1.3 ウォレットインターフェース

はじめに
River Financial が2023年10月にライトニングネットワークに関するレポートを発表しました。これを受け、21ページに掲載されている企業やプロジェクトを調べ、社内で報告しました。報告内容は、至って簡易的であり、気になったものは各々調べる、というスタンスです。この記事は、コミュニティメンバーとも共有することで一助になればと思い、執筆しました。なお正確な情報は、公式サイトなどの一次情報で確認することをお勧めします(英語が苦手な方はChatGPTに翻訳や要約を頼めば良さそうです)

1.3 ウォレットインターフェース

1.11.2で紹介したようなウォレットなど、アプリと連携することができ、ライトニングをウェブと繋ぐことに焦点を当てたソリューションです。

Wallet interface: An integration of a Lightning wallet into a browser. (p21)

https://getalby.com/

プロダクトとしては2つある。

1つは、ユーザーがウェブサイトでライトニング決済をするのに必要な機能(ライトニング決済自体とライトニングを使った本人認証)を提供する拡張機能。Chrome、Edge、Opera、Brave、Firefoxなどで使える。

もう1つは、カストディアル型ライトニングウォレットAlby。URLは https://getalby.com/~という形式。

前者の拡張機能をインストールすると、ウォレットの接続画面になる。ちなみに、一番右が後者のウォレットAlby。

拡張機能の大まかな仕組みは下図を参考にするといいと思う。WebLNを実装することで実現している。

https://github.com/getAlby/lightning-browser-extension?tab=readme-ov-file#architecture-idea

一言:Nostrとの連携などそのほかの機能も沢山あり、現在人気のあるサービスなので扱ってみてほしい。

https://lightningjoule.com/

2023年5月8日頃から開発をしておらず、WebLNを使ったほかのウェブ拡張機能を使うことを推奨している。GitHubのレポジトリは、WebLNの開発者が活用できるようにオープンのままにしている。

https://lightsats.com/

チップに特化している。受け取る人がビットコインを初めて扱うような場合も、簡単にオンボードが出来るようになっている。チップを払う方法は、QRコード(受け取る人が対面でいれば、通常のカメラアプリで読み込んでもらう。いなければコピーしてメールやSNSで送る)、LNURL(受け取る人がライトニングウォレットを既に持っている場合のみ有効)、Redeem(lightningsat.com/tipにアクセスし3つの合言葉を入力してもらう)。送り手は、未読、既読、受取完了を確認できる。受け取り手は、さまざまなウォレットをインストール出来る導線があるので、それに従い受け取る。

左から、QRコード、LNURL、Redeem(送り手の画面と受け取り手の画面)である

一言:コンセプトとチップを渡すフローから、実際のニーズからつくったのかなぁと想像した

--

--