2016年5月25日〜27日、北海道オホーツク海側地域出身者を訪ねるインタビュー調査を行った。
調査に先立って、Twitterやfacebook、知り合いに訪ねるなどの方法を用いて、出身者をはじめ、北海道オホーツク海側地域に何らかの関わりがある、クリエイティブ・クラスに該当するであろう人物の捜索を行った。図はそれぞれTwitter、facebook投稿時の内容である。
これにより新たに18人の存在を知ることができた。それから実際に、筆者と調査対象者との関係性や居住地域などを考慮して連絡を取り、東京に住む4人にインタビューを行った。楽曲制作を行う20代男性、内閣官房に勤務の後、地方自治体の副町長となる30代男性1名、プログラマーとして勤務する傍ら楽曲制作と自主制作レーベルを運営する40代男性1名、アナウンサーの30代女性1名である。
こちらもインタビュー詳細は別添の資料を参照のこと。※3.1.2と同様、公開できません。
この調査を経て、筆者と同じような、親や近しい友人を含む周囲の人々にあまり理解されなかった幼少期の経験を経て、現在東京で働いている人がいること、またこれも筆者と同様に、現在地域から離れていても地域に愛着や関心、あるいは執念や申し訳なさのようなものを持っている人が自分以外にもいることを学んだ。またそれぞれから私が構想しているメディアについて、概ね肯定的な意見を伺うことができた。
この調査を経て、地域の外からもこうしたメディア、およびコミュニティに対する需要があることを確認することができ、3.1.2と同様、地域の外からも研究課題に対する必要性を確認することができた。
このように、対象とする地域内外にいる、今後メディアを制作し、コミュニティを形成していくうえで、その一員となりうる人(デジタルレジデントに近い、クリエイティブ・クラスに属すると筆者が考える人)に意見を伺うと、そうしたコミュニティ、およびメディアに対して「必要である」という意見をもらうことができた。これらを踏まえて、実際にメディアの制作を行った。