仏教3.0:無心のマインドフルネス

修理固成
Cre8 University
Published in
May 22, 2018

メンターを“人生の師”、“支援者”として捉えたメンタリング1.0と現在一般的に企業研修などで行われているメンタリングを2.0とすれば、メンタリング3.0は、メンタリング1.0と2.0をさらにアップデート、アップグレードしたメンタリングである。

「メンタリング3.0」は
IMGS大学院で毎期リピートされる
コアのコースだ。

授業では、現在世界に広まるマインドフルネス2.0をさらに3.0とレベルをあげ、それをメンタリングに適応させた画期的なメンタリングについて学ぶ。具体的には、メンタリング3.0のグランドデザインとなる人間力モデルを示し、その中心の概念となるメビウス論を掲げ、マインドフルネスとメンタリングを結び、人間としての在り方3.0,生き方働き方3.0,支援の在り方・仕方3.0等を演習しながら体験的に学ぶ。

「3.0」をめぐる旅に明け暮れてきた自分にとって、
またとない絶好の最高の機会であった。

現在世界に広まる
マインドフルネス2.0をさらに3.0と
グレードが高まった段階で、

『仏教3.0』を今一度読み込んで気づいたことがある。

それは、
「3.0」の進化プロセスというのは、

「1.0→2.0→3.0」のように
「直進的」に「右方向」へとシフトしていくのではなく

「らせん発展」的な構造であること。

自分の解釈をポンチ絵(一枚絵)で表したのが写真。
(間違っていても悪しからず)

「1.0」は即ち、

あり方であり、感じる世界。

ただ「感じろ!」と言っても伝わらないから
「見える化・体系化・言語化」を迫られる力学がある。

そこでその対極に生まれる
やり方が「2.0」

👀に見えてわかる、実行しやすい

具体的な方法論の世界。

更にらせんがぐるっと一周したら「3.0」に!

さながら振り子運動である!

「1.0」が一階なら
「3.0」はその真上の2階

ドレミファ…を一周すると、
また一オクターブ高い
「ド」になる。

ワンフロア上がって「発展」しているとともに、
一周回ってスタート地点とおなじ12時地点に戻ってきたので
「原点回帰」するような現象がおこる。

「1.0」のあり方が発展的復活を遂げ、

「2.0」の科学的エビデンスや
わかりやすいメソッドの後押しを追い風に

いよいよ世に広まっていく形になったのが「3.0」である。

この2極のあいだを揺れ動き
スウィングするらせん発展運動が

「3.0の動力」の原型だ!

ここまで来てやっと掴めてくる、

『仏教3.0』の境地は、

「Mindless(無心)=【∞】=Mindful(正念)」

lessとfullという矛盾が同居する

【∞】によって「仏教3.0」へと高め上げられる。

”dynamic in between“

”dynamic middle way”

とでもよぶべき動的中間というか、
「中道」と呼ばれるところであろう。

「3.0」までくると、
無我のマインドであり、体系的なスキルであり
ひとまとまりのアートである。

中真には、
その軸上の全ての存在が畳み込まれているからだ。

だから、精神のもっとも内部の、奥深いところにある
「Innermost」へと意識的につながる具体的な筋道と言える。

今まで道がなかったところに、

やっと道が開通したんだ。

「無我の創造性(Egoless Creation)」

ともいうべき、常軌を逸したクリエイティビティも
「無意識との対話」より導かれる。

「無我の境地」というのが、
この世界とは別個でどこかにあるのでなく、

今ここで体現し、その答えを生きるところに、
自然に宿るというか隣に感じるようなものな気がする。

これが本来の仏教の姿であり、

アップデートされた仏教の本質。

現在世界に広まるマインドフルネス2.0は、
「原点を忘れたマインドフルネス」だ。

宗教性を排し精神性を見失った
第二の道、2.0を含み、

それを包み超えたのが仏教3.0

それは、再び、
仏教の原点を取り戻すということ。

原点と未来を今ここにつなぐ

無心のマインドフルネスこそ

仏教3.0=マインドフルネス3.0だ。

【2.0=or:あり方かやり方か】

という二極の葛藤の狭間で、
無我の関所の前に立ち尽くさず、

【3.0=and:大統合】

を果たすことで
大幅アップデートすることに等しい💡

そして、アートの域へ、 道の域へ。

これぞ、

あらゆる領域をアップデートする核動力だ。

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