福岡市スタートアップ地図2018公開〜直近1年間の資金調達総額は30億円超〜

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福岡の学生を中心とし、スタートアップ及びベンチャーキャピタルに関する研究や活動を行う学生団体、スタートアップ投資部は、「福岡市スタートアップ地図2018」を作成いたしました。1年間の変化を調査し、昨年2017年7月28日に公開した福岡市スタートアップ地図を更新したものです。

福岡市スタートアップ地図2018
福岡市スタートアップ地図2018(広域)

■フクオカエコシステム、1年間の変化

1. 福岡スタートアップの資金調達

この一年間で、福岡スタートアップにも多くの資金調達ニュースがありました。MAISIN & CO.は「BoostIO」に社名を変え、F Ventures、ANRI、その他6名の個人投資家から資金調達、「Pear」はBEENEXT、大和企業投資、F Venturesから3,500万円、「New Revo.」はジェネシア・ベンチャーズから5,000万円の増資、「ヌーラボ」はEast Venturesから1億円を調達し、オランダのアムステルダムにハブとなる拠点を開設、「DentaLight」は500 Startups Japan、BEENEXT、ドーガン、千葉功太郎氏、F Venturesから1.6億円、「YAMAP」は12億円の調達、「ウェルモ」は4.5億円、「スカイディスク」は7.4億円、「Braveridge」はジャフコから5億円、それぞれの福岡市スタートアップが資金調達を行い、成長を遂げています。

また、無料タクシーの「nommoc」は株式投資型クラウドファンディングにより目標金額の5,000万円をわずか4分30秒で調達しました。

2. 若年層の活発化

「TORYUMON」や「明星和楽」などのイベントにより、起業に興味を持つ学生が増えつつあります。昨年話題になった九州大学起業部からは、「Medmain」が誕生し、学生にとって身近な起業家の誕生で学生にとって、起業がより身近になりました。学生起業を支援するインキュベーションプログラム「TORYUMON STARTUP GATE」も第二回目が開始され、学生同士で切磋琢磨しあう環境が整ってきています。

3. スタートアップ支援施設の増加

福岡市スタートアップの象徴である廃校をリメイクしたスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」や「The Company」に加え、「The Company 福岡PARCO店」が2017年の12月にオープン。 また、今年3月にはコワーキングスペースの「DIAGONAL RUN FUKUOKA」がオープンしました。スタートアップ支援施設は天神地区を中心に増加しており、自ずとスタートアップ企業も天神地区に増えている傾向にあります。また、エンジニア向けクローズドコミュニティスペース「Geek Studio」や学生向けスタートアップシェアハウス「キリンジ博多」などが新しく立ち上がりました。

この他にも、福岡のエコシステムが拡大しており、2018年もどのような動きがあるか必見です。スタートアップ投資部は、今後もこの地域の魅力を発信して参ります。

【調査概要】
調査名:福岡市内スタートアップ拠点調査
調査期間:2018年4月~6月
調査対象:福岡市拠点のスタートアップ、スタートアップ関連企業等
調査方法:スタートアップ投資部によるネットリサーチ、ヒアリング等

【本記事に関する問合せ】
■担当 F Ventures 佐藤慧雲 info[at]f-ventures.vc
※大変お手数ですが(at)を@に置き換えをお願いいたします。

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