ICOレビュー 第5弾 ~Ambit Mining~

Motoya Tsuchida
4 min readMar 27, 2018

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こんにちは、土田基也です。さて、今日は最近翻訳をしたAmbit Miningというプロジェクトのレビューを行います。
※この記事はあくまでレビューであって、ICOへの参加を促したり、推奨したりするものではありません。参加は自己責任で判断して下さい。

プロジェクト概要

プロジェクトの中身としては大規模なマイニングファームを作って、トークン保有者には保有量に応じて、マイニングファームからの収益の85%を隔週で分配するというものです。トークンは配当型になるのでアメリカからの参加はできないようです。ICOを行うのは、大口投資家だけでなく誰でもマイニングに出資できるようにするためとのことです。

プロジェクトの強み

1 既にマイニングを行っている会社であること
ICOで怖いのは資金だけ集めて、プロダクトを出せないというプロジェクトです(例 MobileGo)。その点に関してはこのプロジェクトは既存のマイニングファームを持っていて、その収益性も優れているという点で経験/実績の面で安心できるのは強みです。以下の動画には現在の稼働済のマイニングファームのテープカットを見ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=jFFkILYkNtM

2 ジョージアという国にあること
マイニング事業を行うには電気代が安い、地球環境への影響が小さい、そして政府が仮想通貨に積極的であることの3つが必要だと思っています。そして、ジョージアはその3つを満たす国です。

①電気代が安い
世界銀行のデータを見るとジョージアでの電気代は1kw/h当たり7セントです。日本は23セントぐらいですので1/3以上安く、競合として考えられる中国も12.7セントということでかなり競争力のあるレベルで電気代が安いことがわかります。

②地球環境への影響が小さい
発電設備容量に占める水力発電による発電の割合」によると全発電設備の62%が水力発電によるものらしく、再生可能エネルギーが普及していることがわかります。さらにジョージア自体はこのあたりの国としては石油も天然ガスも産出しない国なので火力発電を多くしたら、外貨を失ってしまうので水力発電所の建設が進んだのでしょう。

③政府の姿勢
こちらの記事を見る感じでは、ジョージアはブロックチェーンの採用に積極的なようです。

3 自由経済区にあること
ホワイトペーパーなどにも書かれていますがこのプロジェクトのマイニングファームはトビリシの自由経済区にあることで大半の税金が免除されるようです。そのため、機器の購入時にかかる消費税や法人税などなど全て免除されるというのはだいぶ大きなメリットです。

ジョージアでのマイニングがさらに盛んになったら、GMOとかがノルウェーとか金沢でやっているマイニング事業はなかなか競争力を維持できなくなる気がしますね。後、面白いと思ったのは冷却用に液浸サーバを利用するところですね。サーバを冷やすのに空調では限界が来ているから水に入れてしまえば良いと考えた人は変態だと思いますw

プロジェクトの弱み

さて、一方弱みとなるとあまりないのですが
1 配当系通貨であること
プロジェクト自身も認めているようにAmbitトークンは配当系通貨なのでアメリカなどからは参加ができないとのことです。そのため、希望している額に届くのかはちょっと不安です。

2 上場するのか不明
ホワイトペーパーには上場予定などは一切書かれていませんでした。まぁHitBTCなど金払えば、上場できる取引所いっぱいあるから問題はないでしょうが上場するか不明なのはちょっと怖いです。

総合的には、華はないけど堅実なプロジェクトかなというのが私の感想です。今、クラウドマイニングのサービスに投資するには結構な額が必要となるのに対して、こちらのICOは小額から入れることができることからクラウドマイニング興味あるなーという人や家でマイニングしたけど儲からねーと言う人にはぜひ一回考えてみて欲しい案件です。

公式ホームページ

これまでのレビューへのリンクです。
第1弾 INSエコシステム
第2弾 AppCoins
第3弾 Grain
第4弾 Daneel

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