未踏ジュニア、修了おめでとうございます!

トップ層を超トップ層にするプログラミング教育とは?

昨年につづいて運営及びPMをしていた未踏ジュニアが、様々な方のご協力を得て今年も無事に終わりました。未踏ジュニアは、一般社団法人未踏プログラミング教育ワーキンググループが主催する、小中高生向けのミニ未踏です。詳しくは以下の昨年のポストをご覧ください。

全員集合の様子

昨年と何が変わったの?

  1. PMの数、プロジェクトの数が圧倒的に増えました。PMは4人から8人に、プロジェクトは4プロジェクトから11プロジェクトに、クリエータは6人から17人になりました。実のところ当初は、8人のPMで1プロジェクトずつ8プロジェクトを想定して準備をしていたのですが、予想を大幅に超える数と質の応募をいただいたため、大分プロジェクトの数が膨らんでたりします。
  2. 初めて、各プロジェクトに50万円を限度にした開発資金の提供をしました。
  3. 初めて、夏休み期間に中間合宿を実施しました。私の母校でもある慶應義塾大学SFCにある未来創造塾を特別に利用させて頂くことができ、夜遅くまでプロジェクトについて議論を深めることができました。
夜は、OBOGからのLT大会も実施しました

4. 初めて、最終成果報告会を一般公開しました。会場として、リクルート様より大変素敵な会場をご提供いただくことができ、台風の真っ只中にも関わらず大盛況でした。(150人以上の方にお申込みをいただきました!)お忙しい中ご参加頂いた皆様、多くのご質問、フィードバックを頂き、ありがとうございました。

5.(これはまだ現在進行系で審査中なのですが)未踏ジュニアスーパークリエータという、特に優れた成果を残したクリエータを称える仕組みを作りました。同時に、未踏ジュニアスーパークリエータに認定されたクリエータは、本人の希望に基づき来年度の未踏IT人材発掘育成事業に推薦されることができる(書類審査をパスできる)ということになりました。


今年のプロジェクト

詳しくは数週間以内に発表の動画をホームページ上で公開しますが…

佐々木PJ (関PM)「個人の経験に紐づいた楽曲を推薦するスマートフォンアプリケーションの提案」

カラオケで歌った曲といった過去の経験に基づいて、楽曲を推薦する新しい仕組みのiPhoneアプリ「MUSIC REMINDER」を開発。

田中PJ (関PM)「学校現場における情報共有やスケジューリングを支援するウェブアプリの提案」

自分たちの学校で使われているGoogle Classroomの問題点を解決する、教育機関を対象としたタスク管理サービスの開発。

中筋PJ (鵜飼PM)「暗記クッキー」

漢字のWEBテストで、覚えるのに苦労した漢字をクッキーにレーザーカッターで印字するシステムを開発。海外に住んでいるので漢字を覚えるモチベーションがわかないという問題を解決。

菅野PJ (米辻PM)「narratica〜ストーリーコンサルタント〜」

自然言語処理技術を使って、映画や本のストーリーを解析することで、理解を促すシステムを開発。

矢野PJ (米辻PM)「見守りフォトスタンド」

カメラや各種センサを使って、老人を「見守る」システムを開発。

霜田PJ (寺本PM)「Fall in Friends ~東京オリンピックに向けて、日本のインバウンドを変えるアプリを作る ~」

東京オリンピックで多くの外国人観光客が日本を訪れることを想定し、彼らと、彼らを助けたい日本人をつなぐサービスを開発。

加藤PJ (寺本PM)「DrawCode 〜ブロックをつなげて自由にHTMLを描こう〜」

ブロックベースで、HTMLを記述できるプログラミングを学ぶサービスを開発。

根本PJ (笹田PM)「”聞く”キーボード」

怪我をしたり、手が使えないシーンでも音声でも入力できるキーボードデバイスを開発。

山田PJ (西尾PM)「SmileI/OT」

プログラミングの知識がない人でも簡単にIoTデバイスを制御できるサービスの開発。

大野PJ (安川PM)「FRPの概念に触れられるビジュアルプログラミング言語の開発」

FRP (Functional reactive programming)という新しいプログラミングパラダイムを、新たに開発したビジュアルプログラミング言語を使って学ぶことができるサービスの開発。

大塚PJ (鈴木PM)「らくらく読み読み」

老眼の人に向けた、タブレットで簡単に新聞が読めるサービスを開発。アイトラッカーでどこまで読んだか追従することもできたり。


なんでこんなことやってるの?

  1. プログラミングを学ぶときには、何か作りたいものを目指して作りながら学ぶのが一番楽しいし、効率が良いと思っているので、何か新しいものを開発するときに必要なリソース(メンター、開発資金etc)を必要な若い人に提供したいから。以下は最近読んだ、Scratchを開発したMIT Media LabのMitchel Resnick教授による新著、 Lifelong Kindergartenからの引用ですが、全くそのとおりだと思います。
The most valuable learning experiences come when you’re actively engaged in designing, building, or creating something — when you’re learning through making.

2. プログラミング教育が必修化され裾野が広がるタイミングで、トップ層を超トップ層に引き上げることで全体のレベルを上げることが必要だと思っているから。クリエータの皆さんには未踏ジュニアでの活動中、卒業を通して様々な分野で活躍し、同じ年代のロールモデルになることを期待しています。

3. 同時に、プログラミング教育が必修化されることで、本来はプログラミングを好きになるはずだった子どもたちに間違った知識・認識が植え付けられ、離れていってしまうことも危惧しており、様々な分野で活躍するPMを中心とした未踏OBOGとのつながりを作り様々な形で支援することで、公教育においてはカバーしきれない部分(アイデアを実際に形にする最も面白い部分)をサポートしたいから。

4. これは未踏ジュニアを始めるまで気が付かなかったことですが、未踏ジュニアというプロジェクトに一緒に関わることで、未踏OBOG同士のつながりを深め、新たなアイデアを生み出すことができるから。未踏の卒業生、色んな所でいろんな面白いことしてるんですが、飲むとか以外で一緒に何かをやる機会って意外と少ないんですよね。


来年もやるの?

はい、2018年度も3年目の未踏ジュニアを行うべく、既に動き出しています。未踏ジュニアにご興味がある方は、Facebookページをフォローして頂けると、最新の情報を得ることができますので、どうぞよろしくお願い致します。

https://www.facebook.com/mitoujr/

また、未踏ジュニアをサポートして頂ける企業や個人の方も、探しております。jr@mitou.orgまでご連絡頂けると助かります。


最後に、実は昨年もシアトルから遠隔だったのですが、今年もマイクロソフト退職後東南アジア放浪からのロンドン移住だったので、期間中ほとんど日本にいなかった関係もあって、本当にいろいろな方にお世話になりました。ありがとうございました。また、今年は様々な形で外部の企業、組織の方々にも本当にお世話になりました。今後とも、日本の宝である若い才能の成長を、一緒に応援して頂ければと思っております。

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