まさか!に役立つ、トラブル時の対処法

無傷どころか利益まで上げる、対応マニュアル_実例

今回、実は失敗例。昨日の予約注文を、なんと取り消し忘れていたのだ!

ポイントアンドフィギュアでは、毎回注文の有効期限を当日限としている。毎日チャートが変わるごとに、売買ポイントが変わるため、約定しなかった注文は当日を終えると、自動的に取り消されるようにしている。

そう。今回のように、取り消し忘れを防ぐためである。

日頃このオペレーションに慣れているので、注文が残っていることなど、全く思いもよらなかった。約定通知メールも届いていたが、メールが来ることすら想像だにしていなかったため、チェックすらしていない。人間、思い込みは怖いものだ。

そんな状態である。気付いたのは、ポジションが約定してから、1時間30分ほどしたあとだった。幸い含み益だったため、そのまま決済してしまおうかと考えたが、せっかくだからと、後付けでCM2を開始することとした。

実は、このあとさらにミスを重ね、意図せぬエントリーを再び繰り返すのだが、結果的には1つを利益、1つを引き分けで終えた。

結果オーライだったが、取り消し忘れは完全にミス。ミスの対処を実例であなたに紹介できるという点は、良かった点かも知れないが・・。

11/17の売買

  • 開始資金100万円
  • ドル円
  • ボリューム 5万通貨
  • 取引回数制限 6回
  • 損益結果 +20,000円

と書いたが、今回の設計は完全に後付けである。

売買履歴

取引内容全公開

  1. 7:13 取り消し忘れの新規売りエントリー開始。
  2. 8:50 気がついたときに含み益だったたが、利益確定せず、CM2を開始。価格が逆行した場合に備え、同ボリュームで買い注文を予約。売りポジションには +40pipsでリミットをセットした。
  3. 10:06 リミットに到達。+20,000円の利益確定。

と、ここまでは取り消し忘れを無事利益確定し、めでたし、めでたし・・。となるはずだった。

しかし、ここで「2」で予約した買い注文をすぐに取り消さない、という、まさかの同じ過ちを繰り返す。我ながら、とんでもなくひどい売買をしている。

下図がその時の5分足チャート。利益確定からわずか9分後には、意図していなかった買いエントリー約定。そこがほぼ最高値となり、すぐに含み損となってしまった。ミスと不運が重なった好例である(笑)。(値動きを表現するために5分足チャートを表示したが、5分足で売買しているわけではない。5分足どころか、チャートは見ていない)

そのときの5分足チャート

4. 10:15 取り消し忘れた買い注文が約定。数分後に気づくも、時すでに遅し。今回は逆行し、含み損となっていた。

5. 10:27 ここで対処を検討。売りポジションを入れ、両建てにしても良かったが、あえて買いを難平。買い×2本とした。もちろん、これは意図したもので、単に価格の反転を期待したものではない。

6. そのまま価格が下落した場合の対処。売り×2本を、当日安値の下に予約注文。ここだけはチャートを確認した。これで約定しないわけではないが、仮に両建てになってしまっても、自分で納得できるからである。ミスから被害を広げたくないという意図があった。

7. ここが今回最大の決断ポイント。買い×2本には損益分岐点で決済予約をセットした。なぜなら、先の利食いと違い、ミスが含み損となっていたため、利益を出すことよりも、ポジションを解消することを優先したからである。すでに買い×2本を所有し、証拠金の予算は半分となっている。仮に両建てとなった場合、長期戦が予想され、非常に苦しい展開になる。ただでさえ長期戦は避けたいところ。ミスから始まったものとなれば、悔やんでも悔やみきれないためである。

8. 10:51 損益分岐点に到達。±ゼロ円にて引き分け決済。

9. 三度目の正直で、残った予約注文を取り消して終了。

以上が今回の取引結果だ。何ごともなく成功したものよりも、失敗した後の具体的な対処、そして判断基準、何を考え、何を優先しているか、等。学ぶべき要素が満載となった感がある。

単に両建てだけでなく、難平して買い×2本で相殺決済するなど、偶然ながらスキルを披露することにもなった。

対処法として参考にしていただきたい。

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Masaki Kamiyama
1thing trading method ワンシングトレードメソッド

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