Python の学習に”Python Tutor”を使ってみた(後編)
前編では 変数の代入を例にPython Tutorの使い方を紹介しました。
後編ではdictionaryとクラスでどのように動作するのか試してみます。
dictionary
はじめに実行結果から見てみましょう。
“Frames”とは別に“Objects”の下に dict
が表示されています。
“Frames”の shopping
と矢印で結ばれています。
この矢印は shopping
変数に dict
がセットされていることを表しています。
では、1行ずつ実行してみましょう。
shopping
に dict
がセットされます。
dict
に num
が追加されます。
合計金額を求めて、 “Print Output”に結果が表示されます。
クラス
“Objects” に items class
と items instance
が新しく追加されました。
“Frames”の items
と items class
が shopping
と items instance
が矢印で結ばれ、セットされているのが確認できます。
では、1行ずつ実行してみましょう。
画像が多いので重要な箇所のみチェックします。
1行目を実行すると items class
が作成されました。
クラス内は実行されず、10行目まで赤い矢印が移動しました。
次は10行目が実行されるようですね。
10行目を実行すると、 items class
を呼び出す準備がされます。
赤い矢印が2行目に移動するので、次から items class
のinstanceが作成されるようですね。
“Frames” に新しく __init__
が追加され、 items instance
に矢印が結ばれています。
2行目から4行目が実行され、赤い矢印が11行目に移動しました。
items instance
が作成されて、 Return value
には None
がセットされています。
これでinstanceが実行されたのが確認できます。
続いて total_price
メソッドが実行されます。
赤い矢印が11行目に移動しました。
6~8行目の total_price
メソッドが実行されているのが確認できます。
“Frames”に total_price
が追加されました。
引数に渡した数が total_price
の num
にセットされています。
total_priceメソッドが実行され total
に値がセットされています。
最後まで実行します。
“Print Output”に結果が表示されます。
dictionaryとクラスも1行ずつ実行し、動作を確認することが出来ました。
単純なdictionaryやクラスのみでしたが、多次元配列やクラスの継承なども試してみるともっと理解が深まりそうですね。
プログラムの実行が視覚的に捉えられるので、ただプログラムを書いて実行するのとはまた違った視点を持つことが出来るのではないでしょうか。