外交とは、即ち内交なり。

修理固成
8th sense
Published in
Nov 21, 2017

この言葉は、
天才外交官 小村寿太郎の箴言。

小さな部屋にありながらも
日々の内省を通じて、

世界の動きを綜合的に掴み取った有様を
ご子息が書き残した書物に記されている一言。

卓越した外交戦略で明治に日本の危機を救った、
その偉業の背後、類稀な智慧の源泉にあるのは

徹底した「瞑想」による「内観」である。

この「内交」は、
アインシュタインの成功の法則でいうところの
「Z(沈黙)」に当たる。

外界の世俗の塵埃に惑わされず
内面の世界に動じない心を保つ。

波風が吹き荒れる浅瀬から
自己の意識の古層深くに潜ってくると
穏やかな深海がある。

更に無意識の淵源まで達すると、
私たちみんながつながっていることが覚る。

このゾーンを村上春樹は
「地下二階」と証言している。

「無私の世界」は人類の集合意識につながると言われている。

だから、世界を見渡し、本質を見通せたのである。

外界の世俗の塵埃や上滑りな変化に重きを置いて
自分を従わせるよりも、

どちらかというと、

自らの心の声を突き詰めていって、
「内なる宇宙」に忠実であった方が

上手く運ばれると念っているし、
また実際に、そうしてきた。

そこまで達したからこそ、
天から引き上げられ、
天分を全うすることができる。

要は、インサイドアウト!

外の世界や自然に飛び出す物理的アプローチ

内なる宇宙を自己探訪する精神的アプローチ

その両極を一気に実現し、
中から外から己を攪拌していく⭐︎

内交を制する者が、外交を制するのだ!

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