電子書籍の世界に起こりつつあること!

変化が始まる

セルフパブリッシングで電子出版する電子書籍作家、とりわけ週末作家・休日作家にとって、 自身の電子書籍を世間に知ってもらう最大のチャンスが、Amazon Kindleストアでの無料キャンペーンです。

ですから、「作家なんだから書くだけで良い」というスタイルに固執する方は、電子書籍作家に向かないかもしれません。どちらかと言うと、発信することをナチュラルに楽しめるタイプのほうが良いのです。

Amazon Kindleストアが日本に進出して、今年で4年目に入ります。その間、私は定期的に電子出版を継続してきました。

※2016年6月現在、通算13冊

そういう意味では、日本のセルフパブリッシングの世界を、肌で感じてきた一人です。だからこそ、よく分かるのですが、最近Amazonの無料キャンペーンに変化が起こっているのです。


起こりつつあること

変化とは、参加プレイヤーの属性です。おおよそ、Amazon Kindleストアでの最初の2年間は、週末作家・休日作家をメインとする、電子書籍作家がメインプレイヤーでした。一部、プロ作家、有名人も参加していましたが、コンスタントではありませんでした。

しかし、このところ上位にランクインする電子書籍に、変化が見られるようになったのです。

紙書籍を出している大手出版社がプレイヤーに加わって来た!

これは、個人がほとんどの電子書籍作家にとって、かなりの強敵が登場したことを意味します。

大手出版社は、この2年静観してきました。時々忘れた頃にジャブを放つこともありました。それが、明らかにストレートを打つようになってきたのです。そのうち、鋭いアッパーカットを放ってくるかもしれません。


傾向が分かれば対策を

出版不況と言われて久しいわけですが、一向に改善の兆しは見られません。人々が可処分時間を何に使っているのかは、街中や電車を見れば明白です。

生活時間の中で自由に使える時間=可処分時間の主役が、本・雑誌等の紙メディアから、 スマートフォン等のデジタルメディアに交代したのです。

この現実を、ようやく出版社も受け入れることにしたのでしょう。

そして、受け入れた以上、全力で生き残りをかけるわけです。それが、現在の無料キャンペーンのプレイヤーの変化につながっているのです。まだ体力のあるうちに、出来るだけ早く電子化の道を築くこと、これが大手出版社の選んだ対策です。

漫画の世界も深刻です。電車で漫画雑誌を手にする光景をいつから見なくなったのでしょう? コミックの世界では、既にメインマーケットは電子書籍に移行しています。雑誌も然りです。紙雑誌は永遠に続くものだと思い込んでいましたが……。


電子書籍作家は?

セルフパブリッシングの電子書籍作家にとって、この変化は何をもたらすのでしょう? どうぞ、ご安心を。概ねプラスの要素が大きいと言えるからです。

大手出版社は、電子書籍でもプロモーションをガンガンかけてきます。当然ながら、大手の行う大々的なプロモーションには費用がかかります。そのため、定価も一定水準をキープする必要があります。セルフパブリッシングのように、100円という設定はできません。

同じジャンルで同様の内容を扱った、大手出版社の1,000円の電子書籍と、あなたの100円の電子書籍。その道のプロフェッショナルである、あなたの書いた電子書籍に対して、大手出版の電子書籍が、価格差10倍に見合うクオリティを保つのは至難の業と言えるでしょう。

当然のことながら、ネームバリューのある大手の電子書籍は売れていきます。

そして、その隣に並んでいるあなたの電子書籍も、買われる可能生が十分にあるのです。あなたも、何かを学ぼうとしたとき、同じジャンルの本を数冊同時に買った経験があるのではないでしょうか?

大手が売れれば、あなたの本も売れていく。そして、価格以上の内容に読者は驚き、感動するのです。あなたのファンになった読者は、自発的にクチコミを発生させて行くことでしょう。

このように、大手出版社の台頭は、セルフパブリッシングの電子書籍作家にとって、歓迎すべきトレンドをもたらしてくれるきっかけになるのです。


いますべきこと

今後、私たちがやるべきことは、ひとつです。
今のうちにできるだけ電子出版を積み上げ、大手出版社が作り上げてくれる、巨大な電子書籍マーケットの1プレイヤーとして、その立ち位置を確保することです。地道なやり方ですが、これ以上に効果的な方法は存在しません。


もう、検証する時期や、様子を見守る時期は過ぎました。今は、大手出版社と同様、アクションを起こしていく時期なのです。何故なら、大手出版社は、決めたら何がなんでもその方向になるように頑張るのですから。

あなたの専門分野で活躍している方々の中で、Amazonに電子書籍を出版されている方は何人おられるでしょうか?

目標としている人、もしくは密かにライバルに定めている人。少なくとも、その方々よりも先に、複数の電子出版を行う戦略をおすすめしておきます。

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