起業家やブロガーがこぞってMediumとnoteを使う理由(Medium編)

西村創一朗
8 min readFeb 6, 2016

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最近、Mediumnoteでの投稿が激増している一方、ブログの更新はそうでもない状況を見て、

なぜ西村はブログではなく、Mediumやnoteばかり更新するのか?

と聞かれる機会が増えてきたので、ここらで理由をまとめておくことにします。まずはMedium編です。

Mediumを使う理由は「圧倒的なWX」

まず、Mediumを使う理由について。

これは極めてシンプルなのですが、「書いていてめちゃくちゃ気持ちいい。ストレスがほとんどない」ことです。

ユーザーエクスペリエンス(UX)ならぬライターエクスペリエンス(WX)とでも呼びましょうか。とにかく本当に気持ちいいんです。スマホ版、ブラウザ版ともに。

まだた

個人的にもっとも衝撃的だったのが、「タグなしでカード形式のリンクを挿入できる」点です。

例えば、通常ワードプレスなどのCMSでカード形式のリンクを挿入する場合、それ相応のタグを生成して埋め込む必要があるワケですが、Mediumではそんな面倒なことは一切不要。

埋め込みたいリンクのURLをコピペして、改行。たったこれだけで…

バッファリングして…

はい、カード形式のリンクに返信!というワケです。実際に同じ方法で埋め込んだのがコチラ。

TwitterやInstagramの投稿も簡単に埋め込めます

先ほどのリンクと同じ感覚でTwitterやInstagram、YouTubeの投稿も簡単に埋め込めます。

ざっとこんな感じ。とっても便利ですよね。

とにかく書いていて気持ちが良い。ノンストレス。

上記の「タグなしでリンク埋め込み」的な話は機能的価値であって、実はぼくが感じているMediumの価値の枝葉の部分にすぎません。

ぼくがMediumを愛してやまないのは、

  1. 書いていてとにかく気持ちが良い。最高のライターエクスペリエンス(WX)
  2. Mediumそのものの世界観が素敵。

の2点が理由としては大きいです。

1.のWXについては書いてみないことには分からないのでぜひ一度書いて頂きたいです。

また2.の世界観については、なかなか文章で伝えるのは難しく、Mediumのユーザーとしてどっぷり浸からないと分からない(Twitterとかと同じですね)のですが、以下Medium Japan代表の坂田さん Mario Sakata の記事が参考になるので、抜粋してご紹介しましょう。

「Mediumはブログではありません。Mediumは編集ツールではなく、ネットワークだ」

次にMediumとは何かという話なんですけど、やっぱり最初にローンチした当初は「ブログなんじゃないの」とか「いや、そうではない」とかいう話があったんですけど、Evanも最近こんな記事を書いていました。「Mediumはブログではありません。Mediumは編集ツールではなく、ネットワークだ」と。

これが先ほどのストーリーの話に関係してきますので、ご紹介していきたいと思います。これが一番覚えていただきたいものなんですけど、私がこの半年間Medium Japanとして活動してきて、かつ本社の人間と対話をすることで感じたのは彼らのやりたいことは「もう1つのウェブを実現すること」なんじゃないかと思っています。

よくMediumを表す言葉として、「プラッティッシャー」という言葉があります。これは「プラットフォーム」という言葉と、あと編集者や書く人「パブリッシャー」を掛けあわせた造語なんです。

1つはそういったストーリーとか自分の想いを書くためのプラットフォームを実現すること。まさにそれは自分にとって有益な読み手、読者を獲得したりとか、自分が書いたアイデアとかストーリーが無限に広がっていくようなものを作りたい。

そこでなぜストーリーなのかという話になりますが、私も普段さまざまなMediumに書かれているストーリーを読んでいますけど、思ったのは「誰が書いたか」は実はストーリーには関係ないんじゃないかなと。

それは読み手からすれば誰が書いたものでもいいと思っている。もちろん著名な方であればそれは気にするかもしれませんけども、わりとMediumのインターフェイスを見ていただけるとわかるんですが、作者とか作成日はあまり目立たなくなっているんですね。

そういった時系列とか誰が書いたかを忘れさせて、コンテンツにフォーカスをさせる。そういったインターフェイスにしています。なぜならばその背景にあるのはストーリーをいつ書いたかは重要ではありませんし、誰が書いたかも関係ない。優れたストーリーであれば時間が経過しても読んでもらえる。

そういったものを彼らは実現しようとしているし、それがちゃんと実現できるような環境を作るのがMediumの使命であるというところに行き着くと思います。

そう、この「誰もがストーリーを持っている」、ストーリーを軸にした新しいWebをつくっていこうと、この価値観そのものにぼくは惚れ込んでるワケです。

ブログは辞めちゃうの?

この話をするの必ず聞かれるのがブログ辞めちゃうの?という話ですが、結論辞めません。

ブログはブログ。MediumはMedium。

ブログでしかできないこともまだまだあります。ただ、今のデザインが極めてイケておらず、現在リニューアルプロジェクトを進めているので、リニューアルが完了するまではしばらくMediumやnoteをメインに使う予定です。

とはいえ、いつまでも変わりばえしないWordPressに強いストレスを感じているのも事実です。

Mediumには独自ドメインを指定できる機能もあるので、このままWordPressがストレスフルなようなら、将来的にMediumに完全移管する可能性もゼロではありません。

ぜひWordPressにはMediumを見習って、ライターエクスペリエンスを根本から見直して頂きたいですね。

[追記]

とある方にコメント頂いて分かったのですが、WordPress4.4以降からこういった自動エンベッド機能は標準化されているようでした。

ただし、Mediumのようにエディット画面で自動エンベッドされるわけではないので、やはりライターエクスペリエンス観点ではMediumに軍配が上がりそうです。

Medium JapanのOfficial Editorになりました

閑話休題。実は先ほどの記事の語り手、Medium Japan代表の坂田さんは、現在進行形でリクルートでお仕事をご一緒してる方でもあります。

それを知るや否やこれはお話聞かねば、と社内のカフェでディスカッションさせていただき、「何かぼくにできることはありませんか?」とお声がけしたところ、Editorにならない?とお誘い頂いたのです。

TwitterもNewsPicksもSTORYS.JPも、いずれも初期から使い続け、「これは伸びる」と思ったサービスはだいたい伸びます。

エラそうかもしれませんが、割と的中率高いので信じてください。笑

ここ数年見てきた中でも、Mediumはかなり素晴らしいプロダクトなので、日本でブレークするのも時間の問題では?と考えてます。

少しでも発信すること、モノを書くのが好きな方はぜひ一度使ってみてくださいね。そのあまりの書きやすさに、たまらない心地よさを感じるはずです。

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西村創一朗
西村創一朗

Written by 西村創一朗

HRマーケター/複業研究家。30歳@三児の父。2015年6月、リクルートキャリア在籍中に「二兎を追って二兎を得られる世の中をつくる」というビジョンを掲げ、株式会社HARESを設立し、代表取締役社長を務める。NPO法人ファザーリングジャパン理事

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