【D2Cの4タイプ】今さら聞けないD2Cの話 ② マンスタ#3
マンデースタートアップ第3回は、前回に引き続き、Eコマース界隈で最近でてくるD2C(Direct To Consumer)を見ていきます。今回の調査で数十のD2Cサービスを調べたのですが、結果、サービスの特徴は4種類のタイプに分類できるのではと感じました。そこで今回は、D2Cの4タイプに関してお送りします。
D2Cの4タイプとは?
D2Cのサービスは、下図のような4つの要素のいづれか、多くの場合は複数の特徴を有しています。従来のEC(amazon・Ebay・楽天等)でのKSFである”品揃え”・”価格”とは別要素のものです。前回お話した ”SNSの台頭”、”中間マージンのカット”、”データドリブンな製品改善”、”徹底したブランドコミュニケーション”等が可能になった今だからこそ、下記4つの特徴がより際立ちやすくなっています。
下記が、各サービスの特徴を色塗りしてみたものです(主観入ってます)。サービスごとのHPのURLもGoogleDriveにまとめてありますので、興味がある方は見てみてください。
以下、簡単に、各タイプの事例を紹介していきます。
① 商品いいよね 系
このタイプの特徴は、”商品そのものがイケてる”ということです。例えば以下のような場合です。そもそもイケている商品が、SNSで拡散・中間マージンのカットによる低価格の実現によって流行ったパターンです。
・高品質な商品
AllBirds:100%ウールの靴を販売。世界一快適な履き心地を追求
・持ってるとクール
Glossier:VOGUE出身社が立ち上げた全米の女子をとりこにしたコスメブランド
② 便利 系
便利系は、定期配送や自宅試着可能であったりと、購買プロセスにおけるペインポイントを解決しているタイプのサービスです。
・定期配送
DollarShaveClub:ひげ剃り定期配送。消耗品(買物に行った際選ぶドキドキ感がない商材は特に)は自動補充してくれるのが最高。
・自宅で無料試着可能
Warby Parker:メガネ通販。下記のような感じで5個好きなのを選んで5日間にわたって無料試着が可能(ネットで頼むと自宅に試着用の商品が到着)。欲しいものがあれば別途新品の商品を注文することが可能。
③ 安心感 系
安心感系のサービスは、エコフレンドリー・安全な素材のみ利用している・製造プロセスが開示されているといった、信頼感・安心・安全・透明性といった特徴を有しているサービスです。
・安心・安全の素材を利用
the honest company:ジェシカ・アルバ創業の安心ベビー用品。 植物性由来のものを中心とした家族にも環境にも優しい成分のみを使用した製品を展開。
・製造のプロセスの透明化
everlane:アパレルを販売しているが、下図のように構成毎の原価(ex.輸送費:$1.47等)が開示されており、従来品との価格差の可視化がされている。
④ カスタム 系
カスタム系のサービスは、自分の趣味趣向に合致しているもの、sizeがピッタリのものを購入できるような機能が備わっているサービスです。
・オーダーメイド
LaFabric:オーダースーツ(日本のD2Cサービス)。
・AI活用
rockets of awesome:子供服のサブスクリプションサービス。子供に服の好みなどのアンケートを実施し、その学習結果に基づいてサブスクリプションの内容を決定します。
以上、D2Cの4タイプについてでした。次回は、どんな商材・カテゴリがD2Cに合うのか?といった評価するための判断軸に関して調査してみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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