MagicaVoxelでモデリングしたモデルをDMM.makeで正しい色で3Dプリントする方法

henteko
7 min readSep 3, 2017

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出力されたひよこ

DMM.makeの3DプリントサービスでMagicaVoxelでモデリングしたひよこのモデルを3Dプリントしてみました。

今回はその3Dプリントをする中で、いくつかの課題があったのでその解決方法を紹介します。

今回3Dプリントしたひよこのモデル自体の紹介は別記事に書きましたので、そちらも参照してください。
DMM.makeでMagicaVoxelでモデリングした自作モデルを3Dプリントしてみた

ひよこの元モデルデータ

課題

MagicaVoxelでモデリングしたモデルをそのまま3Dプリントしようとすると、現状のMagicaVoxelではモデルの実測サイズが調整できないため、3Dプリントした際の出力されるサイズを細かく制御できない問題があります。

また、Blenderを用いてサイズ調整をし、Exportしたモデルを3Dプリントしようとすると、次は出力結果の色が変になる問題があります。
MagicaVocelで作ったドットモデルを3Dプリントしたらつまずいた話

今回はこの2つの問題、サイズの調整色の問題を解決しつつ、DMM.makeで3Dプリントをする方法を紹介します。

結論

MagicaVoxelでExportしたplyファイルを、MeshLabを使いサイズ調整をすることで、サイズの調整色の問題を解決することができます。

以下、細かい操作方法などです。

環境

MeshLabのダウンロード&インストールする

まずはMeshLabの公式サイトからMeshLab本体をダウンロードして、インストールしましょう。

MeshLab公式サイト

もしmacOSを使っていて、homebrewとcaskが入っている環境なら、以下のコマンドでインストールすることができます。

$ brew cask install meshlab

MagicaVoxelからplyファイルとしてモデルをExportする

次はMagicaVoxelでplyファイルとして、3DプリントしたいモデルをExportします。
MagicaVoxel右下のExportから可能です。

plyファイルとしてExport

MeshLabでサイズを調整する

次は先ほどインストールしたMeshLabを起動して、MagicaVoxelでExportしたplyファイルをインポートして、サイズの調整をしましょう。

モデルのインポート

モデルのインポートは、MeshLabのFile → Import Mesh より行えます。

plyファイルのインポート

plyファイルを指定してインポートすると、メイン画面にモデルが表示されます。
デフォルトだと、恐らく上部分が正面に見えるようにインポートされてしまいますが、気にせずに進めていきましょう。
気になる場合は普通にモデルをドラックすることで表示を変更することもできます。

モデルの上部分が正面になってインポートされる
普通に正面を向けることもできます

サイズ調整

モデルのインポートができたら、サイズ調整をしましょう。
サイズの調整は、Filters → Normals, Curvatures and Orientation → Transform: Scale, Normalize から行います。

Transform: Scale, Normalize を押すと、サイズ調整をするWindowが開きます。
そこの中の、X Axis, Y Axis, Z Axis のそれぞれの数値を調整することで、サイズの変更を行うことができます。
今回はそれぞれ全ての値を2.3として、モデルの大きさを全体で2.3倍になるようにしました。
数値の入力ができたら、Apply を押すことでサイズ調整を実行することができます。

モデルのサイズを2.3倍になるように調整

plyファイルとして再Exportする

これでサイズ調整はできたので、最後に再度plyファイルとしてMeshLabからExportしましょう。
Exportは File → Export Mesh As から行えます。

Export Mesh As を押すと、保存ダイアログが開くので、保存場所と名前を決めて、保存ボタンを押しましょう。

保存ダイアログ

保存ボタンを押すと、最後に保存のオプションを設定できます。
これは必ずデフォルトのままで、OKボタンを押して保存しましょう。
この保存オプションの中の、Binary encoding のオプションを外してしまうと、MeshLabでExportしたplyファイルでも、3Dプリント時に色がおかしくなる問題が発生するようです。

保存オプション

plyファイルが保存できたら、ローカルでの作業は終わりです。

後はこの新しくできたplyファイルを、DMM.makeの3Dプリントサービスにアップロードすることで、サイズの調整色の問題を解決しながら3Dプリントをすることができます。

ExportしたplyファイルがDMM.makeで正しい色で3Dプリントされるかの確認方法

今回はDMM.makeの3Dプンリトサービスのサポートにお問い合わせをして、正しい色で出力されるのかを確認をしてもらいました。
どうしても色の確認がしたい人は、以下のURLよりサポートに連絡をするのが確実です。
DMM.makeお問い合わせフォーム

DMM.makeのサポートはとても丁寧で、かつ迅速に対応をしていただけたのでとてもありがたかったです。
こういったサポートをしていただけるととても助かります。ありがとうございました。

おわりに

MagicaVoxelでモデリングしたモデルを、DMM.makeで正しい色で3Dプリントする方法を紹介しました。

DMM.makeの3Dプリントサービスは実際プリントされた物も素晴らしいですが、サポートがとても素晴らしいです。
もしわからないことがあっても、素晴らしいサポートに聞ける環境はストレスがなくていいですね。

今回の方法で3Dプリントを注文し、届いたフィギュアの紹介は別記事に書いてあるので、そちらも見てください。
DMM.makeでMagicaVoxelでモデリングした自作モデルを3Dプリントしてみた

参考

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