Dockerfileの書き方(containerの作り方)

Tuyoshi Akiyama
8 min readSep 3, 2017

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前回の続きになります。以下の記事を参考に、Dockerfileの使い方をまとめていきます。

前提として

  • dockerの1.13 -v以上がインストールされている
  • 前回また、前々回(Dockerの概要)を理解している

まず、あるpythonアプリを作成していく、といった状況を例に見ていきます。

そのためには、pythonアプリの実行に必要な環境を設定する必要がありますね。これは、Docker以前の方法です。

Dockerを用いると、その設定をイメージとして、つまり一つのパッケージとして扱うことが出来ます。そのイメージを定義するのが、 Dockerfile となります。

Dockerfileとは

Dockerを用いた開発では、コンテナー内の環境を構築する際の、必要な設定を Dockerfile 内で定義していきます。その環境内で、networking interfaceやdisk driveが仮想化され、それらはhost machineとは別個のものとして扱います。

その為にも、ポート接続と、またどのファイルをその仮想環境にアクセスさせるなどの設定が、 Docerfile でされていきます。

では実際に、 Dockerfile が作っていきます。

mkdir docker-test
cd docker-test
touch Dockerfile

まず、適当なディレクトリを作り、そのなかに次の Dockerfile を作成します。

Dockerfile

# Use an official Python runtime as a parent image
FROM python:2.7-slim

# Set the working directory to /app
WORKDIR /app

# Copy the current directory contents into the container at /app
ADD . /app

# Install any needed packages specified in requirements.txt
RUN pip install -r requirements.txt

# Make port 80 available to the world outside this container
EXPOSE 80

# Define environment variable
ENV NAME World

# Run app.py when the container launches
CMD ["python", "app.py"]

次に、requirements.txtapp.py の2つをdocker-testディレクトリ内に加えます。

requirement.txt

Flask
Redis

app.py

from flask import Flask
from redis import Redis, RedisError
import os
import socket
# Connect to Redis
redis = Redis(host="redis", db=0, socket_connect_timeout=2, socket_timeout=2)
app = Flask(__name__)@app.route("/")
def hello():
try:
visits = redis.incr("counter")
except RedisError:
visits = "<i>cannot connect to Redis, counter disabled</i>"
html = "<h3>Hello {name}!</h3>" \
"<b>Hostname:</b> {hostname}<br/>" \
"<b>Visits:</b> {visits}"
return html.format(name=os.getenv("NAME", "world"), hostname=socket.gethostname(), visits=visits)
if __name__ == "__main__":
app.run(host='0.0.0.0', port=80)

このアプリは環境変数NAMEと socket.gethostname()の2つを出力します。

上の3つのファイルで、設定は終了です。

次に、アプリをbuildします。全てのCLIコマンドは、docker-test上で行います。

// docker-testのトップレベルの位置にいることを確認します
docker-test $ ls
Dockerfile app.py requirements.txt
// -tで、立ち上げるdockerのイメージにタグ(名前)をつけます
docker-test $ docker build -t friendlyhello .
// 以上の処理から、イメージが作成されているかの確認
docker-test $ docker images
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
friendlyhello latest 149144cd2489 About a minute ago 194MB// アプリを走らせる。ブラウザではhttp://localhost:4000でアプリ表示を確認できます。
docker-test $ docker run -p 4000:80 friendlyhello
* Running on http://0.0.0.0:80/ (Press CTRL+C to quit)172.17.0.1 - - [03/Sep/2017 06:38:33] "GET / HTTP/1.1" 200 -172.17.0.1 - - [03/Sep/2017 06:38:33] "GET /favicon.ico HTTP/1.1" 404 -// CTRL+Cでプロセスを終了// 今度はバックグラウンドで、再度アプリを走らせます。pはポートを、dはデタッチモードを表します。
docker-test $ docker run -d -p 4000:80 friendlyhello
// 動いているcontainersの詳細を取得します。
docker-test $ docker container ls
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
d04bb5ec9531 friendlyhello "python app.py" 27 seconds ago Up 26 seconds 0.0.0.0:4000->80/tcp unruffled_mccarthy// 上のIDを使って、プロセスを止めます。
docker-test $ docker stop d04bb5ec9531
d04bb5ec9531

以上が、一連のアプリのbuild方法になります

次はイメージをDocker registryにあげて、作ったイメージの共有方法を見ていきたいと思います。

ここでは、Dockerのpublic registryを使用していきます。

上のサイトでDockerアカウントを作成し、ローカルマシンのDockerをそのアカウントにログインさせます。

では、実際の処理の流れを見ていきます。

// 作ったイメージをpublic registryのレポと結びつけるには、次オプションを付けます。
username/repository:tag
// 実際にfriendlyhello にタグをつけます。tagはバージョンを、表します。
$ docker tag friendlyhello akitsuyoshi/get-started:part1
// 新しくタグ付けされたイメージを確認します
$ docker images
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
akitsuyoshi/get-started part1 149144cd2489 40 minutes ago 194MBfriendlyhello latest 149144cd2489 40 minutes ago 194MB// docker push username/repository:tagでイメージをアップします
$ docker push akitsuyoshi/get-started:part1

以上がイメージを、リモートリポ(public registry上の)にアップする方法になります。

このイメージを他の人が走らせるには、次のコマンドを打ちます。

docker run -p 4000:80 username/repository:tag

usernamerespository:tag にそれぞれ固有の値をいれます。このtag(バージョン)を指定しない場合は、最新(latest)がデフォルトになります。

以上が、 Dockerfile を通して、イメージの扱い方を見ていきました。

次はアプリの機能の拡張方法を、service(サービス)を通して見ていきます。

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