おばちゃん、木村くんについて語る

191130 / Sat / 13:45–15:00 / 晴れ / ファミリーカメラ

おばちゃんが僕、木村について語る試みである。インタビュアーは同じ研究会のマオにお願いした。

はじめに by マオ

「『大阪のおばちゃんだよ』って紹介しといたからね」と、柿生駅に着いて早々淡々とマサヤに告げられる。
マサヤと私は、大学の同期で一年生(2016年秋)からの友人である。教室の隅に大人しく座っていた彼(面識なし)に「うちらはもう友達みたいなもんや」と私が話しかけて以来、ゆるく友達をやっている。そんな彼が敬慕する女性がいると聞いて、一目お会いしてみたいとずっと思っていた。珍しく彼が「週末空いてる?」と聞いたときは何事かと思ったが、「おばちゃん」同士(?)話をしてほしい、と言うので即OKした。そして緊張と期待とともに、「ファミリーカメラ」へ向かう。

木村が去る。
「かっこいい…」とおばちゃんが開口一番に言う。
「かっこういいですね」と真緒が笑って乗る。
菜穂子さんが気を使って帰ろうとする。
「ご飯は食べたの?」とおばちゃん。
「いや、あ、でも茶碗蒸しは食べました」と真緒が笑って答える。
「茶碗蒸し…」とおばちゃんが笑う。
「セブンイレブンの茶碗蒸し美味しいんですよ」
「あ、そう!?」おばちゃんが続ける。「これいただいたの」
「すごい綺麗な、ゆずですか?」
「そう、これがついてるなんて珍しいね」葉っぱを指して言う。
「へ〜、かわいいですね。お家になってたんですか?」
「お客様からいただいたの」と菜穂子さんが答える。
「お客様からね、いっぱいいただきものしてね、それで生計成り立ってのるの」
「そうなんですか」一同爆笑である。
「ごめんね、前ごめんね」菜穂子さんが席を外す。
「どんな質問されるの」
「どうだろう、でも真清のことを聞いてほしいんだと思います」
「あぁ、そう。あんまり木村くんに言ったことないもんね」
「あ、本当ですか。何をですか」
「その木村くん自身のことを。おばちゃんも自分のことをあんまり言わないから」
「あー」
「だから、お店のことの、お店のお客さんとのインタビューを、今までずっと10人くらい」
「はぁ、けっこうやってたんですね」
「うん、やってた」
「ちょくちょくは聞いてたんですけど」
「うん、ほとんど男の人なのよ」
「ははは、やっぱ男性ファンが多いんですかね」
「というか、おばちゃんもね、ほら、さっぱり系じゃん?」
「私ですか。確かによく言われます、ははは」
「ほら、あるじゃん、女…」
「しっとり系の?」
「しっとり系というか、今の女子アナとかさ」
「ははは、確かに、清楚系というか」
「そう、ああいうのダメなの、おばちゃん。だからなんでも言える人の方が楽じゃん」
「まあ、そうですね」
「だから私も結構多いんですよ友だち」
「あぁ、私もそうかも」 「友だち多いでしょ」
「(友だち)にしっとり系の“女子”みたいな子より、サバサバ系の」
「全部そう、サバサバ系。やっぱね、B型の人が多いの。その方が楽だしね」
「楽ですね〜」
「楽な人とやっぱり居たいし、子どもが小さい時はママさんのお友だちとかも多かったんだけど、もう70歳も過ぎてるんだけど、取捨選択して」笑って言った。
「はははは、でも、お客様は選べないけど、そういう人たちが集まってくるというか」
「そうそうそう、お客様は選べないんだよね」
「うーん」
「お客様のお話は伺って、いろんなこと。でも逆に疲れる時もあるけど、すっごいプラスになることもいっぱい話してくれるから、また次のお客様にお話できる」 「すごい」
「だから、おばちゃん今、インターネットで、Yahooでニュースだけ検索して」
「すごい」
「上だけ検索してるの。それだけでお話できちゃう」
「すごーい!それって私なんかじゃ絶対できない、ははは」
「やっぱり、商売してると、聞く立場で、お客様の話されてわかんないとやっぱり嫌じゃん。だから『あ、この話をされてるな』ってわかるから、それだけは、だからおばちゃんガラケーなんだけど、スマホじゃないんだけど、パソコンでは検索できるから」おばちゃんは笑いながら
「ははは、すごいですね!パソコン使いこなして」
「使いこなしてはいないけど、ある程度、写真の焼き増しとか、パソコンでやってるから」
「あ、そうなんですね」
「木村くんとか大﨑くんとかは、今どきの、すごい教えてくれる」
「え、何教えてるんですか」真緒は木村が今どきの人間じゃないことを知っているから、疑問で笑っていた。「気になる、ははは」
「わかんないもん、おばちゃん、今の子。木村くんのつけてる時計知ってる?」
「あぁ、Apple Watchですか」
「そう、あれだって知らないもん」
「ははは、あれも買った瞬間、嬉しくて嬉しくて、みんなに見せびらかして」
「そうでしょ。寝てる時のあれも出てくるんだって」
「あ、そうなんですよ、周波数とか出てきて」
「あれなんだって、全然脈拍が少ないんだって」
「真清がですか」
「うん、40とかで、『え、もう死んじゃうんじゃないの』って言って」
「ははは、確かに生命力なさそうだから」ふたりで爆笑。
「ひ弱だって、さっきも言ってたけど、病気は結構するよね」と、おばちゃん。
「そうですね、心配ですね、実家だからちゃんとご飯も食べてるはずだし、筋トレとかもやってるって聞いたんですけど」
「そうそう、この前もご飯食べて、『腹痛い』とか言って。だから神経があれなんじゃないかな、過敏なんじゃないかな」
「すごい、そうかもしれないですね。無神経そうで、すごい神経使ってる時とかありそうですよね」
「あ、そうそう、絶対無神経じゃないと思う」
「私も絶対無神経じゃないと思います」
「佳那さんも神経使うお嬢さんだから、佳那さんの前では神経使わないんだと思う」
「あ、そうなんですね、へぇ〜」
「だから、悪口じゃないけど、佳那さん、たまにおばちゃんに言ってくるけどさ、『木村くん、こういうことやってくれないんですよ』って」
「へぇ〜、ははは。何やってないんですか」
「なんだろ、佳那さんの想いと、木村くんの想いっていうのは、ちょっと違う時があるんじゃないの?きっと。まあ誰でもそうだけどね。同じ人なんていないけどね」
「まあ、確かに、女心はわかんないというか、でも、わかんないことは気づいてそうな気がする 」
「あー。あー」納得している。「たぶん合ってると思う。詳しいことは、仲良いんだけど、それはやっぱり愚痴はあるよね」
「長いこと居てるから、まあ3年くらいか」
「そうそうそう。女心はわからない、そうそう、それそれ」
「女心わかんないですよね〜」
木村の女心わからない問題で今日いちの盛り上がりを見せる。
「女ふたり、お姉ちゃんふたりとかなのに、わかんないもんなんですかね」
「そうそう、逆にわかるよね。普通男兄弟でわかんないとかあるけどね」
「やっぱり末っ子で大事に大事に育てられてきたんだろうなって」
「あぁ、そうだね。うちも女、男、女なの。だから真ん中の子って、上と下もいるから、本当ほっぽいたの。その代わり3番目の女の子は、すっごい甘ったれ。もう結婚して中野の方に住んでるんだけど、しょっちゅう来て、だから、やっぱり木村くんに似てるんだよ」
「そうなんですね〜」
「3番目ってやっぱりね〜」
「しかもお姉ちゃんと歳離れてるみたいな」
「あー、そうそうそう」
「10歳弱くらい離れてる・・・?」
「そんなに離れてる?」
「だったと思います」
「仙台にお姉ちゃんいらしたじゃん、そのお姉ちゃんはもうお子さんいらっしゃるもんね」
「あ、そうなんですね。へ〜」
「姪っ子さんで可愛い可愛いって、あ、甥っ子さんか、どっちかわかんないけど」※姪です。
「ははは」
「でも、仲いいよね、ファミリーね」
「そうかもしんないですね」
「やー、でも不思議な出会いだなーって本当に。現像液って、現像するときに出る液があるのね。その液をどこか廃棄するところはありませんかっていうので入ってきたの、ウチ」
「あ、そうなんですね、へぇ〜」
「それからだよ、まさかこういうお付き合いになるとは思ってもなかった」
「うふふふふ、すごいですね」 「すごいでしょ」
「最初、入ってきた時のイメージとかって覚られていますか?」
「最初のイメージはね…イケメンじゃん?だから、ほら、これでまだお話してないから、あ、その時はだから、寡黙って言葉があったかもしれないね」
「うんうんうんうん、なんか堅実な感じ」
「あ、そうそうそう」
「うふふふ」
「ほら、おばちゃん、あっちこっちでやってないから調べてあげて、基本的には出したのか分かんないけど、たったそれだけで次も来てくれたんだよね。通りすがりの方かなって、あ、もう見えないなって思ってたの、そしたらまた来てくれて、それでこんななって、最後に卒論書きたいって。『えぇー!!』って」笑いながら言った。
「はははは、びっくりしちゃいますよね」
「するよー。そんなすごいお店じゃないし、バリバリバリのお店じゃないし、なんか知らないけど、どういう卒論を書いてるかおばちゃんわからないし」
「まったく言われてないんですか」 「うん、全然知らない」 「ははは」 「知ってる?」
「ちょっとだけ聞きました」
「あら、そう。全然、わからない」
「ふふふ」
「だから2月の恵比寿のは、絶対来てねって言われてるんだけど」
「あ、はいはい」 「『えー、おばちゃんなんか行きたくないな』って言ったんだよね」
「ふはははは、なんでー?」笑いながら聞く。
「足痛いし」 「あー、遠いし」
「そう」
「じゃあ大﨑くんと一緒に」 「大﨑くんは今美大行ってらっしゃるのよ。だからもんのすごく忙しいの」 「あー、課題とかがあるのかな」 「そうそうそう、でも今大学生活エンジョイしててね、今のいらした方、お嬢さんも」ちょうどこの前に川村さんという仲のいい大学生が通っていた。「すっごい楽しいって、すごい楽しいって言ってくれるから嬉しくて」
「素敵ですね」
「素敵だよね」
「なかなかそこまで謳歌しきれる子もいるわけじゃないというか」
「木村くん、謳歌してるのかな」
「謳歌してるんじゃないですか」
「してる?」
「なんやかんや言ってみんな大好きだし」
「あ、そう」
「大好きっていうか…」
「たまに車でみんなで一緒に」
「あ、そうですそうです」 「あれは、一緒に行ってらっしゃるの?」 「そうですね、同じ研究室なんで。真清が運転してあげて、後輩の子とかに」 「岐阜の方に行ったよね?」
「岐阜まで行きましたね。一緒の車には乗らせてくれないんですけど、いじわるされてるんです」
「あ、そう」
「『お前は自分で運転しろ』って」
「免許は持ってらっしゃるんでしょ?」 「免許は持ってます」 「木村くん、運転うまい?」
「運転うまいと思います。うちの研究室で一番うまいから、よく移動係みたいな感じになってるんだと思います。前一度一緒に乗られてたんでしたっけ?」 「前、木村くんを、大﨑くんがセンター北ってとこに住んでて、一緒に送ったことがあって、帰り木村くんとふたりだから帰ってきたことあるよ」 「へぇ〜」
「それで、センター北っておっきな観覧車があるの、それがね夜がね」
「ロマンチック」
「ロマンチック?おばちゃんとだよ」
「ははははは」ふたりで笑う。
「あそこ色がつくから、綺麗ですよって大﨑くん言ってくれたから、木村くんと見てこっかって」
「デートじゃないですか」ふたりで笑う。
「デートしちゃった。あんなイケメンとデート」
「いいな、うらやましい」
「だからこの前も、読売ランドってところまで行ったのね。そこで私の友だちとおまわりさん知ってるのね、ここ結構警察の方が見えるのね。そのお巡りさんが読売ランドに勤務してるのね。だからそこでインタビューしたいって言うから、じゃあ読売ランド行こうよって。駅前にドトールあるのね。そこにいるから行こうよって。電車で行くつもりだったの、ここからすぐでしょ?」
「うん」
「そしたら、おばちゃんの車で行きたいからって嘘ばっかり言って」
「ははは、でも本当に乗りたかったんじゃないんですか?」 笑いながらフォローを入れる。
「だから、乗って行っちゃったよ」 「すごーい。それはおばちゃんが運転してってことですか?」
「おばちゃんが運転して。おばちゃんね、運転大好きなの」
「へー」 「すごい遠出も好きだし、運転も好きだから、怖くはないと思うんだけど、もうお婆さんのなんとかって乗りたくないってみんな言うじゃん?」
「いや、うちのおばあちゃん、結構運転するんですよね、80前なんですけど」 「あー、お上手なんでしょ?やっぱりね、好きな人は上手いよね。おばちゃんもね、好きで好きで取ったの、免許を。取りたくて、ハタチの時に。もう50年以上も前」
「すごーい」
「で、20回くらい捕まった」おばちゃん、渾身のギャグ。
「ははははは、えぇ〜。捕まり過ぎじゃないですか」
「だからね、お巡りさんちっとも怖くない」
「だから付き合いっていうのは」 「柿生の交番にお巡りさんがいて、一回、ウチね、前(店先)に商品出してたの、それが万引きにあって、それで相談したら、すごいよく見回りしてくれて、それから代々のお巡りさんがしょっちゅう見回りにくるの。寒いからって言って、本当は駅の前で立って見回りしてなきゃいけないのに、ここに来てちょっと座らせてって」
「はははっは、大丈夫ですかそれ。めっちゃフランク」 「だから何人かのおまわりさんも、この前も熊本で結婚式あるって、それで結婚式の日、メール入れたらね、ちゃんと返事くれてね」 「わー、いいですね」
「うん、嬉しかった。だから若者がね、そうやって来てくれるんですよ。そこにJAの農協があるんですよ。そこの渉外の子たちもよく来てくれて、だから今も年賀状出しに、遠くの方から来てくれて」
「へー、すごーい」
「だから、本当ありがたいと思う。写真屋さんなんて本当あちこちあるのに、そうやって選んできてくれるってありがたいと思う。他にフィルムの写真屋さんなんていっぱいあるんだよ。それでも来てくれるってのも嬉しいよね 」 「長く続く関係性ってなんか難しいですよね。なかなかあることじゃないし」
「そうだよね〜」
「私なんか一瞬で仲良くなれるかもしれないけど、それをずっと続けるのって難しいなって最近思ってて」
「あー」
「距離感って難しいなって」 「難しいね」少し間が開いて、思い出したように言う。「でもね、おばちゃんねあんまり私生活のことは話さないけど、全部自分出しちゃうの。あのね、中身本当に馬鹿なの」
「いやいや、はははっ」
「馬鹿なの。馬鹿ってことを相手に出すと、すっごい相手が楽になる」
「あー、確かに」 「プライドを持っている人っていうのは絶対にお友だちが少ないと思う」 「なるほど」
「自分で馬鹿さ加減をぼんぼん出しちゃうの。そうするとね、けっこう相手も出してくれるし」 「へぇー、どういう時にそれ出すんですか?」笑って聞く。
「私の友だちみんな、『増井馬鹿だよな』って」
「へへへ、それはひどい」
「でも、それが、あの、本当の馬鹿じゃないよ」ふたりで笑う。
「それはどういう」
「あのー、おばちゃんお酒飲めないんだけど、あちこちの宴会で呼ばれるの。来てくれ来てくれって、わいわいするのが好きなの」 「わかります、私も大好き」
「好きでしょ?この笑顔見たら、すごいいい笑顔される、肌なんかツルツル」
「塗ってるからですよ!ふふふ」
「どこの化粧品?」
「でも日焼け止めです」 「日焼け止め?」 「日焼け止め塗ると、ツヤっとするんですよ」
「あら、きれい〜。若さって違うね〜」 「いやいや、日焼け止め塗ってください、おばちゃんも」
「これも(爪)」
「お金使って塗ってもらいました。私すぐ爪折れちゃうから、だからこれ塗って彼氏をゲットしようって、へへ」
「モテると思うよ」
「いや、モテないんですよ〜」
「だって、ざっくばらんじゃん」
「それがよくないと思うんですよ」 「なんで?その方が絶対いいと思うよ。だからおばちゃん本当男の友達多いの。みんなが言う言葉それぞれ『増井には女を感じさせない』」
「言われますー!それ本当に!辛くないですかー!?」
「全然辛くない。まあ結婚してるからかもしれないけど」
「あははは、まあ褒め言葉でもありますよね」
「うん、だからいろんな話されてくから」
ここでおばあちゃん(おばちゃんのお母さん)がお店に入ってくる。
「そっくりですね」
「そっくり?93なの。カラオケに行くの」 「今からですか」驚いて笑いながら尋ねる。
「危ないから、(連れ添っているのが)義理の妹なの。すっごい仲いいの。だから母は幸せだ幸せだって」 「へぇ〜、いいですね」
「よくやってくれてるんだ。本人には言わないよ、本人には貶し放題貶してるの」
「一緒ですね、あははは」
「そう?私、貶し上手なの」
「真清に貶して」
「木村くんなんてさ、あんなにイケメンなのに、貶すところいっぱいあるよ」ふたりで爆笑。
「いつもどんな感じなんですか」
「ああやって入ってくるの。こんちはーって言って。それであの顔じゃん?だから付き合って最初の頃は緊張するよね、あんなにイケメンだったら」
「そうですね、確かに、私もそうでした、はははっ。最初から話かけて大学で私から、ナンパじゃないんですけど、授業でグループをつくらないといけなくって、ちょっとかっこいい子いるなって、グループ入ってよって、けっけっけ」
「あー、そう〜。やっぱり際立つでしょ?」
「際立つと思います。友だち少ない少ないって言っておきながら、顔知ってる子は多いと思います、イケメンの子だよね、みたいな感じの話になったりします」
「あ〜、そうだよね」
「高良健吾?」
「言ってた言ってた」
「自分で言ったんですか?」
「自分で言ったのかな〜、菜穂子さんが誰かに似てるってずっと言ってて、それが出てきたの」 「あー、本当ですか」
「似てる」思い出したように続ける。「でも、イケメンってさ、美人もそうだけど、冷たい人っているじゃん」
「そうですね、凍ってる」 「でも綺麗な人でもざっくばらんに話す人もいるじゃん?木村くんもそうだよね」
ここで木村が外から中を伺う。そろそろかなと思い、戻って来た。
「また来た」
マオがしっしと追い払うジェスチャーをする。諦めてまた戻る。
「ははははっ、心配性だから」
「心配性?大体必ず飲み物持って入ってくるの。でもここでずーいぶん昔は卒論のことじゃなくて、いろんな話1時間も2時間もしてったよ」
「へぇ〜っ。そんなに真清って誰かに心開くんですか、ははは」
「そうじゃない?」
「大学の飲み会とかも全然来てくれなくって」
「あ〜、そう」
「ずっと誘ってるのに来てくれなくて」
「飲み会行かないんだ」
「たまに1時間ならいいよって言って来てくれるんですけど」
「嫌いなのかな、そういう宴会」
「4人以上だったら来たくないみたいな、とかあるらしくて。サシで飲みに行くのも変だから、なかなかいけずここまで来てますね。だからそんなに何の話をするのかなって」
「なんか、けっこういろいろ、何の話だから、マル秘の話はしないけどね」窓の外を眺めながら、ゆっくり考えて、言った。そして続ける。「でも12月に10人くらいの宴会があるのね、そこでやってるんだけど、それ去年来たんだよ、木村くん」
「えぇ〜」 「飲んで、それこそ70,80の人だけど、全然もう一体化して、木村くんのことみんないじってね、だからみんな今年もあるから、『あれ、木村くんも来る?』って。まあ去年は卒論のあれがあるから、雰囲気を見たかったんだろうけど、今年はこないだろうけど。どういう話すんだろう、何だろう…」
「すごいですね、そこに溶け込めるって」
「そうでしょ?」
「なかなかないですよね?」
「そうでしょ?」
「母も93だけど、行くの。仲間がいい人なんだ、みんな、お母さん、お母さんって言うの。それで去年は木村くんもプラスして来てくれて。みんなからわいわい言われてたよ」
「野次られてたんですか」
「何だっけな…テーマはないんだけど、ずーっと話してられるの」 「へー」
「そうだね!そういえば」 思い出したようだ。
「確かに、緊張したりとかってなさそうですね」
「あー、緊張は全然してないし、ただここに立ってて、何だかって、最初のころ、卒論のこと話した時のころは、卒論のことばかりになっていたけど、その前はホントに普通の話してたよ。菜穂子さんっていたでしょ?あの人に、『おねえさん、あんなにイケメンの人とここで何時間も話してられるなんてホント幸せなことですね』『そだねー』とかって 」
「はははっは、確かに羨ましいです」
「そうでしょ?なんだろう、ホントギリギリ、おばちゃんお店を7時20分に締めるんだけど、何回かギリギリまで話して。そんなに話さない?」 「うーん、どうだろう。あんまり、かなぁ。話しやすい対象ではあるかも」
「聞き上手だよね」
「聞き上手かも、確かに」 「聞き上手の方っていうのは話し上手なんだよね、やっぱり」
「話すことより聞く方がエネルギーいるというか」 「だからおばちゃんのお店って本当に私生活をおばちゃん聞かないじゃん?でもお客様から話してくれるの」
「それすごいですね、ここに入った瞬間に」 「何にも聞いてないのに、暗い過去があるとかそういう話をけっこうしてくれて、だからねずっと長く来てくださるお客さんね2名いらっしゃるんだけど、そういう方がどういう方かって一切しないでしょ?そしたら初めてお年とか兄弟とか、お母さんがどうとかこうとか、そういう話をけっこうしてくれるんだよ」
「すごい」
「だから木村くんもそうなのかもしれない。だからいろんなこと、家族のこととか、いろんな話をしてくれたね」
「あ、ホントですか」 「仙台の話もしてくれて、『今度仙台に帰るんだよ』とか、柿生に大きな神社があるんだけど、『家族でお正月なんかはお参りいくんだよ』とか。で、お参りいく時たまたま家族がここ通られてね、手振って走ってくれたけど」
「へぇー、いいですねー」 「だから割と、深くは話してないと思うけど、家族構成とか、お父様とか写真も見せていただいたし、ここお母さまも一度 お見えになったしね」
「あ、そうなんですね」
「仙台のお土産いただいちゃってね」
「へー、えへへ」
「だから、大﨑くんも、そこの桐光学園っていうところに通ってたんだけど、卒業式の日にお母さんと一緒に見えて」
「卒業式の日に、嬉しいですね」
「すごい嬉しい。その親御さんが来てくれる、あのお嬢さん(川村さん)のお母さんも来てくれたの」 「すごーい」
「佳那さんもそうだ、お母さんと一緒にお食事したんだ」
「家族ぐるみ、すごいなそれー」 「おばちゃんってね、すごい方がね、いっぱい来られるの、三井物産の創始者のお孫さんとかね。みんな同じでお付き合いしてくるとそういう方々もご自分のいろんなこともそうやってお話しされてくの」 「すごい」
「おばちゃん本当にこの引き出しの中開けたらいろんなこと知ってると思うよ。認知症になる前に」
「こんだけお話しされてたら、絶対ならない!ならないですよ」
「いやいや、木村くん来て、『だーれ?』なんて」
「あははは」
「間違えても大﨑くんか木村くんかが来ます」 「顔的には木村くんの方が全然素敵な方」
「あ、そうなんですか」
「大﨑くんはこんなに背が高いの」 「あ、そうなんですね」
「180くらいあって」
「それはポイント高いですね」
「ね。いつも(木村くん)言わない?背が低い、背が低いって」
「え、聞いたことないかも」
「背が低いから」
ここから話題は大﨑くんについて。
「(大﨑くんが)優しい子だよ。木村くんも優しいでしょ?」
「優しいですね。優しいですし、物でもそうだし、大事にしますよね」
「あ、そうそうそう」
「いっつもスニーカー、めっちゃ綺麗だなって、密かに思ってて、そういうのとかもちゃんと大事にしてるんだろうな」
「ね、そうだね、大事にしてるね」
「すごい感じます」
「おばちゃん一回、湘南台のところに行ったんだよ?ご飯食べに、佳那さんの就職祝いだったのかな。その時もサプライズだったの、サプライズ。プレゼントを用意してあったのね、木村くんからもそうだし、おばちゃんと菜穂子さんからもそうだったのね。そしたらさ、その持ってき方がすごいの。イタリアンのところで食事したの。そしたら木村くんが『ちょっとトイレ行ってきます』って言って出て行ったの、そのプレゼントを持ってたの。どこに隠してたの!」
「いや、でもイケメンですね、それ」
「どっかに置いてあったみたい、すっごいサプライズ」
「何あげたんですか?」 「土屋鞄って知らない?それが好きで。横浜の元町の方にあるんだけど、おばちゃん行けないから木村くん買ってきてくれて」
「へー」
「お財布とかですか?」 「お財布じゃなくて、ペンケースだったかな…。何だっけ…。認知症になってきた」
「はははっは」
「でもすごい素敵なあれだった。やっぱり革っていいよね」
「触り心地とか、匂いとか」
「そうそうそう」 「木村くんたちって出会ってから何年とか、何年半とか」
「記念日やってますね」
「やってるよね。今の子ってそうなの?」
「割とそうかもしれないですね。木村くんのとこは、花買ってきてあげたりとか、シャンパンとかプレゼントとか毎回用意してて、えらいなーって」
「お花もね、青山とか行ってたよね」
「そうなんですか」 「喋っていいのかな、怒られるかな」
「怒らんないと思いますよ、ヘヘッへ」
「すごいよね、そういうことをちゃんとやる人だね」
「あんまり乙女心わかってないけど、わかろうとする努力は人より5倍くらいある気がします」
「だから大事にしてるんだよね」
「ね。友だちも少ないけど、量じゃなくて質みたいな」
「あー」
ここから木村の恋愛話をする。そしてひと盛り上がりして話がマオと今日のことになった。
「いや、どんな方が、おばちゃん知らなかったんだよ、おばちゃんいる?ってメールが来て」
「今日だったんですか?」
「昨日昨日。明日いる?って言うから、何時に来る?って言って、1時くらいかなって来たから、いるよって言って。私時々表に出ていく時あるから、木村くんが言ってくれる時間にいるからねって、それだけだったの。だから日下さんがお見えになるのも」
「言ってなかったんですか?」 「おばちゃん、実はこうこうこうなんだって。えー、そんなの聞いてないじゃんー!って。え、どんな方なのって聞いたら、大阪のおばちゃんだって」
「大阪のおばちゃんってひどいですよね」 「おばちゃんバッチリだから」
「ふはははは、いやいや」
「でも大阪の方っていいよね、さっぱり系でね」
「ありがとうございます、ははは」
「笑い方もいいよね、違うよね」
「よくババくさいって言われます」
「気取ってないもんね」
「ありがとうございます」
「気取る人がおばちゃん、ダメ、プレイド高い人」
「すぐわかりますよね、そういう人って」 「どんな話をしたのかわかんないけど」
「こんな感じですかね」
「こんな感じで平気?悪口バンバン言ってくださいって言ってたからさ。言うわけないじゃんね。悪い子じゃないもんね」
「全然悪い子じゃないですよ」
「悪口はないよ。ふざけてはあるけどね」
「愛のある、愛の鞭」
「年中やってる」
「嫌いな人にはできないですよね」
「嫌いな人は話さないよね。おばちゃん嫌いな人いるんだ、何人か」
「そうなんですか」
「いるよ、いない風に見えるでしょ?」
「全然そういう風に見えます」
「昔、友だちから裏切られてね、お互い秘密みたいなことを言うじゃない?それを言われてね、友だちやめたのね。やめたらおばちゃんの家にお手紙が入るようになってね」笑ながら語った。
「ひぇー」
「私は増井さんと仲が悪くなってから、自分の生活ができません。家族と晩ご飯を食べるのに、増井さんの話題になるのに、私は笑いをつくれません」
「それちょっと」 「面白いでしょ」 「面白いですね、不思議ですね」 「お返事書いてない。おばちゃんさっぱり系でね、背が高いんだよ。だから女の人が男の人を見るように見るのかもしれない。お客さんなんか、私ファンです、握手してくださいって言われるの」 「本当にファンだ」 「だからそういう友だちがもう一人いたの。だからその友だちは別れた。嫌なの。そういうねちっこいの」
「めっちゃわかります、私もそういうのあって。私のこと好きなのかなぁって。めちゃくちゃ長文送ってきて、連絡取れなくなって、聞いたら私が他の友だちと楽しそうにしてるのが嫌だったって。おんなじだなって」
「だからそうかもしれない。女の子が頼りにされてるのかもしれない」
「そういうことって度々ありますよね」 「ある。だから男の友だちが多いのかもしれない」
「ホントにそうですよね」 「だから木村くんといい友だちだね」
「気を使わなくていいし、気まずくなったり気にしなくていいというか。だって思っていることパッと言っちゃう奴じゃないですか」
「だからいいあれだよ」 「そうなんですかね」
「だから私の男の友だちが多いけど、みんな何でも言えるの。向こうも言いたいこと言えるの。お前にそんなこと言われたくないよって言われて、そうだねって言える」
「ははははは」
「でも男の人がお前って同性みたいに来てくれるから、だから喋りやすいんだろうね」
「絶対そうですよね」 「いや、だから、いい友だちだ」
「男の子でも変に気を使われたら、ちょっと不自然になるというか」
「あぁ、そうだね」
菜穂子さんが戻ってこられて、話がマオになる。
「(マオの笑顔が)いいよね。ケラケラって。木村くんに合う」と菜穂子さん。
「(木村は)気難しいから」はははっとみんな笑う。「たまに考えすぎだよみたいな時あるから」マオが言う。
「そういう時言うの?」とおばちゃん。
「言います言います」とマオ。
「そう、そう。言ってあげた方がいいよね」とおばちゃん。「友だち多いでしょ」
「真清よりは多いですね」
はははとみんなで笑う。
「真清友だちつくれよーって」とおばちゃん。
「自分からいかないのかな」と菜穂子さん。
「でも、人と仲良くなるのは得意だと思います。お話とかするの上手じゃないですか?」
「でも、私と1時間、2時間話したことあるもんね、ここで」とおばちゃん。
「うんうん」と一同。
「でも、何の話したかわかんない」とおばちゃん。
「ははは、覚えてない。でも自然だから、変にぎこちない人とかいるじゃないですか」
「でもね、慶應ボーイって言うじゃん?だからお坊ちゃんって言ったことあるの。それをね、怒るのね」おばちゃんは語る。
「ふはは、確かに庶民派で売ってるイメージはあります」
「あ、やっぱり?お坊ちゃんって言うと、怒るのね」
「庶民派…、庶民派にしてはカッコ良すぎるよね」と菜穂子さん。
「品のいい顔してるから」マオが乗っかる。
「お坊ちゃんって言うとね、怒るのね」おばちゃんが繰り返す。
「自分のポリシーみたいなのがあるのかな」菜穂子さんが言う。
「何かあるんですかね。ちゃんと自分で働いて、お金稼いで、ちゃんと写真とかにもお金使ってっていうイメージあるから、なかなか慶應だと親のお金でフェラーリ乗ったりとかしてる子とかいるから、ははっ」
「いるの?」おばちゃんが聞く。
「いますよ〜。黄色いフェラーリとかポルシェとか」
「黄色いフェラーリ」菜穂子さんのツボにハマったようだ。
「ぶるんぶるんって」
「学校に来ていいの?」おばちゃんが尋ねる。
「来ていいんですよ。近くの有料駐車場に停めたりするんですけど」
「そういう人は小学校から慶應とかそういう人?」
「いますいます。家が表参道で、とか」
「か〜」おばちゃんと菜穂子さんは愕然としている。
「でも、慶應ってそういうイメージだよね」と菜穂子さん。「なんていうか、ハイカラさんというか」
「ハイカラさん、ははは」マオが笑う。
「バンカラじゃないよね」菜穂子さんが続ける。
「そうですね〜」
「でも、慶應ボーイって感じがするよね」とおばちゃん。
「あ、ホントですか?どんなところですか?」
「うーん、顔かな」おばちゃんが言う。
「ははは」
「うーん、黙ってれば慶應ボーイかなって、そうかなって」菜穂子さんが言う。
「だって、髪の毛だってさ、こうやって、ピシッて」おばちゃん
「確かに、はははは。あれ、何なんですかね。あんなに固めなくてよくないですか」
「ね!」とおばちゃんが同調する。「学校行く時も?」
「そうですそうです」
「ここに来る時もそうだもんね。よっぽどお家から来て、どこにも出かけない時で、お家に帰りますって時は」菜穂子さん 「さらさらですか」
「お風呂上がりみたいな」菜穂子さん
「そうなんですね、ははっ」
「出かけますって時はピシッてなってるね」菜穂子さん
「へー。カチカチですよね」
「木村くんが二十歳のときに、うちで写真写したんだけど、いい写真だよね、あれね」思い出したようにおばちゃんが語る。
「へー」 「二十歳の時か、木村くん、今いくつ?」
「22かな」
「だから2年間」と菜穂子さん。
「3年目だね」とおばちゃん。
「早いね」
「成人式のお写真?」マオが尋ねる。 「成人式の」おばちゃんが続ける。「格好も様になってた、堂々とね」
「へー」
「もう学校入った時からお友達なの?」菜穂子さんが話を変える。
「一年生の秋ぐらいからかな。この前のゼミ、研究室も一緒で、やめて、期間空いて、また会ったみたいな、感じで」
「この前、ミッドタウンで何かやられてたでしょ?それも行かれたの?」 「いきました、一緒なんで」
話は変わって、おばちゃんと木村がしばしばご飯を食べることに関してになった。
「だから、何回もご飯食べて、お茶してるよね」とおばちゃん。
「すごいですね。何がきっかけでそんなにあれされることになったんですか?」
「ここに来たのがきっかけだけどね」と菜穂子さん。
「でも、お店の人とそんなに仲良くなるってなかなか」
「木村くんが来て、大﨑くんが来て、それで仲良くなって、それでだよね」
「そうそう、それで去年の飲み会に木村くんが来て」とおばちゃん。
「それでさっきのお嬢さんが来てくれて、あ、だから、さっきのお嬢さんと大﨑くんは同じ高校の先輩・後輩なの」と菜穂子さん。
「あ、そうなんですね」
「だから、そういう感じだよね」
「じゃあ、めちゃくちゃ転機があったっていう訳ではなく、自然に」 「あぁ、自然だよね」とおばちゃん。
「あぁ、そうだね」と菜穂子さん。
「自然の流れでそうなったって感じなんですかね」
「でも、おばちゃんの持つ雰囲気が、若者だったら」
「恐れ多いというか」
「恐れ多くはないだろうけど」
「わかんないですけど、はははっ」
「すごい、あれで来てくれるようになったんだと思うんだけど」
「ここに近くにイタリアンのお店があるんだけど、そこのマスターのこと知ってて、そこでね、食べてね。大﨑くんとふたりで食べたこともあるの」
「すごい、けっこう…」
「拘りますね」菜穂子さんが代弁した。
「さっきも観覧車」
「大﨑くん送るって言ったら、木村くんが僕も一緒に乗りますって、大﨑くんが降りるじゃん?あそこに観覧車がありますって(大﨑くんが)、だから木村くんとふたりで観覧車見に行った」
「それは光栄なことじゃない?あんなイケメンと」と菜穂子さん。
「ねー」とマオと菜穂子さんがハモる。
「深夜」
「全然ロマンチックじゃなかった。『はい、帰るよー』」
「ははは、雑多な」
「羨むお嬢さん方が」
「いや、本当に」
「モテる?」
「うーん、でもずっと佳那さんいるからー」
「そっか、わかってるもんね」と菜穂子さん。
「そうですね」
「こうやっていたら、かっこいいし、オシャレだし、モテると思うよ」と菜穂子さん。
「確かにめちゃめちゃモテてるのって見たことないかも」
「寄せ付けない雰囲気があるからかもしれないね」菜穂子さんが言う。
「だから好き嫌い多いんじゃない?」おばちゃんが聞く。
「へー」
「でも、ウチに来てくれること自体が嬉しい、本当嬉しい」とおばちゃんがしみじみ言う。

おわりに by マオ

実は今回のインタビューに際してマサヤからは、「10分くらいで」と頼まれていたのに、気がつけばその時間を軽く2時間は超えていた。インタビュー中、何度かおばちゃん自身が言っていた「初対面だけどなんでも話したくなっちゃう」何かしらのファミリーカメラとおばちゃんに潜むパワーを身を持って体験した瞬間だった。
インタビューを終えた後、隣のファミリーマートで待つマサヤの元へ向かう。「どうだった?」と聞かれ、素直に「眠たくなった」とその時の気持ちを私は伝えた。「そうなんだよね、俺もあそこ行くといつも眠たくなるわ」と彼もそれに同意していた。そのまどろむような眠気は疲労感やだるさとは違って、どこか天気の良い日にお昼寝したくなるような、心地の良い感覚だったのを覚えている。
数日経つが、その暖かい気持ちを日常の節々で思い出す日が続いている。そんな場所にめぐりあえたマサヤが羨ましくありつつも、マサヤだからこそ、と納得もできる。連れっていてくれてありがとう!

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