本作品はStyleGANや顔検知など、機械学習を用いたメディアアート作品です。慶應義塾大学SFC 2021年度秋学期開講の「メディア・アート実践」の最終課題として制作しました。(松岡 佑馬・山田 真之介の共同制作)
*これは、2021年度SFCメディアアート実践におけるグループ1(吉田翔太郎、那須亮介)の最終課題である。
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— メディアアートとはなにか。—
メディアアートという言葉は、世の中ではただ漠然と「コンピュータを用いて作られるテクノロジカルなアート」として認識・処理されている。そして良くも悪くも連想される作品はチームラボである。メディアアートの厄介な点は、他のアートと比べて指定されるアートの範囲が大きく曖昧であり、用いられる「メディア」自身についても明確なくくりがないことにある。しかし、これらの厄介さが、メディアアートがメディアアートとしての価値を持っている理由としても挙げられると私は考える。
本記事では『メディアアート原論』を参考に、テクノロジーとメディアアートの関係に焦点を当て、「2021年の今におけるメディア・アートの価値」を考察する。まずはメディアアートの歴史を振り返り、その中から「メディア・アートの価値」を探っていく。
「メディア・アート」という言葉は明確に定義されたものではないが、先端的なテクノロジーを取り入れてつくられた美術作品を指すのが一般的だろう。メディア・アートの前身とされるものたちが姿を表すようになったのは…
まず初めに、「メディアアート言論」から本文中に記されているメディアアートは大きく三つに分類されインターネット普及以前・インターネット黎明期・ポストインターネットと分けることができると考える。
インターネット普及以前、すなわちオフラインなメディアアートというのは電子的な表現を用い、特に中心となったのは四次元軸の時間的な再現という新ジャンルとしてのメディアアートである。これをビデオアートとも呼ぶわけだが、それまでのアートにおいて存在し得なかった時間軸の再現がアートに新たなジャンルとしてのメディアアートの立ち位置を与えたと考える。
メディアアートとは何か? 他のアートフォームとメディアアートを区別する要素があるとしたらそれは何か?
メディアアートとは何か。それは「メディアアート言論」によると様々な物質を繋げる「メディア」としての役割を果たしている芸術活動である。
「「メディア」の原義は「媒質」つまり「何かとなにかをつなぐ」ものなので、メディアアートの言い換えとしての「ハイブリッドアート」」位置No281/2296引用