Yasuhiro Yoshizawa
4 min readJan 10, 2016

昨日から、いつも賢いなあと感心してやまない友人の太田氏が、ブログにてここ数ヶ月取り組んでいる彼らの新事業、会社立ち上げで感じている「仕事の切り出し方」というテーマでの考察をまとめていたため、そのフレームに触発されて、実際に自分の仕事を同じフレームで整理してみた。

このフレームの詳細は、太田氏の元のブログをぜひご参照いただければと思う。

さて、整理して気づいたことといえば、3点。

「ハイコンテキストなことに取り組むことで、提供できる価値の高度化を、無意識に行っている。ローコンテキストでも処理できることを、敢えてハイコンテキスト化して、付加価値を高めようとしている」

「期限が差し迫るモノを制約条件として、それ以外の”いつでもOK”の仕事とのリズムをつくっている」

「ハイコンテキストな内容を”レビュー”で精査することで、個人レベルではローコンテキストもとい、再現性の高いものに加工し続けている」

といった感じ。

ここまでやってみて、まあ色々と仕事の組み方、ICJという自社全体を強化するという観点で考えてみると、次のようなことを思った:

1:新事業の種のための各種実験(例 お試しのセミナー開催とか)については、コンテキストを共有しつつ、切り出して新しい人、インターンの人などに分担してもらうことはある程度可能っぽい。ただし、人生がかかっているもの、失敗できないものについてはそれは難しい

2:ハイコンテキストな部分が提供価値の源泉なわけで、そこではコンテキストの1つである「手掛ける人間そのもののコンテキスト」が交わり、活かされる必要があり、吉沢がやるとき、他のメンバーがやるとき・・・といった、個人によって仕事内容そのものは変化する。なので、そこで蓄積される共通要素を交換し刺激する「社内レビュー」は極めて重要。

まあ特に、2番目の部分ですね。ハイコンテキストで高度な内容を提供していこう、価値を高めていこうというのは、今後付加価値が高いものを提供する企業が行なう必要のあることであると同時に、そもそもそこで働く面々が仕事を楽しむためにも、必須の要素だなあと改めて感じる次第。

そして、その「ハイコンテキスト」ってそもそも何のことかと改めて考えると・・・

要素1:【担当者個人性】担当する個人の持つバックグラウンド、特殊能力、価値観、好みなど

要素2:【蓄積された関係性】手掛けるテーマで発生している人間関係、過去からの経緯、当事者たちと創りあげてきたこと、積み上げてきた信頼

要素3:【客観情報】上記以外の、手間をかければ客観情報として切り出せる背景知識、諸般の状況、業界知識などなど

といった3つあたりかと。

これらが生成される原料とプロセスは、以下のような構造かと。

こうして見ると、ハイコンテキストなこの仕事を「全く同じ再現性を以って他者に引き継ぐ」というのは、ほぼ無理ということになる。自分と同様、あるいは同等の力を持つ人をまずは用意し(それも、幼少期からの体験も含めたコンテクスト含めて!)、さらに、自分と同じような体験を、一緒に仕事をする相手の面々と行なう・・・これは、当たり前だけれど、非現実的。

なので、こうした仕事を引き継ぐとき、他の面々に行ってもらうときというのは、成果レベルなどを相手側とにぎり、それが一定水準に保つということを合意・約束の上で、あとはまた、一蓮托生に一緒に仕事をしていき、そこから新たな【担当者個人性】【蓄積された関係性】を生み出していくという繰り返しになるのだろう。

と、ここまで書いてところで、ご家族が起きてきたので、今日はここまで。書いていて気になった質問は、

「仕事の引き継ぎ、代替を行なうときには、何を基準として行なうのか?成果レベルの見通しといえば当たり前だが、本当にそれだけだろうか?」

もっと言えば、よくあるドラマの筋書きでもないけれど、担当者が突然、若手新人のかわいい女の子(新垣結衣みたいな?)に変更になって、それで一同色々と新しい混乱に巻き込まれるけれど、それで色々な変化が起きて、みんな仕事が強烈に楽しくなり、最終的には凄い成果になったりするじゃん?

みたいなところを深掘ってみたいと思った。

それでは