Tigerspike的組織論
Medium初登場の、Tigerspike Tokyo 代表の根岸です。
Mediumには固めの文章を、ということで、今回は組織について書いてみたいと思います。
組織制度に関して言うと、Tigerspikeは取り立てて面白い組織制度にはなっていません。当然のことながらヒエラルキー型で、リージョンごとの機能別組織(営業、デザイン、開発etc.)になっています。
ただ、面白い点が2つあります。今日はその2点を紹介します。
1. 本社がバーチャル
Tigerspikeの本社は、形式上はシドニーにあり、シドニーにあるTigerspike Pty. Ltd.が、他のリージョンのTigerspike子会社を所有している形になっています。ただ、本社機能としては、シドニーに何かがあるわけではなく、各機能のGlobal Headがどこにいるかで決まる、まさにバーチャル型の組織になっています。
具体的には、CEOはシンガポール、SalesとHRのHeadはシドニー、CTOはメルボルン、広報はロンドン、といった感じで、しかもこれも今時点がそうなだけで、その人たちが引っ越せばその機能を担う場所も物理的には引っ越します(ちょうど5月にFinanceのHeadがロンドンからシンガポールに引っ越してきましたw)。ただ、現実的には時差の壁を除けばどこでもコミュニケーションが取れるので、問題がないです。
たぶんこれがそのまま社風にも直結していて、もともとトップダウンで「本社をバーチャル化しよう、じゃあみんな散らばれ、解散!」とやったわけではなく、変なこだわりを持たず、なりゆきに任せ、優秀な人材はどこのリージョンだろうと出世させて、地域を超えたより大きな権限を与えていった結果として、今の形になりました。ポイントは「自然体」で、水が低きに流れるがごとく邪念や固定観念なく判断していった結果としてできている形なので、強固で安定しています。
2. 権力構造がない
実は1つ目とも絡むんですが、権力を持った組織や人がないです。もちろん、ヒエラルキー型組織なので権限は階層化されていますが、どこかの組織や人に権力が集中してはいません。
ちょっとわかりにくいかもしれないので補足すると、権限と権力は完全に別で、権限は権利、権力は強制力と置き換えてもいいいかもしれません。
僕が知る限り、Tigerspikeで権力を持った人に出会ったことがありません。僕自身も権力は持ってないですし、僕以外の日本のマネジャーも同様です。
だから、1で述べたような「自然体」の組織ができていくのだと思います。
実は僕はこのことがTigerspikeを支えるもっとも重要な礎を担っていると思っています。なぜなら、TigerspikeのコアバリューであるTigerspike Wayは、権力構造の上には成り立たないからです。Tigerspike Wayの詳細は以前オフィスマネージャーの鈴木が書いた、
に譲りますが、たとえば「We are open and straight forward」はわかりやすく権力があると成り立たないですし笑、他の項目においても、たとえばPassionやInnovationやExcitementは権力を糧として育てることはできません。
逆にいうと、権力構造がないから、みな気兼ねなく自然体で自由に言いたいことを言えますし、伸び伸び仕事ができる。それが結果として「さすがTigerspike」と思ってもらえるOutputを生み出す原動力になっているのだと思います。
次回はもう少し詳しく、僕らが考える、新しい価値を生み出す方法についてふれたいと思います。
最後に
現在、一緒に楽しく働いてくれる仲間を募集しています。詳細は弊社HPをご覧ください。ご応募お待ちしております。