自社サービスをつくります。その理由。

Kayo Matsubara
Hamonia
Published in
4 min readNov 15, 2016

2期目に入りました。

広報のコンサル事業を1年やってみて、ビジョンの話、領域を絞ろうと思った話は以前書いたとおり。

もうひとつ、2期目は挑戦したいことがあります。

自社サービスを立ちあげます。

なぜやるのか。

やりたいから!

これがいちばんの理由です(笑)。ただそれだけ。

広報の仕事ももちろん面白い。

面白法人に在籍していた10年間、広報をしながら事業の責任者を兼任していました。広報で入社したのにギャラリーの店長していた時期があったり(いまだになぜかわかりません)、自分でサービスつくったりもしました(うまくいかなかったので静かに閉じました笑)。

二足の草鞋、正直しんどかった。開発のディレクションは社内に居たほうが捗るし、広報活動がおざなりになった事もありました。。。。

でも、事業やるのもすごい好きで、楽しい。中毒性があるのか、辞められないんです。

そして、1年前のハモニア創業時「つくる広報」でいるためのルールのひとつとして、「自分自身が事業やサービスをつくる当事者であり続ける」事を決めました。広報の仕事にも、絶対に事業をやっていることは生きます。そして事業を持っていれば、新しい広報手法にもどんどん挑戦できます。

だからやる。

続いてなぜ2期目にやるのか、という話。

「○○したら、やる」条件付き「やる」は、8割方やらないから。

やる理由を見つけるより、やらない理由を見つけるのは簡単だから。

受託のコンサル事業が安定してきたら、収益がこれぐらい出たら、なんて言ってたら、たぶん5年ぐらいあっという間に過ぎちゃいます。

そしてやらない理由っていうのは、不思議なことにいくらでも簡単につくれます。広報がいま求められているとか。その時間があるなら子どもともっと一緒にいたほうがいいとか。投資するに十分なお金がないとか。いかにも正論っぽい理由は、いくらでもつくれるんです。

でも、やらない理由の大半は環境や自分を取り巻く事象。他責なんです。つまり、やると決断できない事を周りのせいにしているだけなのではないかと思って。だから、いまにしました。

そして3つめの理由。

やりたいな。できるかも。そして、みんなも欲しいかも? と思えるものが見つかった。

もちろん、つくる事業はITの技術を活用します。が、もう1個の事業である、広報にはまったく関係がありません。

広報の領域も考えましたが、ITの技術でワクワクするものは、まだその領域では思いつかなかった。去年よりは今年の方が、なんか思いつきそう、って感じはあるのだけど、実際にはあと5年ぐらいかかりそうなんです。

そして広報に関しては、自分が欲しいと思う使いたいサービスがなかった。広報はどこかITじゃなくて対面のアナログなコミュニケーションが大事であり、そこは敵わないよなぁ、もうすこし時間が必要だよなぁ(あるいは大きな発想転換が必要?)って思っているのでしょう。

やっぱり自分があったらいいな、と思うものじゃないと、つくりたいとも思わないし、運営したいとも思えない。

1年考えて、これなら欲しいかも。私もみんなもちょっとハッピーになれるかも。私にできるかも。そして今はまだ「これ!」というサービスがないかも。と思うものが見つかりました。ない状況には、それなりの理由がある事もわかってきたのだけど、まあやってみないとわからない(笑)。

とはいえ、「コミュニケーション」という共通項はあります。

受託は、広報という企業(人)と社会との良好なコミュニケーションを紡ぐ活動をする事業です。

自社は、コミュニケーションを楽しむための事業になりそうです。

サービス名は、anone 。

冬にコツコツと仕込んで、春に届けられたら、そんなスケジュール感でつくりはじめている今日この頃です。

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Kayo Matsubara
Hamonia

(株)ハモニア代表取締役 兼 (株)カヤックLiving代表取締役。広報、Webメディア編集、ライティング、Web事業開発が主戦場。コンサル→編集→面白法人カヤック→独立 そして 縁あってカヤックLiving(現在地) http://www.hamonia.jp/