を口で説明する、O(n)やO(n*n)などの複雑性とエッジケースを説明する。)
  • 会社の調査と質問準備(特に、正社員の場合は、これ大事。本気でそこで仕事したいか自問し、自分なりに調べる、質問書いておく。面接で逆にこちらから、きつい質問をすると好印象になるとおもう。)
  • プログラミング英会話(当然だが、読み書きの英語でなく、聞く&話すの英語だ。一朝一夕では、できないので、長期の戦略がいるがUdemyとかのプログラミング系のオンラインスクールで耳を鍛えよう。英語は使う口の筋肉が違うので、ビジネス英会話での発音準備もいるが、変な発音でも結構理解してくれる。聞く7割、話す3割くらいだろうか。侮れないのがComputer Scienceの中で使う専門用語は抑えなくてはいけない。)
  • (Optional) 最新技術のスキル取得。日本では、ちらちらとしか名前が出てきていない新技術でも、現地の募集職種では、必要スキルになっているものがある。LinkedIn, Glassdoor、Indeedで、ターゲットの職種をみて、興味あれば経験を積んでおくのも、資格取るのも良いだろう。
  • (Optional) オープンソースプロジェクトへの貢献。Githubのアカウントを持つのはもちろん、自分の押しのスキルに絡んだプロジェクトを見つけて貢献したり、自分のプロジェクトを公開しておくと レジュメで少し光るかもしれないし、面接で話せるかもしれない。Netflixでは、オープンソースの貢献者を引き抜くパターンもあるという噂を聞いた。

自分に関していうと、3月くらいは、興味があるが経験のないBitcoin系かVirtual Reality系で自分の経験であるJavaとちがうところに出しまくったが、反応ゼロ。それから、経験のあるJavaに路線変更。それでも、反応すくなかったり、面接落ちたりしたので、LeetCodeを解いたりUdemyで データストラクチャとアルゴリズムのクラスをとりながらResumeをおくったり、2,3個資格とったり、もがきまくってた。英語もJavaのレベルもまだまだなのに、いま正社員としていられるのは、ただ、運が良かっただけかもしれないと、いつも思う。ここシリコンバレーでは、仕事は多く、人が足らないが、競争は激しいし、人選も厳しくやってる、のを肌で感じている。

でも、ある程度の経験があって、シリコンバレーで挑戦したいというエンジニアのひとがいたら相談のるので、声かけてください。本気なら何とかなるので。だって人が足らないのだから。

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