学ぶことから学ぶこと

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Nilquebe Insider
Published in
5 min readOct 25, 2019

昨年2018年の2学期末に「夜食にチーズトーストを焼く」を書きましたが、その続編のような話です。

次男は中2になりまして、夏休み前にまた三者懇談に行って来ました。

担任の先生は変わりましたが、「数学と英語の点数がかなり低いので、このままだと授業についていけなくて、本人がしんどいかなと思います。なんとかしたいですね。」と、昨年と同じようなアドバイスを受けました。昨年は流していたものの、来年の高校受験も視野に入ってきましたしさすがに受け止めざるを得ない段階です。

「自分も中学の時に授業についていけなくなった時があって、その時は一定期間塾に通ったことありましたね。」と担任の先生がご自身の体験を話してくださったので、次男に「塾に行ってみる?」と聞くと「それはいいわ」とのこと。「じゃあ〇〇(長男)に教えてもらうのは?」と提案するとそれは断られなかったので「〇〇と毎日30分やってみるか。あんまり長時間は集中できないと思うしね。」と続けたら、あさっての方を見ながら「うん」と返事する声が聞こえました。

担任の先生には「そしたら、毎日30分復習するということで次のテストまでやってみます。これでだめだったら、やり方をまた考えます。」とお伝えして三者面談は終わりました。

これまでも、次男は長男から教わることがたびたびありましたが、テストの点数を上げる意識をもって取り組むのは、はじめてのことです。

それからは、毎日ではありませんでしたが2人で数学の学習に取り組む姿をわりと目にしました。長男からおいやるぞと声をかける時もあり、次男からおいやるぞと声をかける時もあり、ふざけている時もあり、集中している時もあり、口論になる時もあり、そんなこんなで2ヶ月半経過しました。

「わからないところまでさかのぼってやるのが大事。」「やっとあいつのわからないところがどこなのかがわかった!」と長男は言ってさらに熱心に教えていましたが、どんなこともある程度やり続けると行き詰まるタイミングは来るものです。

テスト前一週間くらいだったか、食卓でいつもの学習がはじまり、次男がぐずりだすと、長男は「あいつ(次男)がなんでわからんのかがわからへんわ。」と言い出しました。それまで私は意見したことはありませんでしたが、その時はなぜか「本気でやってみたら?本気でやればできると思うよ!」と大きな声で次男に言ってしまい、次男は泣きだしてしまいました。

その場に夫もいたのですが、「あのタイミングでああいうことを言うべきことではなかったのではないか」と、あとから意見をもらいました。生理前だったし、ああまた不本意ながら大きな波が声となって出てしまった、と反省しましたが取り消すことはできません。

夫は、長男の教え方は次男には合っていないかもしれないし、長男にとっても負担なのではないかと感じたようでした。数学的な考え方を教える前に、まずは数式の当てはめ方を教えてあげてたらどうかと夫が長男に伝えたら、「それは俺にはできへんわ」と、今度は長男が泣き出しました。長男はテストのための勉強をしない主義、学びたいことを学ぶ主義なので無理もないです。(ですが、翌日から長男は教え方を変えてくれてました。)

息子達を泣かしたのは数年ぶりで気分はどんより。でもあの時はああいうタイミングだったかなと思っています。

2人が自分の部屋へ戻ったあと、夫と私は次男の学習方法について話しました。

数学の楽しさを教えたい長男に、高校受験に必要なことだけを次男に教えてやってというのは、長男にはちょっと酷かもな、という夫の意見に私も共感できました。ただ、次男は長男から教わることをいやがっていないどころかむしろ積極的だし喜んでいるし、どうなんだろう。。夜中の話し合いというのは、得てしてよい結論はでないもので、どんより終わってしまったように思います。

そして中間テストはやってきました。次男はテストを受けて答案をもらってきました。数学は30点アップ。「やった!やればできるのがわかった。でも次はそんな上がらへんと思うけど」とにやけた次男からの朗報を聞いて今度は私が泣いてしまいました。ほんとふたりともがんばった。

後日、次男はテストの点数が上がったと、おばあちゃん(夫の母)に報告しました。教育熱心な義母はとても喜んでくれて、「さすが◯◯ちゃん!わが家の孫やわ。でも1回だけやったらまぐれってこともあるから、もう一回いい点とったらまちがいないわ。」と喝を入れてくださいました。さすが義母、教育への年季が違います(笑)。

さて、次回のテストに向けて夫と私で新たな取り組みも考えてみたので、次男に提案しようと思っています。新たな提案を受け入れるでも、今まで通りでもいいと思いますが、次男がどう意思決定をするのか楽しみです。

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