VOYAGE GROUP の社外評価者をやってきました。技術評価会に「技術以外」を評価する人としては初だそうです。
そもそも自分は Erlang/OTP と WebRTC というかなり狭い分野で戦っていることもあり技術的な評価は難しいため、プロジェクトマネージメントやプロセスを評価するということであれば問題ないということでお手伝いすることにしました。
評価制度がない会社の人が社外評価者として呼ばれるのは不思議なものです。
どんなスタンスで社外評価者をしたのかを書いておこうと思います。他の社外評価者がどんな感じだったのかは知らないので、自分がどうだったか、です。
社内の人が言いにくいことを言う
社内評価者の人はなんだかんだ言って身内です。人間ですから言いにくいこともあるでしょう。そこを気にせず伝えることにしました。もちろん伝えていいかどうかは上司や役員に許可は取りました。
優秀な人ほど人から問題点を言われなくなります。だんだん「言ってもらえない人」になっていきます。さらに「言われないこと」に慣れていきます。
これは人間の本能で「これを言うと色々めんどくさいし、目をつぶろう」となってしまうためです。
そもそも自分は一時的に雇われてますし、事業にも全く関わっていないため、嫌われてもいい役としては最適です。
そこで、自分が気になった点をまずは上司と役員に、そして許可がでれば遠慮なく伝えることにしました。実際は全て伝えても問題ないとの話をいただき、評価される人にはそのまま伝えました。
重箱の隅をつつく
細かい部分をできるだけ、確認するようにしてみました。大枠は他の評価者のかたが見てくれるだろうから、できるだけ重箱の隅をつついてみました。
なんでそんなところまで確認してくるんだ?と嫌がられるかもしれませんが気にしません。細部まで意識できてるのかは大事だと考えています。
上司の問題を伝える
これ社外評価者としてはちょっと外れるんですが、評価される人の話を聞いて、これは上司が問題だと感じたのは率直に上司へ伝えました。
これは自分が勝手にやったことで求められてやったことではないです。ただ上司に当たる方はあまり問題を伝えられたりすることは無いと思うので、自分が感じたことは伝えました。
技術以外を評価する
技術評価会に技術以外の視点を持ち込んでみました。これはもともと期待されていたことです。
営業との連携、ほか技術者との連携、見積もりと行動パターン、上司との連携。後輩の教育方針。他者との接し方などを評価しました。
とても興味深い取り組みでした。試行錯誤しているのがよくわかりました。打ち上げにも参加させていただきデプロイゲートの CEO やはてなのチーフエンジニアとお話できたのはとても楽しかったです。
どうでもいいんですが、評価会の振り返り一覧に「Vさんおもしろい」「Vさんの意見が社内と真逆だった」「Vさんすごい」と一人だけ名指しで書かれていて謎でした。