WechatやAlipayなどの電子決済の影響力(深セン滞在記②)

KENZO OKANO
4 min readSep 19, 2017

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前回の滞在記に続いて、中国で感じた電子決済の影響力について話したいと思います。

今回深センに訪問した際に屋台で食事をしたんですが、そこでは当然のように電子決済が利用されていました。

QRコードが店頭に設置されている所

以下の通りにQRコードが店頭に設置されており、お客さんがそれを読み取って、その後決済すると購入終了。

また話題の自転車シェアリングサービスのMobikeも、当然のようにQRコードで予め紐付けておいたクレジットカードで決済できました。

街に並ぶ自転車とスマホで決済した時の画面遷移図

自動車シェアリングサービスのDidiも当然のようにキャッシュレス。日本で言う白タクシーがスマホで簡単に位置情報を送ると、呼ばれてくる。目的地もスマホ上で伝えることができるため、中国語を話すことができない私もほんとうに助かりました。

自動販売機やシェアリング傘も当然のようにQRコードが表示され、現金を入れることすら出来ませんでした。

なぜここまで中国で電子決済が普及したのかという事象に対して、様々な考察が各メディアによって出ています。

スマホ決済”日本6%中国98%”格差の理由

中国でモバイル決済が普及した ”本当” の理由 — ONE HUNDREDTH

日本人はなぜ中国人のように電子決済を使わないのか、そこか… — Record China

スマホが普及していたり、もともと偽札が流通していたためだったりと様々な理由が上げられていますが、基本的には日本と中国の明確な違いは法的に許される範囲なのではないかと思っています。

QRコードを利用した決済も、簡単かつ便利な反面、セキュリティー的には劣ってしまう面もあります。

その負の面を一度脇においておいて、その便利さを最大限に引き出す。その後、どうしても解決できない負の面は、別の技術を持って解決しようとする気概が中国にはありました。

日本だとどうしても規制・取締が先に来てしまって、他国に遅れを取ってしまうということが多くなってしまいがちですね。

中国ではできるだけ現金を用いることなく生活してみましたが、現金が存在しない世界の一部分を少しだけ感じられた気分がしました。

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