Trello/Medium/Driveを使った、記事公開までの進め方(取材編)。

Written by Taichi Hirano

CAKE.TOKYO
MEDIA GUIDLINE
8 min readJun 27, 2016

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原稿のやり取りを、よりスムーズに。

CAKE.TOKYO」の取材記事では、毎回店舗に取材をして、スタッフに話を聞いて、写真を撮って、記事を書いています。

ひとつの記事をつくりあげるまでに、以下のような工程を経ています。

ライターが行きたいお店をリストアップし、②編集者がその中から選び、③編集者が取材依頼を出し、④ライターが取材を行い、⑤ライターがWordなどで原稿を提出し、⑥編集者が内容確認をおこない、⑦取材した店舗スタッフさんにこの内容で問題ないかどうか編集者がメールで確認を取っています。

そして、修正原稿が送られてきた後、⑧編集者が修正・追記をおこない、⑨編集者(もしくはインターン)が校了記事をCMSに流し込み、記事を公開し、⑩編集者がSNSで拡散するという流れです。

現状でも特に問題はないのですが、基本的に1対1のメールのやり取りで進めているため、添付されている原稿や撮影データをダウンロードしてGoogle Driveにひとつひとつアップロードしたり、ライターごとにフォルダ分けをしたり、Googleドキュメントの閲覧権限の変更をしたり、記事の流し込みをしたり、ああSNSで拡散しないと…と、ほぼひとりでやっているため、あれやこれやと時間がかかってしまい、もっと効率化できないものか…?と考えていました。

そこで思いついたのが、Trelloというツールをハブにして、取材先選定→記事公開までを網羅する以下の方法です。

Trello : 進捗管理
Medium : 原稿確認
Google Drive : 写真共有

となります。実際に、どうやってこの3つのツールを使って、以前よりスムーズに記事公開まで流れをつくるのか、時系列で説明していきます。

1)ライターが取材先をリストアップする

Trelloで【取材先候補】というリストに、ライターが行きたいと思う店舗をリストアップします。そして編集者が確認し、次に行くところを決めたら【取材打診中】というリストに、編集者がカードを移動します。

2)取材後、ライターがMediumに原稿作成する

編集者がその店舗に取材依頼を出して、取材日時が決定したら、取材を行います。その後ライターは、 CAKE.TOKYOのPublication「CAKE.TOKYO」に、事前にライターを『Writer』として追加して、原稿をMedium上に書いてもらいます。

※アカウント作成に関して、SNSとコネクトしたくない方はメールアドレスだけでも作成可能です。詳しくは、下記の記事を参照してください。

Mediumは、ひとつのPublicationに複数人追加でき、ライターと同じ画面を共有でき、リアルタイムで変更確認ができ、変更履歴も追えて、さらに下書きを限定公開することができるという、編集者にとって理想の環境があります。

それにライターにとっても、MediumのWYSIWYG機能(編集画面と公開画面の見た目が変わらない機能)は、記事を書く上で、フォントの大きさ画像の配置などに気を取られることなく内容にフォーカスしやすくなるはずです。Mediumでの書き方については、下記の Medium Japan の記事が詳しいので、読んでみてください。↓ ↓

Medium でストーリーを書くためのヒント

ここからは、すでに公開している記事を参考にして簡単に説明します。

h1タグがタイトルです。その下に、記事で公開予定のカバー写真をアップロードしてください。

画像のID(ex. IMG_6559)は、画像の下のキャプションに付けておいてください

見出しはh2タグです。太字にしたいところや引用部分を示すためには、指定箇所をドラッグすると下記画像のようにポップが出てくるので選択すればOKです。

B: 太字 / i: 斜字 / クリップ: リンク || H1: h1タグ / H2: h2タグ / ‘‘: 引用

「これでOKだ!」という段階になったら、編集画面右の「・・・」というボタンをクリックし、「Add to publication」の『caketokyo』を選択してください。選択すると「Submit draft for review」というボタンが出るので、クリックします。

そうしたら編集者側に通知が飛ぶので、原稿確認を行います。ライターは、書き終わったらTrelloのリストを【編集者確認中】に移動します。

3)取材後、撮影した写真をGoogle Driveにアップロードする

ライターそれぞれに、指定フォルダにアクセスできるGoogle DriveのURLを共有し、各人(もしくはカメラマン)が取材時に撮影した写真をそのフォルダにアップロードします。

4)編集者が内容をチェックし、店舗に原稿確認をしてもらう

編集者が内容を修正・追記をしてライターに一旦戻し、これで問題ないとなったら店舗に確認依頼のメールを送ります。その際には、確認用の限定公開URLを共有し、確認をしていただきます。

店舗に連絡後、編集者はTrelloのリストを【店舗確認中】に移動します。

5)校了後、編集者がCMSに原稿内容を流し込み、指定時間に公開する

先方からの修正・追記を反映したのち、「command + A」で全選択をして、CMS(例: WordPress)にテキストを流し込みます。その後に、事前にGoogle Driveにアップロードしてもらっていた元データ画像を、Th-MakerXとAutomatorを使って、リサイズ・リネーム・軽量化し(※次回の記事で書きます)、CMSに画像をアップロードしていきます。

公開待ち状態になったら、Trelloのリストを【公開待ち】に移動します。

6)編集者が記事を拡散する

公開後は、Trelloのリストを【公開済み】に移動し、アーカイブします。記事の拡散は、「HootSuite」というSNSをまとめて管理できるツールを使って、TwitterやFacebookページの予約投稿をしたり、リツイートされたものを追ってさらに拡散をしたりします。また、Instagramで写真を正方形にトリミングして投稿もしています。

以上です!効率化するための流れはつくってみるけど、これで実際にうまく運用できるかどうかはわかりません…。でも、まずはやってみて、反応が良ければいつか報告したいと思います。がんばります。

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