学ぶことの意義

ます
MATH-Room
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3 min readMar 31, 2018

語学力を向上させるよりも、思考力(自分の頭で考える癖)をつける方が大切だろう、ということを、前回の記事で書きました。
勘違いしてもらいたくないのですが、英語を勉強しても意味がない、とはまったく言っていません(誤解の生じない文章、というものは難しいですね)。語学力か思考力か、もし、どちらか一方のみを鍛えるとしたら思考力である、という議論でした。
このように、極論で考えることで、自分の思考の指向性(志向の方が正しいかな)を、自身で知ることができます。自分を探すために旅に出るよりも、コスト的にはおすすめです(ちょっと脱線したか)。

では、言語を学ぶことのメリットについて、意見を述べてみます。
人間の思考というものが伝達される際には、ほとんどの場合、言葉を媒介しています(話す・書くのいずれにせよ)。何百年後かには、自分の頭の中にあるイメージを直接的に伝えられる、テレパシーのようなものが科学的に利用できるようになるかもしれませんが、今の段階では、言葉によるところが大きいでしょう。

ある人たちが話している言葉を理解することは、その人たちの属する社会や文化に触れるきっかけとなります。英語が話せるようになり、英語圏の人々や物事に接する機会が増えれば、そこで暮らす人たちの思考も、理解しやすくなりますね。
色々な考えを理解すること(賛成や反対、好き嫌いではなく)で、視野が広がり、自分の中に新しい発想が生まれることがあります。
言葉を知る、ということは、その第一歩になり得るものなのです。
それこそが、言語を学ぶ最大のメリットです。

つまり、語学力が向上することにより、思考力も向上する可能性がある、ということです。
ここで大事なのは、考えるためのツールの一つに言葉がある、ということです。そのツールは、別のものであっても良いのです。語学ではなくて、理系的な素養によって、視野を広げる人もいるでしょう。
数学(物理や化学も)なんてできても社会に出たら必要ないでしょ、などと言われたことはありませんか?そういう発言をする人に限って、何もしてなかったり、よく分からない資格を取ろうとしてたりするんですよね。あなたは必要あるんですか?と聞き返しましょう(人間関係破壊する覚悟があれば)。

≪人間は考える葦である≫とはよくいったもので、人を人たらしめているのは、思考することに違いありません。その思考の範囲(視野)を広げるためには、語学力に限らず、知識は多い方が良いのです。
例えば、旅をしてみるというのも、刺激が与えられるので、新たな着想を見つけるのに役立つと思います(伏線になっていたとは)。

まぁ、知識を増やすことが目的にならないように、注意しましょう。
すべては考えるために。

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日頃考えていることを適当に書いていきます。少しでも、何か考えるきっかけにしてもらえれば幸いです。