WePowerとEleringはパートナーシップを締結して、エストニア全土のエネルギーをトークン化するパイロットテストを実施します。

Motoya Tsuchida
WePower
Published in
7 min readJan 5, 2018

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今日はWePowerにとって、極めて重要な1日となりました。

数か月前私たちは、エストニアの全土で配電サービスの運営を行っているElergingと了解覚書を締結し、協力できる可能性のある機会を探し、技術的な知識を交換することに合意しました。

今日、私たちはEleringとの協力がさらに前進したことを発表させていただきます。WePowerのブロックチェーンとEleringのEstfeedデータプラットフォームの統合に向けて、動き始めます。これによって、 エストニアの1時間当たりのエネルギー生産/消費データを使用して、実際にエネルギーをトークン化し、大量のエネルギーのトークン化をテストし、WePowerプラットフォーム上で取引することができます。

パートナーシップ締結によるよりよい社会の実現に向けての握手: Taavi Veskimägi, Elering社代表取締役/ CEO & Nick Martyniuk, WePower共同創業者/ CEO

私たちはWePowerはエネルギーという最も基盤となる産業の1つで成功することで、ブロックチェーンの適用性を証明するターニングポイントとなるプロジェクトになるかもしれないと考えています。

以下に、WePowerプロジェクトの重要性のいくつかをシェアします。

1.エネルギーインフラとの統合という有意義な活用方法がブロックチェーンテクノロジーの将来性のとても重要な証明となることができます。そして、その将来性が証明されることで、 その価値がより多くの人に認められます。

Eleringとのパイロットテスト中、WePowerのブロックチェーンベースの取引プラットフォームとEleringのEstfeedデータ取引プラットフォームを統合して、既に機能している電力供給エコシステムのトークン化を行います。現在のプラットフォームとその主要な機能はイーサリウムブロックチェーン上で動作しますが、WePowerプラットフォームの完全なビジョンを実現するにはさらなるスケーラビリティが必要とされます。私たちはイーサリウム以外の、CasperやEOS、NEMなど様々なブロックチェーンを試して、大規模なインフラプロジェクトに最も適したものを見つけようとしています。私たちの試行錯誤は他の開発者にとっても有益であり、一般的に認識されている支払いと取引アプリケーション以外での、より広範な範囲でのブロックチェーンの使用事例を世間に知らせます。

2.全土でのエネルギーデータのトークン化によって、ブロックチェーンが国家レベルのプロジェクトにも活用できることを示せます。

Eleringは配電システム運営会社として、エストニアに住む全ての人に影響を与える仕事をしている会社です。ここ数年、Eleringと他の大手エネルギー企業が協力して、エストニアのインフラのデジタル化という偉業を行ってきました。エストニアのEstfeedと呼ばれる、専用のデータハブを利用した、スマートメーターの普及率は100%に達しています。このインフラは私たちのトークン化テストにとって、理想的なコンディションを提供します。WePowerは全世界に対して、イノベーションが国民が全国で使うインフラとそのシステムをどのように向上させるかの強い成功例となることができます。

3.Eleringはヨーロッパにおける最もイノベーティブな公共企業の1つで、リーダーとして尊敬されています。Eleringと協力することは、エネルギーのトークン化の価値をエネルギー産業に大規模に認識してもらうチャンス となります。

エネルギーはどの国、地域にとっても戦略的に重要なセクターとなります。だからこそ、この業界でのイノベーションを成功させるためには、新しい機会、コネクション、そして大規模なシステムインテグレーションという挑戦の助けとなる、経験豊富なパートナーと共に行うことが大切です。Eleringはヨーロッパでのエネルギーインフライノベーションの先駆者です。Eleringの学びは、世界中のエネルギー関連企業にシェアされ、採用されています。EleringとWePowerが共同で行うこのプロジェクトは、 ヨーロッパでは初めてのもので、他の国や電力会社がこのプロジェクトから学び、エネルギーシステムに活用することができる、実用的なケーススタディとして役立ちます。

WePowerを始めたとき、私たちはブロックチェーンテクノロジーがエネルギーセクターにもたらすチャンスに興奮していました。しかし、その目標はとても遠く、不確かなものに思えました。しかし、このパイロットテストの実施によって、私たちのゴールは目標から現実へと変わります。市パイロッテテストの実施は、始まりに過ぎないですが今日以上にサポーターの皆様やコミュニティと共に取り組んでいけば、グリーンエネルギーへの変革をもたらすことができると確信した日はこれまでありませんでした。

以下が、WePowerとEleringの行うパイロッテテストの概要を示したものです。

高度な水準でのサービス開発目標:

  1. 将来の電力発電オークション取引
  2. 小売販売ロジックでのエネルギー購入
  3. スマートグリッドに柔軟に対応できるサービス開発

フェイズ1: 大規模での実現可能性の証明

  • WePowerの既存のイーサリウムベースプラットフォームとEleringの Estfeedデータ取引プラットフォームの統合
  • 様々なブロックチェーンテクノロジーにおけるスケーリングに関しての制約をテストして、最適なトークンモデルを選ぶためテスト環境データへのアクセスの獲得と構築
  • コンセプトの証明には以下の推定を利用します

1.現在のイーサリウムベースプラットフォーム上での1年間の趣味レーションでは1000万エネルギートークンを生み出します。これは電力量としては30TWhになり、100万人がマーケットに参加者する推測となります。

2.一般的な日次でのトランザクションボリュームとWePowerプラットフォームがローンチされた場合のバージョン上で推定される発電量からのシュミレーションを行うには数日かかりますが、リアルタイムで行うことができます。様々な最先端のブロックチェーンテクノロジーはイーサリウム上でのプラットフォームの性能とベンチマークされます。

フェイズ2: ライブデータストリームでのテストサービスとテクノロジーの相互作用

  • ブロックチェーンを使用して提供できるサービスの開発とテストを開始し、データへのアクセスを取得/構築します
  • 残りの詳細に関しては次のWePowerの開発ブログで公開します。
ICOへの参加はこちらからwww.wepower.network

この記事は以下の翻訳となります。
https://medium.com/wepower/wepower-in-partnership-with-elering-is-launching-a-pilot-project-to-tokenize-estonian-energy-7bb929eeed5c

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