PlasmaChainがERC20トークントップ100と統合ーマルチカレンシーサポートで、超高速なレイヤー2のステーブルコイン払いが可能に!
本記事は、PlasmaChain Integrates With Top 100 ERC20 Tokens, Enabling Lightning-Fast Layer 2 Stablecoin Payments With Multi-Currency Support(James Martin Duffy)の翻訳です。万一誤訳などありましたらPrivate Note機能でお知らせ下さい。
数日前、Binance とZombie Battlegroundの$10,000 BNBプレゼント企画のプロモーションを発表した。
このプロモーションを機に、Zombie Battlegroundのカードパックの購入のコントラクトが置かれている Loom PlasmaChainにいくつかの追加機能を加えることが必要となる:
- EthereumメインネットからPlasmaChainにBNBトークンをデポジットしたり、それをまたメインネットに引き出したりする機能;
- BNBトークンをセカンドレイヤー上でペイメント通貨として許可する機能;
- Ethereumアカウントしか持っておらずPlasmaChainで取引を行ったことのないユーザーが、シームレスにこれらの機能にアクセスするためのシステム。すなわちユーザーはMetaMaskアカウントによって認識され、その一連の流れは普通のEthereumスマートコントラクトで取引を行っているかのようにスムーズに行える。
PlasmaChainは時価総額top100のERC20トークンをサポート
BNBはERC20トークンの一種だが、一つのトークンがPlasmaChainで使用できるようになればそのロジックを用いて他のERC20トークンに応用することは簡単である。
では、なぜtop100だけなのか?
PlasmaChainで時価総額top100のERC20トークンが使用可能に。
Top100のERC20トークンのうち最も重要なトークンは以下の6つであると思われる: CoinbaseのUSD Coin(USDC)、TrustTokenのTrueUSD(TUSD)、MakerDAOのDai(DAI)、Paxos StandardのPaxos Standard Token(PAX)、GeminiのGemini Dollar(GUSD)、StasisのSTASIS EURS(EURS)。
Binanceのプロモーションをチェックしている方々は、自分自身で実際に試してみることができる。 Binanceのプロモーションページで5つのUSDのステーブルコインがカードパックの決済手段として使用可能だ。
ステーブルコインの重要性
Kyle Torpey は最近、「ビットコインが処理するひと月あたりのペイメント量は、2016年よりも減少している」という記事を書いている。
時間の経過とともに、ほとんどの暗号通貨がオンライン決済のための「デジタル通貨」として使われなさそうだということがかなりはっきりしてきている。
ETHやBTCなどの主要暗号通貨は、クレジットカードのような従来のオンライン決済よりも多くの重要なメリットをもたらしている。しかしそれらは本質的にボラティリティが高く、これは特に通貨としてのマスアダプションを妨げる大きな要因となっている。
多くのトークン保持者はその価格が上がると思っている。 誰も将来2倍の価値がつく資産を使ったりはしないだろう。
また開発者や売り手が1日で20%も変動する資産をもとに価格設定をすることは難しい。
価格が常に変化することはユーザーにとって苛立たしい体験であるだけでなく、このような変動は月末に従業員に給料を支払う会社のキャッシュフローマネジメントを困難にする。
2つの世界のいいとこ取り
デジタル通貨の観点から暗号通貨をみると、ステーブルコインは完璧なソリューションとなっている。
ERC20ベースのステーブルコインはBTCやETHのような暗号通貨と同じメリットをもたらすが、価格変動を考えなければならないといった投機的な面がない。
もちろんETHやBTCのような暗号資産にも良いところがある。しかし日々のオンライン決済において、ステーブルコインは全ての点で優れたソリューションだと思われる。そしてそれらはオンライン決済において、将来さらに大きな役割を果たすだろう。
レイヤー2: ほぼ即時で成立する超高速なステーブルコイン払い
ステーブルコインそれ自体は素晴らしいものだ
しかしPlasmaChainのようなレイヤー2にそれらを統合するのは、ステーブルコインをさらに強化するようなものである — そしてそれをオンラインペイメントの常識を破壊しうる形態へと近づけさえするのだ。
PlasmaChainについてよく知らない方々のためにおさらいすると:
PlasmaChainとは高パフォーマンスなEthereumのDPoSサイドチェーンであり、1–3秒の承認時間と高いトランザクションスループットを提供する。
手数料ゼロでほぼ即時のトークン移転を可能にすると同時に、ユーザーはいつでもEthereumメインネットとのトークン移転を簡単に行うことができる。
Ethereum上では、トランザクションが承認を得るまでに15秒から数分ほどかかる — さらに混雑時にはこれよりもかなり長くなってしまう。
こうであっては、オンラインゲームのアプリ内課金やEコマースストアのオンライン決済といったものに対して、素晴らしいUXを提供することはできない。なぜならトランザクションが最終的にブロックに含まれるまで、ユーザーは待たされたままになってしまうからだ。
しかしPlasmaChainではファイナリティ獲得時間がより短縮されている。そしてこのことにより、暗号通貨を用いたオンラインペイメント体験は、クレジットカードを用いた場合と同等のものとされることができるのだ。
例えば、PayPalやAmazonのワンクリック決済と非常によく似た決済プロセスをPlasmaChain上に作ることは現在可能である。しかしこの場合、決済が即時的で不可逆的である暗号通貨のステーブルコイン払いが使用されることとなる — 文字通り「デジタル通貨」の消費だ。
我々は、Ethereumユーザーが既存のEthereum(MetaMaskのような)ウォレットを用いてPlasmaChain上のトランザクションに署名できるように開発を行った。そのためペイメントフローは以下のようにシンプルだ:
- 支払いが必要な時に、ユーザーのEthereumウォレットがポップアップされる;
- ユーザーはトランザクションに署名する; そして
- 数秒後に購入が完了し、ユーザーは購入したデジタルアイテムを即座に受け取ることが可能となる。
もちろん、PlasmaChainはEthereumよりも分散化されていない — Ethereumの分散性と引き換えに、PlasmaChainはトランザクションの速度とスループットを大幅に向上させているのだ。
しかしPlasmaChainはEthereumと完全に相互運用可能であるように作られているため、補完的ソリューション — つまりEthereumの拡張機能となる。
適切な類推として、ユーザーのEthereumアカウントは普通預金口座、彼らのPlasmaChainウォレットは当座預金口座やプリペイドVISAカードだと考えることが可能であろう。
ユーザーは任意のステーブルコイン$100をPlasmaChainウォレットへと移転させることが可能なので、PlasmaChainウォレットを日々のオンラインペイメントに必要な資金で満たしながらも、多くの預金はEthereumアカウントに残し保護することができる。
残高が減った場合、彼らはETHアカウントにある資金をPlasmaChainウォレットへと移転し、Ethereumがトランザクションを成立させて資金が利用可能になるまで、数分間待つだけで良いのだ。
Ethereumはトークン発行をコントロールしていて — PlasmaChainはユーザーが使用するトークンを送って、定期的にやりとりを行う場所である。
売り手であるDAppsやゲームの開発者、そして将来的には従来のEコマースウェブサイトさえもがPlasmaChainと統合し、ユーザーが支払いに使いたい様々なトークンを受け入れながら、分散ペイメントゲートウェイを通して暗号通貨を用いるシームレスな決済体験を彼らに提供することができる。
まだ初期段階ではあるが、少しずつゆっくりと未来が姿を見せつつある。
MakerDAO、Centre/Coinbase/CircleやTrustTokenといった企業によって成し遂げられたステーブルコイン業界の業績に、我々はかなりエキサイトしている。そしてそれをさらに前進させる一助となれるのは、本当に嬉しいことだ。
Loom Networkは、イーサリアムのハイスケーラブルなDPoSサイドチェーン構築のためのプラットフォームで、大規模ゲームやソーシャルアプリにフォーカスしています。
さらなる情報は こちらから.
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