言いたいことも言えないこんな世の中じゃ…

ます
MATH-Room
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4 min readApr 30, 2018

ポイズン(これが通じる人とはカラオケ行きたい)。会見ですべて語ってくれることを願っていたのですが…

なんと,前回の続き(?)です。

ハリルの解任に憤っている理由は、次の2点です。

① 本番と親善試合は違う

ハリルホジッチは、対戦相手によってベストの戦略を決める戦術家として有名です。
今回のワールドカップでも、これまでに集めたデータから、どのような対策を練るのか、ということが重要でした。親善試合は、あくまでも練習試合であって、その結果は気にしていなかったはずです。その成績が進退に繋がるのであれば、明確に基準を示すべき(3月の遠征で,最低でも1勝など)でした。
ハリル氏からすれば、本番で結果を残すための準備をしていた最中に解任をされたわけなので、まったく意味が分からないことでしょう。

ここでハリルに肩入れすることには、若干の私情も入っていることは否めません。僕自身は、塾業界で生きていますが、似たようなことは起こります。納得はいきません。

僕は、主に高校生の授業を担当しています。中学3年生のときに受験をなんとか乗り切り、大学受験に向けて勉強を教えていく部分を担当します。

高校入試の次に本番といえるものは、大学入試以外にありません。こちらとしては、大学入試で少しでも良い結果を残してもらいたい(偏差値の高い大学に進学する、ということだけに限らず)、という思いだけで、日々の授業などを考えています。
しかしながら、その途中にある定期考査や模擬試験の結果で塾を変えてしまったり、最悪の場合、勉強をやめてしまう生徒もいます。
目先の結果を求めるのであれば、それなりの方法もありますが、長い目で見た場合、それでは成長が望めないことは明らかなのです。

今回の解任によって、目先の結果を求めることが日本サッカーにおいては優先される、ということが明白になってしまいました。これは、今後を考えると、明らかな損失でしょう。

② 今後の日本代表はどうなるのか

ハリル氏を解任したことにより、これまで代表戦と代表合宿で鍛えてきたものは、無くなりました。

例えば、これでベスト8(日本初になります)まで進んだとしたらどうですか。何が良かったのでしょう?
2か月前に監督を交代したことでしょうか。それとも、これまでの準備段階が良かったのでしょうか。わかりませんよね。次も直前で監督を変えてみますか?
例えば、予選リーグで大敗を喫しても、サッカー協会側としては「監督を変えることで、最善の手を打った」となり、現場(選手や西野監督など)は「準備期間が短かった」となるでしょう。

結局、(ハリル氏のやってきた)守備から攻撃を考えるサッカーで世界と戦えるのか、というのは、もう永遠に分からないままです。
通用したから今後も継続する、でもなく、やっぱり日本にはパスをつなぐことが合っているでもなく…今後の指針がなくなってしまったのです。
長い目で見れば、これが最大の損失でしょう(優秀な監督が来てくれなくなる、というのも大きいですが)。

まぁ、なんだかんだ言って、解任理由で最大のものは「観客を呼べる(利益を出す)有名選手でも、戦術に合わなければ招集しない」という、ハリル氏の姿勢にあったと思います。

これは、間違った態度でしょうか?
観客が集まらずに収益が落ちれば、困ることは確かです。
ただ、日本サッカーの今後を考えれば、一部の有名選手(能力だけでなく知名度も込みで)に忖度し、チームとしてのベストを尽くすことを放棄した今回の選択は、致命傷に思えます。

本当に、ハリル氏の解任騒動については、納得いかないことばかりです。
それでも、サッカー好きの宿命でしょうか、日本代表を応援する気持ちは変わりません。
頑張れ、日本!!

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ます
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日頃考えていることを適当に書いていきます。少しでも、何か考えるきっかけにしてもらえれば幸いです。