立ちすくむ国家ワークショップ

Hal Seki
Code for Japan
Published in
7 min readMay 25, 2017

〜マイアクションプランを作ろう〜

[6/14 update] 開催レポートをアップしました!

5/29 update

経産省「次官・若手ペーパー」に対する元同僚からの応答を書いた望月優大さんが、オープニングトークに参加いただくことになりました!いきなりペーパーの中身ありきで考えるのではなく、せっかくの機会ですので、このペーパーで述べられていない選択肢や国家感などについてパネルディスカッション形式でお話します。

5/29 updateここまで

先日経済産業省から次官・若手プロジェクトの名前で公開されたPDF資料「不安な個人、立ちすくむ国家〜モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか〜」という資料が話題になっています。
経済産業省産業構造審議会総会(第20回、平成29年5月18日)

資料2 不安な個人、立ちすくむ国家~モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか~

ネットでの反応は、「危機感がある」「今感じている事が代弁されている」「よく省庁という立場でこれを出した」「表現がわかりやすい」といったポジティブな反応から、「言い古されたことばかり」「時代遅れのエリートが作ったゴミ」「そもそも昔もモデルなんてなかった」「 データの扱いが乱暴」「経済産業省が言うべきことじゃない」「具体的な政策が無い」「政治力学を理解していない」といったネガティブな反応まで、様々な議論が展開されています。

「ともに考え、ともに作る」をモットーとしている Code for Japan の代表として、このペーパーを読んで最初に思ったことは、「いいじゃんいいじゃん、じゃあ一緒に考えようよ。そして、何か具体的なアクションにつなげようよ」でした。
実際に若手PJのメンバーともお会いして話をしましたが、一部の人達が言っているような、上層部のシナリオにそって動いているわけでもなく、あくまで部門横断の有志による、業務外プロジェクトであることも確認できました。メンバーは、報告書の内容は完璧ではなく、あくまで様々な人の議論のきっかけになればと思ったとのことでした。また、自分たちでも気づいていない考え方などもぜひ知りたいと言っています。
参考:経産省ペーパー作成の若手官僚を直撃 — — なぜ彼らは結論部分を削除したのか

そこで、早速6月13日にワークショップを行うことにいたしました。若手PJのメンバーも参加しますので、直接お話しましょう。

立ちすくむ国家ワークショップ 開催概要

日時:6月13日19時〜21時45分

場所:SENQ霞が関
(東京都千代田区霞が関一丁目4番1号 日土地ビル2F)
定員:80名
参加費:1000円(軽食つき)
主催:一般社団法人コード・フォー・ジャパン
協力:経済産業省 次官・若手プロジェクト 有志

ハッシュタグ:#立ちすくむ国家WS

各ページで書かれている点についてはそれぞれ色々な意見があると思います。そして、鈴木謙介氏がブログ選択肢を理解する――経産省、若手・次官プロジェクト資料についてでも書いているように、我々に与えられた選択肢というのは一つではありません。
言うまでもなく、個々人が取る選択は国に決めてもらうものではなく、自分たちで決めるものです。
したがって、このワークショップでは、何か一つの回答を出すのではなく、参加者それぞれが、「自分のアクションプラン」を導き出すことを目的とします。

本ワークショップに参加する方は、以下の点をご了承いただいた上でお申込みください。

官僚へ要望をする場ではありません

そもそも、この若手プロジェクトは、経済産業省の中から手を上げた有志が部門横断で作られているため、組織として明確な意見が出て来るわけではありません。
他の省庁の方もお呼びする予定ですが、官僚へ要望を一方的にする場ではなく、立場を超えて、「自分たちができること」を考える場です。あくまで主体的なプレイヤーとして参加してください。

批評の為の場ではありません

論争ではなく、共創を目的としています。討論の場のみを期待している方はご遠慮ください。
ワークショップのゴールは、参加者個人個人が「では、私はどうするか」ということを決め、アクションプランを作ることとします。官僚であれば今後の政策立案に、自治体職員であれば制度設計や事業企画に、企業であれば官民連携に、NPOであれば行政との連携に、個人としての参加であれば、自分のスキルを社会のためにどう使うか、といったことに活かしていただければと思います。
参加者間でプロジェクトが立ち上がったり、政策やサービスのプロトタイピングに繋がるようなアウトプットが理想的です。

参加者多数の場合は選抜とさせていただきます。

会場のキャパシティ、及びワークショップの設計上、定員を80名までとさせていただいています。
参加者多数の場合、主催の Code for Japan 側でメンバーを決定させていただきます。選考の際に参考にしますので、申込時に、アンケートにお答えください。
今回のようなワークショップは、今後も実施させていただきたいと思いますので、選考から漏れた方はご了承いただければと思います。
特に、NPOや地域活動をしている方、自分のスキルを使って社会課題を解くことにチャレンジしている方など、何らかの活動を実践されている人は大歓迎です。Code for Japan 的にはエンジニアやデザイナーさんも歓迎です!

ワークショップの進め方

リバタリアン左派、リバタリアン右派、ネオリベといったざっくりとした分類で立場を決めて満足するのではなく、より具体的なアクションプランレベルで、個別の対応を考えていきたいと考えます。
具体的には、参加者を
1. 「人生100年、スキルを磨き続けて健康な限り社会参画」
2. 「子どもや教育に最優先で成長投資」
3. 「意欲と能力ある人が公を担う」

の3分野に分け、それぞれの前提条件についてスライドを元に共有した上で、皆でアクションプランを列挙。さらに小グループに分けて、具体的な検討を行う予定です。
この3分野は一旦報告書のP.53の分類を使っています。

報告書P.53

ただし、このテーマの中で話し合うアクションプランについては、報告書に提示されている選択肢以外にも広げていただいてかまいません。

スケジュール(仮)

|時間|内容|
| 18:30 | 受付開始 |
| 19:00 | 開始 |
| 19:00〜19:05 | 主催者挨拶、趣旨説明 |
| 19:05〜19:15 | 次官・若手PJ紹介 |
| 19:15〜19:45 | オープニングトーク |
| 19:45〜20:00 | グループ分け、自己紹介 |
| 20:00〜20:10 | 背景情報のインプット |
| 20:10〜20:30 | アクションプラン洗い出し(各自) |
| 20:30〜21:10 | チームに分かれてアクションプラン検討 |
| 21:10〜21:30 | 結果共有 |
| 21:30〜21:45 | クロージング |

見学・取材について

基本的に、興味本位の見学のみというのは受け付けません。主体的な参加者としてお越し下さい。
取材をご希望の方は、 info@code4japan.org までご相談ください。
議論の質を上げるため、オフレコありの場としますので、参加者が「オフレコで」といった場合は情報を公開しないようお願い致します。

参加申し込みはこちらのフォームからおねがいします。

ワークショップ申し込み:https://goo.gl/forms/2pMiwjxqUMHcBZ8B2

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