インド・デリー

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7 min readSep 28, 2019

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インドはデリーへ向かう。インドは数年前のムンバイ、プネ、コーチンに続いて二度目。初日は朝空港に着いて、Uberでホテルに行くと外国人はここに泊まれないから系列のどこどこに行ってくれと。たまにこういうことがあるらしく、今回の企画の参加者達もチェックインできず他のホテルを探すなどの騒ぎがリアルタイムで流れて来る。自分の場合は1日前にデリー入りしてそういう目に遭っている人を見て、Hotels.comで宿にメッセを送ったら、確かに外国人はここ泊まれないけど系列のホテルに同じお金で泊まれるよ!という返信が空港に着いたら来ていた。

チェックインして荷物を置いたら地下鉄でデリーのConnaught Placeへ。そこでぶらついて食事してから大好きな「河童が覗いた印度」に出て来たRed Fortに行こうとUberで向かう。

UberドライバーのArifが話し掛けて来た

途中でドライバーのArifが「今日はどこを観光するつもりなのか?俺が案内してやろう。大丈夫だ金は要らないんだよ。Uberは暇だからやってるだけなんだ。もう仕事はやめようFriend!」とUberのアプリを切ってしまった。先週モロッコでカツアゲに遭ったりして心がズタボロの私はなかなか信じ切れず、最近インドで結婚式に招待された話を読んだばかりで不安になり、次は何しようと提案される度にビビりまくる。
心配を他所にRed Fortの後、大きなモスクがあるとJama Masjidへ、更にイスラム教徒の多い地域の路地裏(またこのワードがビビるわけだが)を案内してくれたりして自力ではたどり着けない場所を見せてくれた。スイカとミルクの飲み物を飲んだり、いろんな小さなお店を覗いたり。

Red Fort。チケット売り場が激混みだったので中には入らなかったけど、実は外国人用のカウンターは空いていたのかもしれない。
Jama Masjid。大きなモスク。
Jama Masjidの内部。
Jama Masjidから。あの奥の俺たちイスラムの街を案内してやるよ!
Jama Masjidからこんな道を渡るだけで轢かれそう。
カレー屋さん。HOTELと書いてあるけど食事する場所。
道の両側にビッシリと並んだ商店と、行き交う人とリキシャ。
Arifが、これは飲むべき!と言うので。氷を入れたバケツの中に牛乳と砂糖、それに刻んだスイカを豪快に入れた物。20ルピー。美味しい。Arifも飲みたいと言うので2杯購入。聞くとArifも飲むのは初めてだと言う。え?どう言うこと?と聞くと「道端の食べ物汚いじゃん」と・・・。

この辺りはオールド・デリーと呼ばれる地域で、Arifに言わせると「クレイジーな人たちの街」という事だった。確かに他のデリーの街とちょっと違う。観光客は全然いないので自分が歩いていると目立つ。普通の人の生活がここにあるんだろうなと。こういうごみごみした雰囲気の街が自分が子供の頃に住んでいた街にはあったけどどんどん綺麗になってしまって、なんか懐かしい気もした。こういう感じなのに面白いのはストローは既に紙になってたり、買い物した時にくれる袋はビニールではなく不織布みたいな素材で出来ている。

Arifの知り合いの女性の化粧品などの店。
肉屋さん。イスラムは牛も食べていいんだっけな。
八百屋さん。ナスだけで三種類。

最後にいくら請求されるのか、もしくは車でどこに拉致されるかもと心配になり、彼に「日曜に家族の面倒見ないと奥さん怒らないの?」と聞いて見た。するとArifもそういやそうだと思ったらしく、「家で昼飯にカレーを食わないか?」と誘われて昼はさっき食ったんだと断るとじゃあお茶でもというので押しの強さに負けて家の前まで行ってしまった。完全に墓穴を掘ってるなと。しかし彼の奥さんは彼女の父が入院している病院に行くので無理よと言われたらしく、6歳の息子が我々に合流。

Humayun’s Tombへ行く途中にインド門を外から撮影。

どうもArif一家はカシミール出身のイスラム教徒らしく、本業はカシミールのカシミヤを輸出する仕事をしていて主に欧米に顧客がいる。中国や日本にも興味はあるんだけどねとか、香港の情勢とかカシミールが自治を奪われつつある話とか息子がドラえもんのファンだとかいろいろな世間話をしつつインド門を見せてもらってから、Humayun’s Tombへ。ここで入場料が外人とインド人で10倍違うことを知る。今回タージマハルには行かないのでミニタージマハルという感じで良かった。

Humayun’s Tomb。すごい。
夕陽を浴びるHumayun’s Tomb。4面同じ形らしい。
内部に入ると細工された窓からまっすぐ夕陽が。

その後その周囲にあるイスラム教徒の街を案内されてカシミールのカレーをこの後友達と飯だと言っているのにどうしても食べて欲しいと言われて路地裏の小さなレストランに案内されて、Arifがこの人この後ご飯だから少なめに出してとお店の人に交渉してくれて小盛りのオススメのカレーを食べたり(美味しかった!)、路地の奥の薄暗い中に突如出現する礼拝所で熱心に祈る人々(お祈りの時間だったらしい)を見せてくれたりして、最後は今回のグルガオン観察会参加者の集合場所まで送ってくれて、お金も取らずに去っていった。

さっきのイスラムの街よりも道が狭い。
どんどん暗くなって行く。ちょっと不安になるが、こっちこっちと言う二人に着いて行く。
暗い路地から階段を降りたら突如モスク?礼拝所?が出現。びっくりしてぶれた。
ちょうど礼拝の時間なのか大勢が集まっていた。ここの敷地は靴を脱ぐ。Arifが靴を見ててくれて、自分だけ中へ。

いい人だったのに疑って自分が酷い人間に思えたり。余計な心配はせずにイスラムの人達の街の様々な興味深い物を色々質問しておけばよかった。ここどこなの?と言われても答えられないけれど、土日にUberを呼ぶとArifが来るかもしれない。いろんなことがあるなと世界はまだまだ広大だと思った。

1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 番外編

#インド #ニコ技グルガオン #GRIII21mm

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一応サラリーマンとして働いているんだけど、好奇心に勝てずに旅立ってしまいます。会社にファブスペースを作ってなんとか五年生き延びました。