DocuSign for Salesforceを使ってみよう — 2. カスタムオブジェクト編
前回に引き続き、DocuSign for Salesforceについての機能紹介になります。今回は、カスタムオブジェクトを利用する場合の設定になります。
DocuSign for Salesforceでは、取引先、取引先責任者、ケース、契約、リード、それから商談については、パッケージインストール段階で、ほぼそのままご利用いただけますが、これ以外の、見積などの標準オブジェクトや、カスタムオブジェクトについては、設定が必要になります。今回も、Lightning Experienceの画面での設定手順ですが、Classicの場合もおおよそ変わりません。詳しくは、次回のClassic編を御覧ください。
1. オブジェクトの作成
テスト用のオブジェクトを作成します。すでに作成されたオブジェクトを利用する場合は、このステップを飛ばしてください。
Salesforceにログインし、設定>オブジェクトマネージャーを開きます。右上の作成ボタンを押し、「カスタムオブジェクト」を選択します。
表示ラベル: DS申込
オブジェクト名: DSApplication
レコード名: 申込番号
データ型: 自動採番 (※表示形式と開始番号は任意に設定ください)
保存ボタンを押します。カスタム項目やタブを適宜作成してください。
2. “DocuSignで送信”ボタンをレイアウトに追加
1. 設定>オブジェクトマネージャから、上記で作成したカスタムオブジェクトを選択します。「ボタン、リンク、およびアクション」をクリックし、”新規ボタンまたはリンク”ボタンを押します。
表示ラベル: DocuSignで送信
名前: SendWithDocuSign
表示の種類: 詳細ページボタン
動作: 現在のウィンドウにサイドバーなしで表示
内容のソース: URL
URLの内容に、下記を指定してください。「<カスタムオブジェクト>.Id」の部分は、上記手順例では”DSApplication__c.Id”となります。”sId”は”SourceID”を代わりに指定しても動作します。いずれも大文字小文字に注意してください。
{!URLFOR(“/apex/dsfs__DocuSign_CreateEnvelope”,null, [sId=<カスタムオブジェクト>.Id])}
2. ページレイアウトに、上記ボタンを追加します。オブジェクトマネージャの当該オブジェクトを選択し、「ページレイアウト」をクリックし、右に表示されたページレイアウト名をクリックします。
3. まず、「モバイルおよびLightningのアクション」を選択し、表示された「DocuSignで送信」ボタンをドラッグし、レイアウトにドロップします。
(この領域が表示されておらず、「このセクションのアクションは、Salesforceにより定義済みです。」というような表示がされている場合は、”定義済みアクションを上書き”という青いリンクをクリックしてください)
保存ボタンを押して完了です。
3. DocuSignステータスオブジェクトに参照項目追加
設定>オブジェクトマネージャーから、DocuSign Statusオブジェクトを開き、「項目とリレーション」をクリックします。このステップを行うことで、カスタムオブジェクトとDocuSignステータスとの関係性を作成するとともに、カスタムオブジェクトのレコード画面に関連リストとして、DocuSignステータスを表示させるようにします。
新規ボタンを押し、下記の項目を追加し、保存ボタンを押します。
データ型: 参照関係
関連先: DS申込
表示ラベル: DS申込
項目名: DSApplicationId
子リレーション名:DocuSign_Status
ステップ4: 項目レベルセキュリティ: (適宜)
ステップ5: (画面デフォルトのまま、チェックあり)
ステップ6: カスタム関連リストの追加
・表示ラベル: DocuSignステータス
・関連リストの追加: (画面デフォルトのまま、チェックあり)
4. DocuSign Connectの設定を修正
今度はDocuSignにログインし、管理画面からConnectの設定を修正します。この設定により、DocuSign ConnectのWebhook機能を使って、Salesforceのレコードを自動更新する際に、先程追加した参照項目にカスタムオブジェクトのレコードIDを登録するようになります。結果としてカスタムオブジェクトのレコード画面に、DocuSignの状況が表示されるようになります。
- DocuSignにログインし、右上のアバターアイコンから、管理画面を開き、左のツリーからDocuSign Connectをクリックします。下記の画面が表示されたら、Salesforceの行をクリックします。
2. 画面中段までスクロールし、dsfs_DocuSign_Status__cをクリックします。
3. 中段の「フィールドの更新」の最下部にある、「 + 新しい項目の追加」をクリックします。
参考に、この箇所は、SQLのUpdate文の「Set句」に相当します。この上記に評される「対象の選択」部分が「Where句」に該当します。
4. Salesforceフィールド項目名に「DS申込」、DocuSignフィールド項目名に「Envelope External Source ID」を設定します。
5. 設定の確認
以上で設定は完了です。