LAPRAS株式会社を退職しました
2021年10月末でLAPRAS株式会社を退職しました。創業間もない2016年11月から参画していたので、5年間働いたことになります。1社目が1.5年だったのでその3倍強働いたことになりますが、そんなに長くいたかなと思うほどあっという間な5年間でした。
5年間やってきたこと
2020年夏までにやってきたことは「LAPRAS CTOを交代します」の記事に書かれているので割愛して、最後の1年間SREとしての活動を少しまとめておきます。
上の記事で触れていた
SREに専念できるようになったらエラーレートやレスポンスタイムのサマリをサービスのステータスページで公開したりと、品質も定量的な形でユーザの皆さんにお見せしたいと考えています。
については(自分でも忘れていたのですが…)簡易的なものですが https://status.lapras.com/ に誕生しました。エラーレートやレスポンスタイムなど普段Datadogで社内で見ている数字も外部向けに公開したら皆に興味を持ってもらえるのではと思っていたのですが、残念ながらそこまで手が回りませんでした。
主に力を入れていたのはSLOの運用開始で、詳細は「LAPRASにおけるSLO運用状況」にまとめています。またインシデントを想定して対処方法を確認する避難訓練なども行いました。「LAPRASインフラチームで避難訓練を行いました」
LAPRASの良さ
社内のメンバーには何度も言っているのでもう聞き飽きたという感じかもしれませんが、5年間を振り返って一番最初に出てくる感想は本当に良いメンバーと働けたなということです。
自分の中での “良いメンバー” の定義は、
- 自分には無いものをたくさん持ってきて、一緒に働くことでプラスの刺激が得られる
- 誰かを攻撃したり、モチベーションを下げるようなコミュニケーションをするようなEvilな人ではない
の2つを備えたメンバーのことです。
仕事内容というのは、気が乗る刺激的なタスクがあったり、時にはやる気が出ない退屈なタスクがあったりと波がありますが、一緒に働くメンバーは変わりません。メンバーが良ければ毎日が幸せです。一度も今日仕事したくないなーと思ったことがなく、毎日楽しく仕事ができていたのは良いメンバーに囲まれていたからだなとしみじみ感じます。
良いメンバーで組織を構成できたのは、代表の @hshimada_ が社内の平均よりも優秀なメンバーしか採用しないというポリシーを定めたり(組織の拡大に伴ってこれを維持し続けるのは現実的ではなく現在ではこのルールはありません)、かなりの人数になるまで全員でカルチャーチェックを行なっていたことが大きな要因だと思っています。(参考: なぜLAPRASは25人対1人で採用面接を行うのか?カルチャーマッチの重要性について)
また、大学の同期(@hshimada_, @r_takahama)と一緒に仕事ができたのも 大変幸せな経験でした。友達と仕事をすると距離感が難しいかなという不安もありましたが、馴れ合い過ぎず、パフォーマンスが最大限に発揮できる適度な距離感で仕事ができた気がしています。@r_takahama とは意図せず近いタイミングでの転職となってしまいましたが、お互い新しい環境で成長してどこかでまた一緒に働けると良いですね (参考: LAPRAS株式会社を退職します)。一気に寂しくなってしまった @hshimada_ ゴメンネ。。
LAPRASへの感謝
改めて、スタートアップに3人目のメンバーとして関わり、短期間で様々なフェーズを体験できたことは稀有な経験だったと思います。0→1の何が正解か模索するプロダクト開発から、チームマネジメントから、1→10、10→100の堅実なプロダクト開発から様々なことを体験できました。@hshimada_、本当に自分を誘ってくれてありがとう。そして卒業記念の新アイコンもありがとう!(これを機に11年間使っていたアイコンをアップデートします!!意図していないと思いますが、11年前と比べて丸い性格になったのを象徴しているようで気に入っています。)
LAPRASは優秀なエンジニアメンバーで溢れており、会社も事業も今後どんどん成長していくと思います。エンジニア採用市場のゲームチェンジャーになってくれることを信じて、今後は外から見守っていきたいと思います。
これから何するの?
11月から oVice株式会社 でLead SREとして働きます。7月頃から副業でちょこちょことお世話になっていたのですが、フルタイムでジョインすることに決めました。(読みは”オヴィス”です。”オーヴィス”とか”オヴァイス”とか色々読めてしまいますが)
LAPRASはとても居心地が良かったので、多方面でチャレンジができる環境が見つからないと外には出ないだろうなと自分でも思っていたのですが、なんとそれが見つかってしまいました。魅力的に映った部分が以下の3つです。
働く環境のチャレンジ
開発拠点が日本、韓国、チュニジア、USの4つあり、大きく3タイムゾーンで開発をしています。JST(+9), CET(+1), PDT(-7) なので勤務時間の被りがとても短く、いかに非同期で効率よく開発できるかが問われる環境です。
また上記のように多国籍チームなこともあり、開発チームの公用語は英語になっています。今後外資系の企業でも働けるように英語は身につけていきたいと個人的に思っており、日本語と英語と両方使える環境でトレーニングできることは魅力的でした。(ビジネス側のメンバーはほとんど日本なため、全社では日本語が公用語です)
ちなみに現状でいうと、5月ぐらいから英語の勉強を始めて7月に受けたTOEICで870点で、それ以降DMM英会話を毎日1,2レッスン受けてますが、仕事のMTGでは8割ぐらい言っていることは分かる、伝えたいことは3~4割ぐらい伝えられるという状況です。文章の構成が日本語と違うので、自分から発することに慣れないとスラスラ喋られるようにならなそうだなと最近感じています。。
技術的なチャレンジ
SREとして、よりトラフィックの多いサービスで高いReliabilityを保っていくチャレンジをしたいという思いがありました。oViceは急速にユーザ数が増えていて、またサービス内には通話、画面共有などインフラに負荷がかかる機能も備えています。このようなサービスを保守/運用していくことで、SREとしてまた一歩成長できそうに感じています。
アプリケーションもElixirでリプレース中であり、プログラミング言語的にも面白い挑戦ができそうだなと思っています。仕事で関数型の言語をメインで使ったことがないので、こちらも楽しみです。
リモートワーク普及へのチャレンジ
新卒でフルリモートワークの企業に就職し、LAPRASでもコロナ禍以降はフルリモートワークで働いていました。なるべく外に出たくない性分の自分としては、オンラインでいかに生産性高く働くことができるかという課題に関して強い関心を持っています。
COVID‑19の蔓延により、半強制的に多くの人がリモートワークを体験しましたが、まだまだ世の中のリモートワークツールが不十分で、特にコミュニケーション量や質に関して課題を感じた方々が多かったように思います。
すべての人がリモートで働けるようになるとは思ってはいませんが、潜在的にリモートワークが可能な職種の人たちが特にコミュニケーション面で不自由なく働ける環境が提供でき、コミュニケーションを理由として出社させられてしまう世界を変えていきたいです。
コロナが少し落ち着いてきた今日、リモートワーク文化がどこまで残り続けるのか、それはツールの進化にかかっています。oViceを通じて働き方の選択肢の幅を増やしていきたいと思っています。
おわりに
実はoViceの開発組織は今年の夏に内製化に踏み切ったばかりで、まだまだ開発者も足りていない状況です。少しずつ足場を固めている状況ですが、そのような環境から一緒に開発組織を作り上げていただける方を絶賛募集しています!
- Site Reliability Engineer
- Software Engineer (WebRTC)
- Software Engineer (Backend)
- Software Engineer (Front End)
会社概要については こちらのスライド をご覧ください。
VPoEの入社エントリー もぜひ!!
(最後にたくさん広告してしまった)