第2弾|AWS Summit Tokyoの現地開催に行ってきました!

Akira Yagishita
nextbeat-engineering
Apr 27, 2023

挨拶・ブログ執筆の経緯

こんにちは。

ネクストビートでSREを担当している八木下です。

前回の投稿ではAWS Summitの様子を速報でお届けしましたが、本投稿では筆者が気になった技術などについて、コメントしていきたいと思います。

「AWS App Runner」について

Developers Loungeにおける15分のミニセッションで取り上げれていました。

「AWS App Runner」はフルマネージドのコンテナアプリケーションサービスであり、ALBやSecurityGroup等のインフラ環境を意識せず使用できる他、Github上においてソースコードをPushするとよしなにコンテナをデプロイしてくれ、気軽にアプリケーションを利用できるサービスとなっています。2021/05頃にリリースされていましたが、WAFが使えない他、「Amazon Elastic Container Service」(以後、Amazon ECSと表記)と比較して、CPU/Memoryが高いものしか選べず、ランニングコストの観点に懸念事項がありました。

弊社ではAmazon ECSが主たるアプリケーション実行基盤であり、CloudfrontやALB、WAFなどを組み合わせてサービス提供を行っていますが、ECRからのデプロイ周りの自動化で改善したい 点があり、AWS App Runnerの簡易さは比較的運用コストの削減に繋げられると感じました。

AWS App RunnerもWAFが使用できるようになった他、Secrets ManagerとSSM Parameter Storeが使用できるようアップデートされており、一般的なWebアプリケーションとしては必要最低限の機能は有しているように見受けられたので、今後既存構成から移行できないか検証してみようと思います。

「Amazon ECS Service Connect」について

昨年年末のAWS re:Invent 2022において、「Amazon ECS Service Connect」という機能がリリースされ、今回のセッションで具体的なユースケース等の紹介がありました。

弊社ではService Discoveryを使用してECS間の通信ができるようにしていますが、シンプルにRoute53におけるIntenal Host ZoneでよしなにDNSレコードで管理してくれるだけなので、一方のECSのタスクにおいて障害が発生していると、もう片方としてはエラーを返さざるを得ない状況となっています。

Amazon ECS Service Connectでは既存のコンテナにサイドカーコンテナを追加し、呼出元サービスから呼出先サービスへのリクエスト数やレスポンスコード等のメトリクスを取得できるようになっています。よって呼出先サービスにおいて、一部のタスクでエラーが発生しても別にタスクに再リクエストするので、アプリケーション全体の耐障害性を高めることができそうです。

懸念点としてはサイドカーコンテナとして一定以上のCPU/Memoryのリソースが割かれる(256CPU/64MiB)ことになり、比較的小さいスペックで稼働している社内向けツールにおいてはアプリケーション用のコンテナに割けるリソースが少なくなってしまい、満足に動かなくなってしまう可能性があり、結果的にコストアップに繋がらないかは検証する必要がありそうです。

類似のサービスに「AWS App Mesh」がありますが、設定管理がやや煩雑になるほか、そこまで複数のECS間通信を行っているわけではないので、今回はまだ見送りとしています。

最後に

AWSは日々、物凄い勢いでサービスアップデートや新機能追加等が行われており、毎日が刺激に溢れています。一方で、AWS App Runnerのように、インフラの概念をほとんど意識することなく、アプリケーションが提供できるようになると、元々インフラ領域を主戦場としていたエンジニアからすると徐々に淘汰されていく可能性も孕んでいる為、引き続き自己研鑽に努め続ける必要があると再認識できました。

ネクストビートでは、日々物凄いスピードで新技術の導入等を行っており、毎日のように新しい技術の導入が行えたりと、エンジニアとしての経験を大きく積むことができます。引き続き日々の情報のキャッチアップに努め、弊社提供サービスの更なる品質向上に繋げていきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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