Calm Technologyのパワー :次の10年に向けた人間とマシーンの調和をデザインする
10月23日、mui Labはサンフランシスコにある未来を研究予測し企業や個人に戦略的インプットを提供するInstitute for the Future が主催する41回目の10年後の未来を予測するサミット(The Institute for the Future’s Ten-Year Forecast Summit)に参加。mui Labと同様に「Calm Technology」を提唱するサイボーグ文化人類学者であるAmber Case(アンバー・ケース)とパネルディスカッションを行いました。
※ The Institute for the Future’s Ten-Year Forecast Summitとは、年に一度行われるサミットです。未来の社会、経済、仕事、組織、テクノロジーについての戦略的なインサイトをシェアし、ネットワーキングします。10年予測は、参加者に経験、ツール、ネットワークの機会を提供し、情報過多の時代の中で、人類全体にとってより良い未来を築くためのシグナルを見つけることを目指しています。
まずはThe Institute for the Future’s Ten-Year Forecast Summitの様子を写真でご紹介。
サミット2日目に私達のCalm Technologyについてのパネルディスカッションは行われました。タイトルは「Calm Technologyのパワー : 次の10年に向けた人間とマシーンの共生(和)をデザイン(The Power of Calm Technology — Designing for Human-Machine Harmony in the Next Decade)」
まずはAmber Caseが考えるCalm Technologyについてプレゼンテーションからスタート
次にmui Lab代表の大木がmuiのコンセプトについてプレゼンテーション
その後は、IFTFのBen Hamamotoのモデレーションにより、Amber Case、mui LabのCEO大木とCTO佐藤によるディスカッションを行いました。
ここでは、Benとオーディエンスからmuiに対する質問を一つずつご紹介し、Amberの考えるCalm technologyの未来については、インタビュー記事でご紹介します。
Ben Hamamoto:なぜmui Labは東京ではなく、京都に拠点を置いているのですか?
mui Lab大木:私達は京都の400年以上の歴史がある家具街にオフィスを置いています。京都にいることで日本の伝統や精神 ー 自然と共生するライフスタイル をいつでも意識できるように。特にテクノロジーに毎日向き合っているエンジニアにはそういった環境に身を置いておくことで良い影響があると考えています。
次に、オーディエンスからいただいた興味深い質問。
Q. モバイル式のスマートホームインターフェースではなく壁に据え置きの仕様にされている理由は何ですか?
mui Lab大木:デジタルとアナログの違いにも似ていて、デジタルはyoutubeやSNSなど、インターネットがある限りはいつでも情報と繋がっていますが、アナログはそこにある物や物資、人との関係性を作るという明確な目的の下にその場その時だけでしか存在することのない唯一の熱量、体験を作り出します。携帯電話はいつでもどこでも付帯できて便利な代わりにいつもずっとあなたのアテンションを引くのが目的です。壁に取り付けた場合、その場でしかできない関係性を築けます。始めがあって終わりがある。私たちはmuiが家庭の中でのメンバーの習慣の一部として介在し、家族の一員として存在することを期待しています。
持続性のあるテクノロジーはどのように生み出せるのか?
パネルディスカッションでは時間の関係であまり深いディスカッションができなかったこともあり、muiチームはAmber へ独占インタビューを行いました。
インタビュー記事はこちらからご一読ください。