武蔵野市の保育園おむつ持ち帰り問題についての #LobiLobi キャンペーンの結果報告とお礼
私は現在「政策実現プラットフォームLobiLobi」というサービスを運営しています。
市民の声を集めて地元の政治家に届け、市民が望む政策の実現を後押しするサービスです。
第1弾のキャンペーンとしてこの夏、東京・武蔵野市で「保育園おむつ持ち帰り問題」をテーマにしたキャンペーンを実施しました。
このキャンペーンでは、武蔵野市に住む保育園ママさん達を中心に、合計70通以上の要望メッセージが寄せられています。
それらを、武蔵野市の松下市長や、保育園に関する内容を扱う文教委員会の市議6名にメールや手渡しなどでお届け。
それと並行して、発起人の方からも色々な形での働きかけを行ってこられました。
そして昨日、下記のような新聞報道が出ました。
認可園のみならず認証園も対象になり、回収頻度も(先行事例の豊島区を上回る)週5回など、想定していた以上の内容です。
各所に確認した所、8月末の記者会見にて口頭で市長が言及、担当課への取材後、正式決定前ながら記事化された模様。
9/4(火)の議会でもこの内容についての質疑があり、市長からも改めて公式に前向きな回答がありました(※補足:末尾参照)。
正式確定前ではありますが、これは一応、キャンペーン成功と言って良いのではないでしょうか。
本当にありがとうございました!
今回の結果は要望メッセージを寄せて頂いた武蔵野市民の皆さんのお力あってこそです。
連絡先非公開とはいえ、実名で意見を伝えるというのはとても勇気がいる事だったと思います。本当にありがとうございました!
また市民の声に応え、この政策を実現された松下市長のリーダーシップがとにかく素晴らしい!と思いました。
この勢いで是非今後も子育て支援政策に力を入れていって頂けたら嬉しいです。
そして市の関連部署の職員の皆さんにも厚く御礼申し上げます。
前例のない形で市民の声をお届けした事、また今回の報道に関連した各種対応など、色々とご面倒をおかけしてしまったかと思い恐縮しています。
本当にお疲れ様でした。
影の立役者:大野あつ子市議
またキャンペーンに参加して頂いた市民の皆さんからは見えづらいかもしれませんが、実は本件には影の立役者がいらっしゃいます。
それは公明党の大野あつ子市議です。
実は2年前に大野市議が保育園おむつ持ち帰り問題を議会で質問されています。その時は行政側からは芳しくない回答でした。
しかし市長交代後のこの6月の議会で再び質問され、松下新市長からも前向きな回答があり、今回の結果に繋がったという経緯があります。
なお、実は我々が企画段階で議事録を検索した時には、システム反映のタイムラグの関係で、6月の議会質疑を把握できていませんでした。
しかし各所から指摘を受けて気づいてからは、松下市長と大野市議の作られた動きをバックアップできるようにと方針転換。
実際にある市議から聞いた所によると「LobiLobiは市長の後押しをする役割を果たせたのでは」との事でした。
大野市議、事前の把握が出来ておらず申し訳ありませんでした。そして、どうもありがとうございました!
他にも多くの皆さんにお力添え頂きました
お名前を挙げるとキリがありませんが、ここに至るまで非常に多くの皆さんにお力添えを頂きました。
武蔵野市義の中には、表には出ない形で実現に向けて動いてくださった方もいらっしゃったようです。
今回はLobiLobiとして初めての、また実験的なキャンペーン。経験や知識の少なさから、各所に色々とご迷惑をおかけしたかと思います。
しかしなんとか良い形で着地できたのも、サポートしていただいた皆さんのお陰です。本当にありがとうございました!
うちの自治体でも保育園おむつ持ち帰り問題を解決したい!という市民の方へ
LobiLobiは今後、当面は「保育園おむつ持ち帰り問題」をテーマにしたキャンペーンを他の自治体でも展開していきます。
既に複数の方からご連絡頂いていますが、発起人として自分の自治体の保育園おむつ持ち帰り問題を解決する為に一肌脱ぎたい!という方は、お名前とお住まいの自治体を添えて lobbyist-contact@lobilobi.jp 宛にご連絡ください。
また将来的には、保守からリベラルまで様々なテーマの案件が掲載されるプラットフォームにしたいと思っています。
保育園おむつ持ち帰り問題以外でも「将来的にこんなテーマをやりたい!」という方がいればご連絡ください。
運営キャパシティや戦略上の制約から、全ての方にお応えするのは難しいかもしれません。しかし将来に向け、検討させて頂きます。
よろしくお願いします!
※補足
本件についての市の公式見解を問う質疑が改めて行われた9月の議会の録画が公開されたので書き起こしを行いました。
なお正式な議会録は2ヶ月後を目処に武蔵野市から公開予定とのことです。
大野市議からの質問
そして最後に、大きな設問の五番、使用済みおむつの処理の支援について。
第二回定例会において、市長におかれましては、認可保育園における使用済みおむつを園で処分していただくことに大きな理解を示していただいた事、大変に感謝しております。今回は更にその先を考えてまいりたいと存じます。
が、9月2日に一部の報道で、このような「紙おむつ公費回収へ武蔵野市認可・認証保育施設持ち帰り不要」という記事が出てしまいました。
私の質問は今日でございますが、さきほど代表者会が開かれまして、概算要求前にこのような報道が出たことに対し、理事者より議会に対し、状況の説明とお詫びがございました。私といたしましては、8月28日に通告書を出しており、これらのことはその後に起きたことでありますので、通告の通り質問をさせていただきます。そして市長の公式な見解を伺いたいと存じます。
そして1番です。認証保育園では使用済みおむつを園で処分しているところが多いと伺っていますが、今後、認証保育園に対し、おむつの廃棄に関する支援について、どのようにお考えか伺います。
2番、認可外保育所等に対しては、使用済みおむつの廃棄に関する支援について、どのようにお考えか伺います。
松下市長からの答弁
次に5問目の1,2については、趣旨が同じであるためにまとめてお答えをしたいと思います。
使用済みおむつの処分の持ち帰りにつきましては、感染症防止の観点から、担当課に、認可・地域型・認証の各施設に対し、現状調査を行わせた所でございます。
認証保育所では、施設で回収・廃棄している園は回答した14施設中10施設ありました。また、市が無料回収を行う制度を導入した場合、制度に参加意向の施設は、布おむつの使用や現状で対応できている施設を除き、ほとんどの施設が制度の導入意向がございました。
これらの調査結果を受け、認可保育所・地域型保育施設・認証保育所において、希望する全ての施設で、来年度から実施する方向で制度設計等の検討に入っている所でございます。
都内の自治体でも、認証保育所を含めて実施している自治体はございませんので、施設の意向を聞きながら進めている所です。
なお認証保育所以外の認可外保育施設については、その線引がなかなか難しいため、制度の今回の導入は現時点では考えておりません。
なお今回の報道に関連した一連の経緯などは、大野市議が客観的かつ詳細に事実関係をブログ記事にまとめてくださっています。