【空き家リフォーム】こだわりの詰まった長屋に突撃(前編)@富山県砺波市谷村邸

Fumina Nakazaki(中﨑史菜)
7 min readJul 25, 2019

--

▲もともと和菓子屋だった空き家をリノベーションした谷村邸

富山県砺波市に、先月新しい家族が引っ越してきました。谷村さん一家です。

築27年の長屋で、和菓子屋だった店舗兼住宅をリフォームし、家族4人で住み始めて1ヶ月。長男の寛太君も「前の家より広くなって嬉しい」とご満悦です。

砺波市の建築会社・株式会社ミズカミがリフォームを行いました。

▲谷村光央さん・由美子さんご夫婦

光央さん・由美子さんご夫婦は関西のご出身。仕事の関係で富山に越してきてから5年目となる今年、社宅を出て家を持つことに決めました。新築を建てるほど予算はないけれど、空き家をリフォームすれば自分たちも「マイホーム」が持てると、家探しを始めたお二人。

初めは奥様に言われて渋々家探しを開始した光央さんでしたが、「いざ空き家を見学し始めると旦那の方がのめり込んでいったんですよ」と由美子さんは笑いながら話します。

早速、こだわりのマイホームを見学させていただきました。

元々は地元に愛される「おまんじゅう屋さん」だったというこの物件。10年前に閉店してから、空き店舗状態が続いていたそう。

▲店舗だった部分は光央さんの趣味の自転車を中心に収納できる空間へ

1階の店舗部分は車庫兼趣味の物置に。
和室の畳は表替えし、クロスも張り替えました。襖は谷村さんの手によってモダンなデザインのものに変身。
お風呂とトイレは2階にもあるためリフォームせずにそのまま残しました。裏には花火やBBQを楽しめる庭も。

▲2階には家族の団欒スペースとなるダイニングキッチン

2階は壁をぶち抜いて作った広めのダイニングキッチンをメインに、光央さんの書斎や寝室を。

▲2階の水回りは全てリフォーム

2階のトイレとお風呂はリフォームを行い、メインで使用しています。

▲3階ウォークインクローゼットの床と壁は光央さんと幹太くんの共同作業で完成

3階には広めの物置と、いずれさらにリノベーションしていく予定の子供部屋、そして光央さんと寛太くんがDIYで作った自慢のウォークインクローゼットがあります。

▲リビング中央の机とテレビ台は光央さん作

この家のこだわりは元々ものづくりが好きだったという光央さんによるDIY家具たちと、由美子さんがセレクトした個性あふれる照明たち。それぞれの部屋にどんな照明が使われているのか、部屋を覗くのが楽しい。

▲全ての部屋・廊下に異なる照明が使われている

――なぜ株式会社ミズカミでリノベーションを行おうと思われたんですか?

由美子さん:地元の会社にお願いしようと決めた時、偶然ミズカミさんの看板を見つけたのがすべての始まりでした。

――縁を感じますね。地元の会社にこだわっていた理由はなんだったのでしょうか?

由美子さん:実は、子供達と私だけで大手住宅メーカーがやっている住宅展示場に足を運んだんですが全く相手にされなくて。でも、休日に旦那と一緒に行った時にコロッと対応が変わったのを見て、「絶対ここにはお願いしない」と誓ったんです。笑

それであれば、地元に根付いて地元のことをよく知っている工務店さんにお願いした方が安心だなあ、と。

――なるほど!この家に決めるまでの経緯についてお話お聞かせください。

光央さん:ミズカミさんにご相談に伺ったら、焼きたての焼き芋でもてなしてくださって。笑

なんともアットホームで、私たちに寄り添ってくださるので全部お任せしようと決めました。「家」という大きな買い物をする時は何社か比較して決めるのが普通なんでしょうが、私たちはミズカミさんにご紹介いただいた3物件の中からこの家に決めました。

▲この物件をみて、直感で「いいな」と思ったという

ーーこのお家にされた一番の決め手は何でしたか?

由美子さん:初めて見学した時、私たちも息子たちも直感で「この家、いいな」と感じたんです。そして想定していたよりも安価だったことも決め手になりました。

光央さん:唯一のネックは駐車場がなかったことだったんですが、前の道の縁石を撤去して店舗だった部分を駐車場にすることができたので、その問題も解消しました。

――「長屋」に住むことに抵抗はありませんでしたか?

由美子さん:正直ありました。狭くて暗くて、お隣さんと近いので騒音などが問題になることはないかな・・・と。

でも、実際は真逆。広くて、明るくて、とても静かで逆にびっくりしています。

――確かに私も驚きました。入口が細い分コンパクトなお家かと思って入ったのですが、本当に広いですね。そして窓の取り方がうまく、しっかり明かりが取り込まれています。
大きくリフォームした部分はどこですか?

光央さん:2階のリビングですね。もともと部屋と廊下だった部分の壁をぶち抜き、1部屋にしました。キッチンもここにあるので自然と家族が集まります。
部屋の真ん中には、私が作った机を置いています。

▲ふすまも自分たちで張り替えた

――いたるところにお二人のこだわりと手作りの温かさを感じます。
新しいまちに住むときに気になるのはご近所づきあいだと思うのですが、いかがですか?

由美子さん:近所づきあいは正直不安だったんですが、杞憂でした。
お隣はお茶屋さんで、はす向かいは本屋さん。近くには美味しいお肉屋さん。まだ引っ越して1ヶ月弱ですが、もう顔なじみになっています。本当に素敵な方ばかりで安心しています。

――商店街に住むということは、オープンな雰囲気があるということなんですね。常に人の目があるというのも安心です。

由美子さん:先日、長男が小学校から帰ってくる時間に私が家にいられないことがありました。何かあったらお隣のお茶屋さんに声をかけるんだよ、とは伝えてあったのですが、なんと一人でお茶屋さんに行って宿題をしていたんです。笑
お茶屋さんも一緒に宿題を見てくださっていたみたいで。本当にありがたかったですね。

――引っ越して間もないのに、もうそんな関係になっているなんてすごい!息子さん、早速地域の人たちに愛されていますね。

光央さん:先日は本屋さんにお手洗いをお借りしたみたいです。笑
本当にここに越してきて良かったですし、空き家をリノベーションして住むこともどんどん勧めたいですね。

***

▲町歩きする谷村一家と(株)ミズカミの水上さん

後編では、実際に谷村さんご家族が住むまちを一緒に歩きながら、近所の方からもお話を聞きました。

▶︎新しい家と暮らしをつくるお手伝い
富山県砺波市の建築会社・株式会社ミズカミ
https://www.mizkami.co.jp/

--

--