Real Estate Techの現在地を探る―不動産とテクノロジーは手を繋げるか?
#RealestateTech 1/5
2018年11月に開催された第2回「LivingTech カンファレンス」。『POST2020』をテーマに掲げ、2020年から5年後の社会を考えるトークセッションが展開されました。人口減少、少子高齢化、過剰供給……。社会課題について交わされた13セッションの中から、「不動産テックの現在地と未来」と題して行われたセッション(全5回)の1回目をお届けします。
登壇者情報
- 赤木 正幸氏:リマールエステート 代表取締役社長
- 落合 孝文氏:一般社団法人不動産テック協会理事 渥美坂井法律事務所・外国法共同事業パートナー
- 川戸 温志氏:NTTデータ経営研究所 ビジネストランスフォーメーションユニットシニアマネージャー
- 森井 啓充氏:オープンハウス Chief Innovation Officer
- 池本 洋一氏:リクルート住まいカンパニー SUUMO編集長 /モデレータ
不動産×テクノロジーのスペシャリスト揃い踏み
池本洋一氏(以下、池本) 皆さんこんにちは。90分ありますが、なんとか頑張って進めていきます。
折角登壇者4人そろい踏みのスペシャリストがいるから、まずは10分ずつ自分の得意分野のプレゼンをしてもらいます。その後で、それぞれのテーマに合わせてどのテーマに関心を持ったか、どこのテーマを深堀したいかということで、4チーム作りますので分かれてもらって、深めたいテーマを一緒に深めていく。最後2、3分でそれぞれのチームからシェアする、そんな進め方ができたらなと思ってます。
最初に私が数分しゃべって、あとは4人にしゃべっていただきます。
紙媒体・対面だけじゃない。SUUMO × AI / bot / VR
まず私の自己紹介ですが、リクルートでSUUMOのWebサイトの編集長をしている池本といいます。いろいろ国の委員会にも出ています。ここにあるIoT、次世代住宅(の委員会)も出てます。
リクルート住まいカンパニーは何やってる会社かというと、Webが中心ではあるんですけど、実はリアルなSUUMOカウンターという対面型のサービスや、情報誌という紙媒体ですね。未だにこれだけの紙媒体を出しています。
賃貸の流通はかなりWeb化してるんだけど、やっぱり注文住宅とか新築マンションとかは相変わらずぱらぱらぱらっと見るメディアが人気で、けっこう領域によって住まいはまだまだメディアの最適解が違うなと我々は見ています。
SUUMOカウンターも100億ぐらいの事業にはなってるんですね。これはもう対面で、どこの工務店で建てたほうがいいよとアドバイスするサービスです。
一応番宣しておくとですね、TVにもたまに出てまして、マツコ・デラックスさんや高橋みなみさん、和牛さんなど幅広く共演させてもらっています。トピックスでいうと、12月23日にNHKスペシャルで「東京リボーン」という湾岸エリアがオリンピックでどう変わるという番組があって、そこに出る予定です。よかったらご覧ください。
それからSUUMOで何やってるかというと、SUUMOも結構AI活用をやってまして。リアルタイムレコメンドで、カスタマーの行動を予測しながら、あなたにはこの物件がいいんじゃないですかというのは、モデルを作って日々磨いてます。
VRで実際にこういう形で3階建てや2階建ての建物を空間俯瞰させて、クリックで中に進んでいけるものが、もうすでにSUUMOで実装されてます。
では、4人からレクチャーをいただきます。順番にお話を最初に10分ずつしていただきます。その後この4人のワークショップのチームに分かれますので、どこにしようかなというのも気にしながら聞いてください。