Lunyrとクラウドソースによる知識共有の未来について

Lunyr
LunyrJP
Published in
4 min readApr 6, 2017

Lunyrとは?

Lunyr は脱中心化型のクラウドソーシングによる百科事典です。情報の提供と査読を行ったユーザーにはアプリトークンで報酬が支払われます。Lunyrはインターネット上で信用のできる正確な情報を見つけられるようにする、その出発点となることを目的としています。簡単に言うと、ウィキペディアの哲学の上に、イーサリアムのブロックチェーンを基にした次世代の知識ベースを構築するものです。

LunyrのAPI

Lunyr の長期的な目標は、ナレッジベースAPIを構築し、開発者達がそれを利用して人工知能、仮想現実、拡張現実その他の分野で次世代の脱中心化型アプリケーションを制作できるようにすることです。Lunyr APIでは、既存のビジネスモデルを大きく変え、さらに新しいビジネスモデルを作り出すことが期待できます。イーサリアムのブロックチェーンには現実世界に関する知識がありませんが、使いやすいアプリケーションを実現するためには現実世界に関する情報が不可欠です。Lunyr API があれば、脱中心化型のアプリケーションはナレッジベースを活用し、現実世界の出来事や情報に関する正確なデータをつかむことができるでしょう。Lunyrは次世代の脱中心化型アプリケーションを作り出すための、合意形成と経済的なインセンティヴによって駆動される、イーサリアムの知識レイヤーだと考えてください。

なぜLunyrなのか?

情報は生活の中できわめて重要な役割を担っており、私たちは日々情報を必要としています。Alexa のランキングによれば、世界でもっとも多くのユーザーを集めている10件のサイトのうち7件は、何らかの形で情報の検索や収集に関係するものです。現在では、世界で最も価値あるリファレンスサイトは間違いなくウィキペディアであり、多くの人がそこに書かれていることを「真実」だと考えています。しかし「真実」が不正確なもので、それでも何十億もの人々に閲覧され受け入れられているとしたら、どうなるでしょうか?

ウィキペディアの多くの記事は、ネット環境さえあればだれにでも編集できる状態になっています。ユーザーは簡単に嘘の情報を書き込むことができます。多くの人が閲覧する記事であれば不正確な情報はすぐさま修正されますが、それほど閲覧されていない記事では間違った情報が何か月も放置されることがあります。たとえば、かつて米国上院議員ロバート・ケネディの補佐官だったジョン・シーゲンソーラーの場合、ウィキペディア上の略歴の中でケネディ兄弟の暗殺に関与したことを示唆する嘘の記述が4ヶ月以上にわたって掲載されていました。もちろん、これはウィキペディアの歴史の中で繰り返されてきた多くの中傷、でっち上げ、荒らし行為のほんの一例にすぎません。

イーサリアムならば、厳密にプログラムに則って機能するアプリケーション用脱中心化型プラットフォームですから、詐欺、検閲、第三者の介入が入り込む余地はありません。イーサリアムを使うことで、Lunyrは不正確な情報の問題を解決する次世代のナレッジベースを制作し、ナレッジベースの限界を押し広げてゆきます。

イーサリアムではアプリトークンを作ることができ、これは仲裁者に代わるインセンティヴシステムとして用いることができます。Lunyr のシステムでは、個々人が理性的に行動し共通の利益を実現するため、トークンが鍵としての役割を果たします。投稿されたコンテンツはすべて査読プロセスを経ることが義務付けられており、信頼性と正確性が保証されるまではナレッジベースに追加されません。アプリトークンによる強力なインセンティヴシステムにより、査読者はエコシステムにとって最も利益になるよう振舞うのです。結果はどうでしょう? 十分に正確で信頼性のある情報が集まるのです。貢献者に報酬を用意すること。これが次世代の脱中心化型アプリケーションを制作する信頼性の高い情報の源となるのです。

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Lunyr is an Ethereum-based decentralized world knowledge base where users get rewarded app tokens for peer-reviewing and contributing information.