かなりやばかった成田からの出発

Masashi Nakane
アメリカに引っ越ししました
6 min readAug 19, 2017

2017年2月20日(月) 今日は成田からの出発だ。今日はとても忙しい。

私はナカネマサシ。5歳と9歳の男兄弟のパパであり、元日本人でアメリカに帰化した奥さんと4人家族。あとビーグル犬のアリエル。夢だったシリコンバレーに引っ越しする。

今日の予定。まずは、朝一、実家から町田のレンタカー屋に移動する。移動の荷物をレンタカーに載せる。そのあと、ペットホテルにいる犬のアリエルをピックアップする。家族と荷物とアリエルで東京から成田空港へ移動し、レンタカーは乗り捨てる。アメリカンエアラインで出発時間は17:25だから時間はある。早めについて、成田の検疫でアリエルを見てもらい、すぐに飛行機会社へ預ければ、最後の日本食とビールを、まったり楽しめ、飛行機乗ったら映画見まくろう!というのが完璧な計画だった。はずだった。

事の始まりは、アメリカンエアのカウンターだった。早めについたので、すぐはカウンターまで、はいれなかったが、しばらくすると、カウンターまでは行けた、アリエルはギャン鳴き、成田第二ターミナルの建物中に鳴き声が響き渡っている。カウンターまで来たが、手続きが始まらない。どうも天候が悪くて、飛行機の到着が遅れているようだ。すなわち出発も遅れるのだろう。ま、そんなこともあるよね。飛行機は天候に左右されるもの。

多分、1時間くらい遅れたらしく、早く来すぎた分、結構待たされてやっと、犬と荷物をあづけられた。9歳と5歳の子供たちも飽きて大変だったし、あー疲れた、さあ日本食たべてゆっくりして、それからビールも飲んでから出国手続きしようぜー、ということになった。2階の飛行機が見える日本食レストランで、日本最後の写真をとりながら、ビールを頼む。日本食を頼む。そして、奥さんが 店員さんに言った。”出発まであまり時間がないので、はやめに食事出してもらえますか?”

またまたー、そんなに焦らなくてもー。手続きが1時間おくれなんだから出発も1時間おくれでしょ。と思ってチケットの時間を見せると。店員さん”あんたたち、この時間じゃあいますぐ行かないと飛行機のれないよ。” !!!!!!

!!!!!!!!

え。

え。え。

え。え。え。

なんと飛行機の到着が遅れ手続きの開始が1時間おくれたのだが、なんと出発が予定より35分 早まっていたのである。実質1時間半早まった。あと30分で出発。

おけー、りらーっくす。でも、急いで、でも、落ち着いていこうー。まだ、なんとかなる。だって アメリカ入国は大変だけど、日本からの出国手続きってちょろいじゃん?”というか、あの店員態度悪い。言い方ってもんがあるでしょ。たぶん店でも同僚に嫌われてるに違いないね。”

ビールだけ飲んで、子供たちと手荷物をもって、セキュリティーのゲートを通り、出国の窓口へならぶ。 おけーおけー、あ、ドルへの換金できなかったや、日本食も食べられなかったけど、なんとかなりそうだ。ふぅ。すいてる窓口にならび、番が来たので、僕の日本国パスポート、奥さんのアメリカパスポート、子供たちのアメリカパスポートとかを出して、怖そうな審査官に渡す。ちょっと急いでるんで―。という気持ちでチケットも見せる。

で、”おたく、子供さんの日本のパスポートは?”

ん?!!!!!!!!

え。

え。え。

え。え。え。

なんですってー、なんですってー。日本のパスポートないんですけど。。。というか取ってない。アメリカ国籍の子供たちがアメリカに帰る的な扱い、だと思ってた。上の子の日本パスポートとったけど期限きれてるし。下の子のは、アメリカパスポートあればよいとの判断で取得すらしてない。

うちの子供達はアメリカ国籍の奥さんと、日本人の私の間で、日本で生まれたパターンの、いわゆる二重国籍者で、日本出国時には、アメリカのパスポートとともに日本で生まれた証明として日本のパスポートも必要だというのだ。。。しかも絶対に必要だというのだ。。。

たぶんこの時点で、出発まで20分。。。。搭乗ゲートは、めちゃ遠い。そして、アリエルは飛行機のなか、スーツケースは飛行機のなか。子供たちは、日本から出国できない・・俺だけアメリカ行く?いやいや、無理だし。奥さんだけいく?無理!ひー。アリエルどうなんのー。

”ちょっとこっち来てください。”ということで、ケースが特殊すぎて、別室へ移動して、審査官の上司が対応ということに。特別エリアへ全員で移動。奥さん顔蒼白。自分もまったくアイデアなし。完全に審査官次第。もうすぐアリエルだけのせた飛行機が出発。

”なにかお子さんが日本で生まれたっていう証明はないですか?”

そんなこといわれても。。。

ううう。(ここまでですでに5分消費。)

あああ!!! あった、 念のため持ってきていた戸籍謄本。

”戸籍謄本があります。これではどうですか?!”

”あ、それがあればいけます。ちょっと待ってください。”

5分くらいまって、無事、出国窓口を通りぬけられた。しかし、そこでおわってない、あと5分で、搭乗ゲートへつかないといけないのだ。

5歳君おそいので抱っこで、カートを押してはしる、9歳のにいちゃんは荷物を2つもって走る。奥さんもカートではしる。動く歩道いけないので走る!

走る、走る、走る。 なんで こんなに遠いんだ。。(調べたら700mあった。)

途中まで見に来てくれたアメリカン航空の人となんとか会うことができて、怒られて、客の居ないゲートに着きやっと搭乗。。。。できました!無事。無事なのか?席に着き、キャビネットに手荷物いれて、あー落ち着いたあー。

と、いうお話でした。

Whitesnakeを聞きながらシリコンバレーより

P.S. 和食レストラン”そじ坊”の店員さん、あなたは神でした。感謝します。

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