Tinderで2000人以上の異性とマッチングしたある男女の話

月間アクティブユーザは5000万人とも言われ、世界中で人気のオンラインデーティングアプリTinder。異性とMatchingするためには両者が右スワイプ(Like!)をしなければならないため、そのMatching確率は平均1%と言われています。しかし、そんな中たった数日で2000人以上とマッチングした人たちがいました。

いったい彼らはどんな方法でその膨大な数のマッチングを獲得したのでしょうか…?

事の発端となったのはBlake Jamiesonという男性。彼はTinderで大量のマッチングを獲得するために、ある特別なプロフィール写真の作成を試みました。

そんな彼が作ったプロフィール写真がこちら。

そう、彼はプロフィールの1枚目の写真に“Match of the day(本日のマッチ)”と記載することにより、あたかも相手にとって自分が特別な存在であるかのように見せたのです。

プロフィール写真を作成した彼は、それを自分のプロフィールに掲載し、表示される全ての女性に対して右スワイプを行います。一夜明けて彼がTinderを確認すると…

なんと数百人もの人とのマッチングが発生し、彼は一晩にして人気者になっていたのです。

すごく単純だけど、面白いアイデアですよね?

話はここで終わりません。彼がこの体験をMediumにアップすると、それを読んだCamMi Phamという女性がこれを検証するために、同様のプロフィール写真を作ります。

そして、彼女もBlakeと同じく表示される全ての人に右スワイプを行いました。

すると…

1時間後 — 100 matches

2時間後 — 250 matches

3.5時間後 — 800 matches(新規右スワイプをストップ)

5.5 時間後— 1,250 matches

17時間後 — 2,015 matches

彼女はオリジナルであるBlakeをも超えるMatchを獲得したのです。

そんな彼女がこの実験を通して気づいたことを幾つかブログにまとめていましたのでご紹介します。

  1. Tinderは自分に右スワイプをしてくれた人のカードを最初のほうに置くため、一時間後には自分が右スワイプした人たちとマッチし出した。
  2. マッチした男性のうち25–30%の人が1通目のメッセージを送ってくれる。実際、1250マッチ中400人からメッセージを受信した。ただし2000マッチくらいしたあたりから数え切れなくなってしまったので最終的な数は不明。なお、この25–30%という数字は、男女の差からかBlakeの受信率(8%)よりも高い。
  3. 人々は“Hot Match of the Day”のバナーに気づいている。3%の人々がメッセージ内でそれについて触れてくれていた。
  4. 別の3%の人々は、彼女がプロフィール欄に書いた“Searching for my Tinderfella(Tinder男探してます)”という一節について触れていた。恐らくTinderfellaという言葉が面白かったのだろう。
  5. 3%の人々がプロフィール欄にURLを貼った自分のブログを読んでくれていた。彼らは彼女を知るためにブログを読む時間を割いてくれており、そんな彼らのメッセージには全て返信した。
  6. 実験のため男女両方に右スワイプを行ったが、女性はマッチ全体の1%未満だった。このことからTinderはLGBT(ゲイ/レズビアン等)にとってあまり良いアプリではないと言えるかもしれない。
  7. 12時間以内にメッセージに返信しないと彼らはあなたをブロックし出す。記事を書いている時点で1500通のメッセージを受信し、500以上の未読メッセージがあるが、1日50マッチずつ失っていっている(=相手からブロックされている)

ちなみに、元々このプロフィール写真を作ったBlakeはこのCamMiのブログを読み、プロフィールにちょっとした改良を加えます

これにより彼のプロフィール写真は、よりTinderの運営がオススメしているような見え方になり、マッチ数は2000まで増えたとのこと。さらにマッチ後にメールをくれる女性の割合も8%から18%に向上したのです。

※ちなみに彼はプロフィール欄にも「私は本当にあなたの Hot Match of the Dayです。これはTinderの新機能です。」と書き加えました。

実際に彼が受け取るメッセージには「ワオ、TinderがリリースしたこのHot Match of the Day機能いいね!」と書いている人もおり、いかに本物っぽく見せるかがマッチ数を向上させる上で重要なようです。

"Hot Match of the Day"。日本語で言うと「本日のオススメユーザー」でしょうか。現在はTinderの仕様も変わり、月額会員でない限り1日の右スワイプ数に制限がありますが、それでも大量のマッチを獲得できる可能性はあるかもしれません。Tinderで次の恋を見つけたいと思っている皆さん、ぜひ一度この方法をお試しください。

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Keisuke Kamijo
恋活/婚活に効く オンラインデーティング学

「生協の白石さん」ブログ元管理人。Mrk & CoのCEO。DineというOnline Datingアプリを北米を中心に展開中。サービスを作ることが好きで、前職のDeNAでは日本/海外向けソーシャルゲームのプロデューサーをしていました。