最後のbefore ChatGPTの卒業生

最後に投稿したのがこちらのエントリーで、あれから4年も書いてなかったのかと唖然。。。その間、娘も無事サバイブし、先月大学を卒業しました。

彼女の大学は学校全体と学部別の2回の卒業式を行ったのだが、学部(Engineering School)の卒業式の来賓で、卒業生であるWarby Parkerのfounderでco-CEOのDave Gilboaがスピーチを行った。

スピーチの冒頭、今回の卒業生はChatGPTに頼らず自力で卒業に漕ぎ着けた最後の学生と賛辞を送って笑いをとっていた。その後これまでの自らの経験・キャリアをベースにこれからの人生を送る卒業生にアドバイスを送った。その中で、成功の鍵となるのは幸運(luck)を掴むことだと言っていた。これから先、様々なチャンスが訪れるが、そのチャンスを掴むには相応の努力が必要であり漫然と過ごしていたらluckを掴むことはできないという話だった。

よく語られる話ではあるが、彼自身のこれまでの経験に沿って語られたこの言葉は分かりやすく、娘も今回の卒業式で一番印象に残ったと言っていた。全体の卒業式ではappleの創業者であるもう一人のSteve、Steve Wozniacがスピーチをしていたが、どうでもいい話を炎天下のなか25分も続け、最後にアドバイスっぽい話で〆ていたが全く印象に残っていないとも。

話が逸れたが、今後大学においてChatGPTを含めたAIの扱いがどうなるか興味がある。息子の通うカリフォルニア州の大学では使用禁止と通達があった。一方日本のトップ私立大学の1つは、多くの教授が学生の利用状況に興味があるとのことで、利用禁止とはならず部分的に許可をしたという話を聞いた。これからそれぞれの大学で立場を表明するのだろうが、利用を許可する大学が増えていくのではないだろうか。

2023年は大きな転換点だ。今後、AIと共に生きる世の中となるのは間違いない。仕事の多くがAIによって変わってくる。その中で生き残るためにも効果的・効率的にAIを利用する術を身につけることは必須だと思う。

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Daisuke Minamide(南出 大介)
deep dive into the basis

a Venture Capitalist based in the Bay Area. ex Marketer, BD, and Engineer. Love gadgets and technologies.