ワールドカップと統計学(というと大袈裟ですが)

ます
MATH-Room
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2 min readJul 10, 2018

2つ前の記事で、番狂わせについて書きましたが、その続きです。

決勝トーナメントになると、番狂わせがほぼなくなる理由、考えてみましたか?
その程度のことか、と思われるかもしれませんが、以下、理由を述べてみます。

① 試合数が少ない

単純過ぎて申し訳ないのですが、グループリーグは、各組で4チームの総当たり6試合、それが8組あるので、全48試合が行われます。

一方、決勝トーナメントは、ベスト16で8試合、ベスト8で4試合、ベスト4で2試合、決勝戦で1試合、の(等比数列)15試合。
と見せかけて、3位決定戦があるので、全16試合です。

試合数が3分の1になるので、当然、番狂わせの「絶対数」は減ります。

② 弱いチームは残っていない

これも当たり前ですが、番狂わせが起こるには、強者対弱者の試合にならないといけません。
ところが、弱いチームは、そのほとんどが、グループリーグで敗退してしまいます。

決勝トーナメントでは、ふるいにかけられたチームどうしが戦うので、そもそも、番狂わせの成立し得る試合の「割合」が、圧倒的に低くなります。

量を考えるときには、「絶対数」と「割合」という観点がある、という話です。どちらの方が、印象が強いでしょうか。

適切な例えとは思えませんが、一つの例を。
買い物をするときに、1万円が2割引されて8000円のものと、元から6000円のものだと、どっちを選びますか?

人によって個人差があるでしょうし、ある人の中でも、その買うものの重要性・緊急性など、その時々によって、優先される量は変わることが多いと思います。

要するに、毎度毎度のことで恐縮ですが、その都度その都度で考える、考え続けることが重要です、といういつもの結論でしたとさ。

長くなったので(そうでもない?)、一番影響力があるかもしれない、3番目の理由については、また次回。

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ます
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日頃考えていることを適当に書いていきます。少しでも、何か考えるきっかけにしてもらえれば幸いです。