印画紙とフィルタによるコントラスト — WS2B 57期 5回目

OKUMURA Takahiro
ワークショップ2B学修記
3 min readSep 3, 2017

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ワークショップ2B (以降、WS2B) は写真家の渡部さとるさんが主宰する写真のワークショップで、57期 (7/22–10/21) に通っている。

第5回は、前回ブツ撮りした写真のプリントを行う。

暗室作業は2回目。今回はバットを使った手作業ではなく、モノクロ用自動現像機を使った。印画紙に露光させるまでの工程は前回と一緒で、そこから先の現像液、停止液、定着液を自動現像機が一通り行ってくれる。残る水洗は自分でやる。

今回の暗室作業では「コントラスト」がテーマの一つだった。階調を豊かにして、物の輪郭がよく現れる設定を目指していく。

モノクロ印画紙の多階調(マルチグレード)と号数紙の違いを教えてもらったり、マゼンタかイエローのフィルタを通してコントラストを調整する方法を教わった。

(最初勘違いしていたのだが、レンズにつけるカラーフィルタとは別物らしい)

ブツ撮りした写真のベタ焼きとプリント

前回のプリントは35mmフォーマットだったが、今回は6x6スクエアでのプリントだった。大きいは正義だなあと思ってしまった。

暗室作業のあとは少し座学。コントラストを意識して写真集を見ていく。

海外と日本のコントラストの扱い(好み)の差の話になった時、パッと思い浮かんだのはニトリとイケアだった。イケアのように、空間に光をドーンと当てて、色鮮やかでコントラストの高いカタログ写真を思い出す。

それに比べると、日本人のコントラストと彩度は低めで、地味というか、細かな差に美を見出す傾向があるのかもしれない。柔らかくて優しいタッチで、見守るような写真。あっているのか分からない私の主観で言うと、濱田英明のような柔らかい青と緑に満ちた写真がまさに日本的なんじゃないかと感じている。

最近、500px に写真を投稿したり眺めたりしているけど、海外の人はド派手な印象がある。コントラストと彩度の高い写真が上位にランクインしており、海外の人の好みが反映されているのだろうと思う。

次回は、今までの撮影→プリントとの流れとは異なる、写真史の座学。

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