2018年餃界のできごと振り返り

焼き餃子協会 小野寺です。2018年も餃子が社会を賑わせてくれました。改めて振り返ってみたいと思います。ちなみに、並び順は私が思い出した順、つまり順不同です。

「キスできる餃子」公開

餃子がタイトルに入ってる映画、珍しいですよね。JR東日本のディスティネーションキャンペーンが栃木に設定されたことも相見えて、春先から夏は宇都宮の餃子を見かけない日がないぐらいでした。

大阪王将の冷凍餃子、ついにフタなしで作れるように

以前から水なし・油なしで餃子を焼けるという冷凍餃子が味の素冷食さんと大阪王将さんから発売されていましたが、今年発売された大阪王将さんの冷凍餃子は、ついに「フタ」さえもなくて焼けるように。本当に美味しく焼けるのかと疑問を持ちつつ焼いてみましたが、簡単に美味しく焼けてびっくり。餃子を焼きながら調味料を加えるとか、新しい焼き方も生まれるかもしれません。小麦粉も焦げにくいものを使っているそうで、誰でも簡単にかなり上手な羽根つき餃子を焼ける時代がやってまいりました。

祇園の歩兵、銀座に出店

祇園で行列の絶えない店、歩兵。ミシュランガイド2019でビブグルマンにも選ばれた人気店が、銀座に出店。祇園と銀座という、2020を踏まえて日本国内有数の繁華街を選んで出店しているあたり、かなりやり手な感じがします。また出店直後のテレビ露出量など、かなり攻めたPR戦略を感じます。それだけ集客力や売り上げに期待できる餃子という料理に、注目が集まりやすい環境であるということなんでしょうね。

歩兵さん、通販も始めていたようです。薄皮餃子なのにすごい。ちなみに川崎市から送られてくるようです。

九州ぎょうざ祭りin北九州 初開催

先日のふるさと納税における餃子取り扱いの調査をみても、九州は餃子づくりに熱い地域になってきているといえると思いますが、その九州で美味しい餃子屋さんが集まった餃子イベントが初開催されました。開催地は北九州の小倉でしたが、宮崎や長崎、そして宇都宮や浜松からも出店がありました。私も視察に伺いましたが、かなり多くの方が来場されていました。これまでも鉄なべ餃子は知名度がかなり上がってきていましたが、九州の餃子はそれだけではないんだぞという九州の気概を感じました。これからも注目していきたいと思います。

餃子フェスin高鍋 初開催

宮崎県の高鍋町という町は、人口ひとりあたりに対して餃子屋さんが全国トップクラスに多い町ということでかつてより注目しておりました。特に「餃子の馬渡」さんと「たかなべギョーザ」さんという餃子屋さんがライバルとして餃子の味を競い合って、結果的に超美味しい餃子が提供されているという熱い地域です。そんな高鍋町で、宮崎市内にある餃子も招致されて餃子フェスin高鍋が開催されました。最初は10月上旬に開催予定だったのに台風直撃で延期するという苦難を乗り越えての初開催、私も何かお役に立てたらということでイベント司会などでお手伝いさせて頂きました。レベル高い餃子が多かったので、ぜひ第2回も楽しみにお待ちしております。

宮崎ストリート餃子フェス 初開催!

上記で高鍋町の餃子フェスを懐かしく思っていたところ、私たちが主催した宮崎ストリート餃子フェスも今年2月の開催だったことを思い出しました。繁華街のアーケードにカセットコンロとフライパンを並べ、協賛ご提供頂いた餃子の馬渡さん・たかなべギョーザさん・ぎょうざの丸岡さん・831餃子さんの餃子を、参加者に選ばせて自由に焼かせて食べさせるという、我ながら画期的なイベントでありました。

2017年 総務省の家計調査で、堺市が餃子購入金額で3位に

これは本来は2017年の話かもしれませんが、統計調査結果が出たのは2018年なので、ということで。2017年は宇都宮が久しぶりに1位に返り咲いたことと、堺市が3位ということが非常に話題になりました。もともと3位以下はどんぐりの背比べなので、どこが3位になってもおかしくないのですが、たまたま僅差で堺市が3位になったというところを、いろいろ理由をつけて分析すると以下のような見解になりました。

ちなみに、これまでの3位争いは京都と宮崎だったんですよね。京都と宮崎は、それぞれの餃子文化が根付いているので3位も納得なのですが。さて、2018年はどうなることでしょうか。年明けの発表が楽しみですね。

餃子計画さんが20周年

いつか会ってみたい社長のひとりに、餃子計画の西社長がいます。「浪花ひとくち餃子 餃々」というお店や、コストコの冷凍餃子で有名な会社です。20年でここまで広げますかという攻めた姿勢を勝手に感じていて、ぜひ今後も注目していきたい企業の一つです。

ちなみに、昨年2017年は餃子の王将さんが50周年、味の素冷食さんの「ギョーザ」が発売45周年でした。前述の馬渡さんも、昨年50周年でしたね。こうした50年近く餃子を作り続けてきた企業やお店、そして10年〜20年の人気店、そしてこの数年にオープンした新進気鋭のお店と、餃子屋さんの層もかなり厚い状態だなと感じております。

一般社団法人焼き餃子協会が設立

前にも書きましたけども。手前味噌ですけども。

日本の「焼き餃子」文化を熟成し、世界に発信することがミッションである焼き餃子協会。50年以上も餃子専門店としてやっているお店でも、最近できたお店でも、そして外食でも中食でも内食でも、美味しい焼き餃子を味わうことができる日本という国から、世界に美味しい焼き餃子文化を発信し、いずれは焼き餃子が地球の文化にまで育っていくことを願い、努めてまいります。

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Chikara Onodera
餃子ジョッキーの餃子フェス活動レポート

しかけ株式会社 代表取締役。一般社団法人焼き餃子協会 代表理事。餃子フェス主催者、餃子ジョッキー。全国の美味しい餃子を開拓して世界に広める活動、デジタルマーケティングなどを行なっています。